ラクトビオン酸

[監修済] カスピ海ヨーグルトの成分と有名なラクトビオン酸の働きや効能について

世界的な長寿の地域として知られるコーカサス地方で古くから各家庭で食べられていたカスピ海ヨーグルトに含まれているラクトビオン酸と健康との関連、具体的な働きや効能について考えます。

ラクトビオン酸の特徴

ラクトビオン酸はオリゴ糖の一種で、牛乳や乳製品に含まれるラクトースを酸化させてつくられたものです。ラクトースは別名、乳糖ともいい牛乳やチーズなどの乳製品に含まれていますが、ラクトビオン酸はカスピ海ヨーグルトに多く含まれている成分です。オリゴ糖は腸内細菌の栄養分となってその働きを助けることが知られています。ラクトビオン酸は甘みを感じる糖としての性質と酸味を感じる酸としての性質の両方を併せ持つ成分であるとともに高い水溶性を示すことから難水溶性の抗生物質を溶けやすくする働きから薬剤の分野でも用いられています。

ラクトビオン酸の水への溶解性は炭酸カルシウムの4万倍以上ともいわれており、味の質のよさもあって透明度を要求される飲料にも利用されています。分子構造に特性がみられたことから様々な効能が期待され、化学合成をすることでつくられていましたが安全性が重視される食品の分野ではなかなか活用されることがありませんでした。それまでは自然界には存在せず化学合成でしか生成することができないと考えられていたラクトビオン酸が、ある地域の家庭でつくられるカスピ海ヨーグルトの中に存在し、古くから愛用してきた人々に驚くべき効果がもたされていたことから世界から注目されることになりました。

ラクトビオン酸が腸内環境を整える

腸内環境を整えることはそのまま健康な体作りと直結しています。腸内には常に善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌の3種類が存在しており、そのバランスを保つことが求められます。しかし、ストレスや加齢、乱れた食生活などによって腸の働きが低下したり、腸内の水分が奪われたりして便秘や下痢などの症状が出ることもあります。ラクトビオン酸はオリゴ糖の一種ですが、オリゴ糖には、小腸で消化、吸収されるものと難消化性でそのまま大腸まで届くものの2種類があります。

ラクトビオン酸は、難消化性のオリゴ糖であるため消化されずに大腸まで届きます。大腸では、善玉菌の代表であるビフィズス菌の栄養分となり腸の働きが活性化されてぜん動運動が活発になります。便秘に効能があるとともにビフィズス菌の働きが活性化されることにより腸内環境が酸性に傾き、アルカリ性の環境を好む悪玉菌の数が減ってさらに善玉菌が増殖しやすくなります。このようにラクトビオン酸は腸内環境を整えるとともに腸の働きを活性化することから便秘の解消に効能があるといえるのです。

ラクトビオン酸の美肌効果

不規則な生活リズムや栄養の偏った食事とともにストレスが肌に与える影響が大きいことはよく知られています。これはストレスを感じると皮膚の血流量や水分を保つ肌の機能が低下してしまうことによるものであるといわれています。ラクトビオン酸を摂取するとこのような肌の状態を改善できるとともに薬剤を塗布することが原因として生じる炎症や水分量の低下を抑制する効果がありアトピー性皮膚炎の症状の緩和にも効能が期待できることがわかっています。

肌表面の角層と呼ばれる部分は、水分と脂質の2つの層が交互にバランスよく重なり合って脂肪間脂質を形成しています。これをラメラ構造といいますが、ラクトビオン酸はこのラメラ構造を守る働きがあるといわれているため肌の乾燥を防ぐ効能があるといわれています。更年期前後にあたる40代、50代の頃は年齢肌ともいわれ十分にケアをして化粧水や美容液を塗ってもなかなか改善できずに悩んでしまうことも多くなります。ラクトビオン酸の摂取により体の中から肌の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。

更年期障害の症状を緩和

女性にとって更年期障害は体調を大きく崩す憂鬱なもので、誰もができる限りその症状を緩和したいと願っているでしょう。更年期障害の症状の最大の原因は女性ホルモンであるエストロゲンの減少によるものです。したがって、その症状の緩和にはエストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボンを効率よく摂取することが有効であるといえます。大豆イソフラボンには、ダイゼイン、グリシテイン、グニステインの3種類があり、ダイゼインだけが腸内細菌によって代謝されエクオールに変化することがわかっています。

エクオールは体内の女性ホルモン受容体と結びつき女性ホルモンのような働きをする力がイソフラボンよりも強く肌や骨、血管や脳などを守る効能があるといわれています。ラクトビオン酸は、大豆イソフラボンの吸収率を高めエクオールへの変換をサポートします。大豆イソフラボンを摂取することよりもいかにイソフラボンをエクオールに効率よく変換させるかが大切になるのでエクオールとラクトビオン酸を同時に摂取することで更年期障害の症状の緩和に高い効果が期待できるでしょう。

「カスピ海ヨーグルトの成分と有名なラクトビオン酸の働きや効能について」のまとめ

カスピ海ヨーグルトに含まれる成分であるラクトビオン酸はオリゴ糖の一種で生きたまま腸に届いて腸内環境に働きかけるとともに美肌や更年期障害の症状の緩和にも効能があるといわれています。

関連記事

  1. [監修済] 乳児や胎児にとって重要な栄養分であるラクトースの働き…
  2. [監修済] ダイエットに最適なレジスタントスターチの働きと効能
  3. [監修済] 美白効果があるとされるハイドロキノンの働きや効能につ…
  4. [監修済] ピーマンの何倍もの働きや効能があるといわれるパプリカ…
  5. [監修済] 美しさと健康の為に期待できるごぼうエキスの働きと効能…
  6. [監修済] 女性の体に様々な効能やよい働きをしてくれるジャスミン…
  7. カシスが持つ驚きの効能・効果【アントシアニンが豊富】
  8. [監修済] 古来から伝わるイチョウ葉エキスの働きとその効能 

ピックアップ記事

カテゴリー

PAGE TOP