αカロテン

カロテノイドの働きや効能について【色素のチカラ】

カロテノイドは様々なプラス効果があると雑誌やテレビ番組でよく紹介されていますが、いまいちその働きや効能を理解できていない人も多いでしょう。そこで、今回はカロテノイドの働きと効能について詳しく解説します。

カロテノイドの働きや効能は?

カロテノイドは自然界にたくさん存在している黄、橙、赤色などの天然色素のことです。非常に豊富な種類があり植物以外にも動物やさらには微生物から750種類以上のカロテノイドが発見されているようです。

そのため、カロテノイドの働きや効能について一概に解説するのもなかなか難しいものがあります。種類が豊富な分その種類によって働きや効能が異なるからです。

ただし、ある程度共通して期待されている効能や働きがあります。それは、活性酸素を除去する抗酸化作用です。老化や生活習慣病を引き起こす原因の1つに挙げられる活性酸素、カロテノイドの効能が気になる方は是非とも摂取すべきものとなっています。

カロテノイドのカロテン類の働きや効能は?

カロテン類には

  • αカロテン
  • βカロテン
  • γカロテン
  • リコピン

といったものがあります。それでは、それぞれの働きや効能を説明します。

αカロテン

α-カロテン

  • にんじん
  • かぼちゃ
  • アプリコット

など緑黄色野菜に多く含まれています。抗酸化作用が特に強く一説にはβ-カロテンの10倍はあると言われています。

βカロテン

β-カロテンはこちらも

  • にんじん
  • ほうれん草
  • かぼちゃ

などの緑黄色野菜に含まれているカロテノイドです。体内でビタミンAに変換されるため目の健康保護や粘膜の健康維持といった効果も期待できます。

ちなみに、脂溶性のビタミンAは過剰摂取は危険なのですが、このβ-カロテンは必要な量しか変換されないため非常に便利な成分となっています。

βカロテンについてはこちら⇒βカロテンは体内でビタミンAとして働く

γカロテン

γ-カロテン

  • かぼちゃ
  • トマト

などの緑黄色野菜に含まれていて、同じくビタミンAに変換されるカロテノイドです。

リコピン

リコピン

  • トマト
  • スイカ

に含まれている赤色のカロテノイドで最近話題に上ることが多い栄養素です。

抗酸化作用が強く悪玉コレステロールの酸化を抑えてくれます。その他にもメラニン生成に関わっている酵素チロシナーゼの量を減らす作用もあるようです。

リコピンについてはこちら⇒リコピンを食品として摂ろう!

カロテノイドのキサントフィル類の働きや効能は?

カロテノイドのキサントフィル類

といったものがあります。それでは効能や働きについて解説します。

ゼアキサンチン

まずは、ゼアキサンチンです。このカロテノイドはオレンジ色の色素

  • パプリカ
  • 卵黄
  • パパイヤ
  • マンゴー

などに含まれています。人間の体内では網膜の中心部である黄斑部に存在しており、目の健康に関係する成分となっています。このカロテノイドも抗酸化作用がありルテインと共に紫外線やブルーライトによるダメージを軽減する作用があるのです。

カプサンチン

カプサンチン赤色の色素

  • パプリカ
  • 赤ピーマン
  • 唐辛子

に多く含まれているカロテノイドです。

カプサンチンについてはこちら⇒カプサンチンの抗酸化作用!

効果としては抗酸化作用の他にも善玉コレステロールを上昇させる作用があります。ちなみに唐辛子の辛味成分であるカプサイシンとは違うので注意してください。

ルテイン

ルテイン黄色の色素

  • ほうれん草
  • ケール
  • ブロッコリー

などの緑黄色野菜に含まれています。

ルテインについてはこちら⇒ルテインで目の健康を守る!

ゼアキサンチンと共に目の健康を守る作用があります。こちらも強い抗酸化作用がありブルーライトや紫外線から目を保護する働きも持っています。

アスタキサンチン

アスタキサンチン

  • エビ
  • イクラ
  • 毛ガニ
  • サーモン

といった動物系の赤色の色素です。他のカロテノイドとは由来が違いますね。

抗酸化作用の他には目の健康にもプラスの作用をもたらし眼精疲労にも効果があると言われています。

アスタキサンチンについてはこちら⇒アスタキサンチンの効能と効果

フコキサンチン

フコキサンチン濃いオレンジ色の色素

  • わかめ
  • 昆布

といった海藻類に多く含まれています。

抗酸化作用もありますが体内の脂肪燃焼効率を上昇させる作用があると言われており、注目度が高まっているカロテノイドと言えるでしょう。

クリプトキサンチン

クリプトキサンチンオレンジ色の色素

  • 温州みかん
  • とうもろこし

に多く含まれています。これは抗酸化作用の他に、必要になったら体内でビタミンAに切り替わる作用があり、また、カルシウムが骨から血中へと移動する「骨吸収」を抑制する作用もあります。これは骨粗しょう症の予防に嬉しい効果ですね。

他にも、体内での蓄積時間が長いことも特徴と言えるでしょう。

クリプトキサンチンについてはこちら⇒クリプトキサンチンの効能と効果

カロテノイドの働きや効能は不足や過剰摂取でどうなる?

カロテノイドの不足はビタミンA不足に繋がります。逆に過剰摂取になったとしても、余剰分はビタミンAにならないので体に蓄積されることは無いでしょう。そのため摂取上限などもまだ定まっていないと言われています。

また、不足した場合眼精疲労が多発するようになるでしょうし、様々な病気になりやすくもなるでしょう。なので、可能な限りカロテノイドは摂取したほうが良いでしょう。一人暮らしで中々野菜が食べられないという方はサプリメントも利用しましょう。

カロテノイドの過剰摂取と不足についてはこちら⇒カロテノイドの過剰摂取と不足の影響

カロテノイドの働きや効能について【色素のチカラ】のまとめ

カロテノイドは色々と種類があって効能や働きも異なってきますが、抗酸化作用は皆一様に持っているものとなっています。それ以外にも健康面でプラスになる作用が多いのでいまいちうまく摂取できない方はサプリメントを利用しましょう。

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