カシスはスイーツなどにも使われていますので、意外と身近に感じられます。ベリー系の果物に分類される事も多いのですが、ベリー系ではありません。黒すぐりとも呼ばれていますが、カシスには必須脂肪酸が含まれていて、健康効果も期待できます。カシスにどのような働きと効果があるのかを紹介します。
カシスに含まれる成分や効能
カシスは黒すぐりという別名がある事からもわかるように、黒に近い紫色をした果実です。黒に近い紫はポリフェノールの一種、アントシアニンを多く含んでいる証拠でもあります。
アントシアニンはブルーベリーにも含まれていて、目にいい成分としても知られています。カシスに含まれているアントシアニンも目にいい事から、目の健康維持に役立つサプリメントにも多く使われています。
カシスはベリー系に分類される事が多いですが、
- ブルーベリーはツツジ目ツツジ科スノキ属
- カシスはユキノシタ目スグリ科スグリ属
なので、実際には全く異なる系統です。見た目や色が似ている事からベリー系とされていますが、正式には違う種類です。ブルーベリーは皮が紫色ですが、実は緑色をしています。一方カシスは実も濃い紫色をしており、豊富なアントシアニンが含まれています。
ポリフェノールには高い抗酸化作用があります。実の部分までアントシアニンが含まれるカシスにはより高い抗酸化作用があり、活性酸素を除去するのにも役立ちます。活性酸素は体を酸化させ老化の原因となります。これは目にも言える事で、目の疲労や網膜の健康にもアントシアニンが役立っているのです。
そもそもポリフェノールとは?
最近耳にすることの多いポリフェノールですが、このポリフェノールとは
ほとんどすべての植物に含まれる、植物特有の色素や苦み・渋み成分
を総称したものです。その種類は5000を超えるともいわれています。
ポリフェノールにはこんなにもの種類が!⇒ポリフェノールの驚きの種類!
カシスが持つ働きについて
カシスには健康に良いとされる成分が豊富に含まれているので期待できる効能もたくさんあります。体にも目にも負担となる活性酸素を除去するのは、カシスに多く含まれているポリフェノールの一種アントシアニンの効果です。活性酸素は体の老化の原因になりますが、目の老化にも関係しています。網膜をサポートして、目の病気を予防する効果も期待できます。
目の奥にある水晶体はモノを見る時のピント合わせをする器官ですが、ピントを合わせるためには毛様体筋という筋が欠かせません。目を酷使すると毛様体筋が緊張し、眼精疲労を起こしやすくなり、ピントが合わなくなってきます。カシスは毛様体筋をリラックスさせる働きがあるので、スッキリとした視界を手に入れたい時にも役立ちます。
カシスには血流を良くする作用もあります。特に末梢血管のような細い血管に働きかけ、流れをスムーズにしてくれます。末梢血管は細い事から血液の流れが滞りやすく、滞ると冷え症になり、肩こりや腰痛の原因となります。目にも末梢血管が多くあるので、隅々まで血を届けたい時にもカシスが役立ちます。
カシスの取り入れ方
カシスはブルーベリーに似た実をつけます。ブルーベリーよりもアントシアニンが豊富なことで、今注目されている果実です。カシスのリキュールをスイーツやお酒に使用していますが、生のカシスには強い苦味があって、そのまま食べるのは不向きです。これは豊富なアントシアニンを含んでいるという証拠でもあります。そのまま食べるには不向きですから、取り入れやすい方法を選びます。カシスのリキュールを使ったスイーツやお酒を飲むのもいいのですが、毎日の習慣にするにはサプリメントがおすすめです。
サプリメントにすれば苦味や渋みも感じないし、錠剤やカプセルを水と一緒に飲むだけだから手軽です。実際にカシスエキスを使ったサプリメントはたくさん販売されていますので、ネットでもすぐに探せます。ブルーベリーよりも多くのアントシアニンを含んでいますが、他にもビタミンやミネラルを豊富に含みます。ビタミンC、E、ベータカロテンは、オレンジやいちごよりもはるかに高くなっています。
カシスの摂り入れ方についてはこちら⇒カシスを食品として上手に摂り入れる方法
カシスには副作用などないの?
カシスは元々自然にある果実ですから、原料には危険性もなく、効能などもはっきりしていて安心です。サプリメントにする場合は、外国産のカシスを使う事もありますが、サプリメント先進国のアメリカでも、カシスサプリメントは人気があり多くの人に選ばれています。サプリメントの場合は1日あたりの目安が決まっていますが、これは他の成分も含まれているからです。1日あたりの目安を守っていれば、特に副作用の心配はありません。
アメリカではハーブの一種としても認められていて、安全性も確認されています。ただしこれは健康な人に限っての事です。例えば妊娠中のようにホルモンバランスが変わってデリケートな状態の時は、普段問題ない物でも過剰に反応する事があるので、安易な摂取は控えてください。どうしても使いたい場合は、担当医に相談し指示を仰いでください。
カシスを摂取する際の注意点はこちら⇒カシスの不足や過剰摂取のリスク
カシスが持つ驚きの効能・効果【アントシアニンが豊富】のまとめ
カシスはスイーツ、ハーブティー、サプリメントや化粧品、飲料までいろいろな使い方をされています。香りがよく、リキュールはお菓子作りにも活用できますが、カシスに含まれる成分には健康効果が期待されている物もあります。元々が自然由来の物だから安心して取り入れられるところがポイントです。