大麦はイネ科の植物で、日本でもお馴染みの食材です。世界中で昔から栽培され人々の生活に大きく関わってきた植物でもあります。過酷な環境でも育つ事から、世界中でも栽培されています。日本では秋に種を蒔き、越冬させ春に収穫します。大麦には豊富な栄養が含まれているので、摂り方は食品から、またサプリメントや健康食品から、など選択肢は豊富です。
大麦ってどんな食物?
大麦は昔から世界中で人々の生活に深く関わってきた植物です。イネ科の植物で、昔は白米の代わりに食べられていました。ヘルシーで美容にも健康にもいいと言われる、雑穀米にも押し麦としても親しまれています。大麦は食物繊維が豊富な事から、健康食品としても多く取り入れられるようになっています。
大麦には水溶性・不溶性の2種類の食物繊維が!
大麦の一番の特徴は、
- 水溶性食物繊維
- 不溶性食物繊維
の2種類の食物繊維が含まれる事です。食物繊維は野菜や穀物、海藻など多くの食品に含まれていますが、ほとんどは水溶性食物繊維か不溶性食物繊維のどちらかに分かれます。
食物繊維には体の中を綺麗にする働きがあるので、水溶性・不溶性のどちらも欠かせない物です。食物繊維が不足すると、体の中に老廃物がたまってしまい、様々な病気のリスクを高めます。
水溶性食物繊維は海藻などに多く含まれていて、水に溶けるのでドロドロになり、老廃物を押し出す事ができます。不溶性食物繊維は水に溶けず繊維が残るので、繊維に老廃物を絡めとり体外に排出させる事ができます。
健康維持にも美容にも2種類の食物繊維が欠かせませんが、大麦なら1つで2種類の食物繊維を摂る事ができます。
大麦の効果や働きについて
大麦に含まれる2種類の食物繊維は、腸内環境を整えます。腸内環境が悪化すると便秘をしやすくなり、老廃物が体にたまるとニキビや吹き出物が増えます。
また、腸内環境が悪いと免疫力も低下しますから、病気のリスクを高めてしまいます。
大麦には豊富な食物繊維の他に、
- βカロテン
- ビタミンB群
が多く含まれています。βカロテンには、血糖値やコレステロールをコントロールする働きがあるので、大麦には生活習慣病予防効果も期待できます。
βカロテンの働きについてはこちら⇒βカロテンは体内でビタミンAとして働く
ビタミンB群も健康維持にも欠かせない物です。ミネラルも含まれるので、不足しがちな栄養素を補えるだけでなく、疲労回復効果も期待できます。
大麦の摂り方
大麦の摂り方ですが、大麦そのままの状態で食品として食べるのは少し難しいでしょうから、加工した食品から摂るのがおすすめです。大麦を加工した食品はいくつかあるので、摂り方も選べます。
昔から食べられているのは麦飯です。とろろと一緒に食べると美味しい事から人気があります。とろろご飯として食べる場合は、白米と混ぜて炊きます。
大麦には
- 六条麦
- 二条麦
という種類があります。六条麦は麦茶としてもよく使われているので、麦茶から摂る事もできます。ちなみに、二条大麦はビールの原料として使われています。
押し麦は雑穀米にも入っていますし、健康食品としても人気があります。
大麦は収穫する時黄金色になっています。若葉のうちに収穫した物は大麦若葉となり、青汁の原料にも使われています。癖がなく香ばしい事から美味しい青汁として注目されています。食事から上手く摂れない場合は、青汁からという摂り方もあります。
毎日の食生活に取り入れる場合は、
- 押し麦を白米と一緒に炊く
- 大麦入りの雑穀米を食べる
のが手軽でおすすめです。押し麦はご飯に混ぜて炊く以外にも、スープに入れても美味しいですし、グラノーラにも入っています。茹でてサラダのトッピングにしても美味しく食べられます。また、ホームベーカリーでパンを焼く際に、押し麦を入れても美味しいパンが焼きあがります。
押し麦はスムージーや、ハンバーグなどにもアレンジもできるので、自分好みに工夫できるのもおすすめポイントです。
大麦を摂る時の注意点
大麦は美容面でも健康面でもメリットが多いのですが、体を冷やす作用があるため、冷え性の方は過剰摂取しないよう注意が必要です。
元々がイネ科の植物ですし、昔から食べられてきた食品ですから、副作用などはほとんどありません。しかし、グルテンアレルギーがある方の場合、アレルギーが起きる可能性が高いので、使用前に確認が必要です。大麦のアレルギーはアナフィラキシーショックを起こす可能性があるため、軽視出来ません。
妊娠中は大麦の過剰摂取によるリスクがあるため、妊娠中も避けておいた方がいいでしょう。持病で薬を服用している場合、大麦に含まれる豊富な食物繊維が、薬の効果を邪魔する事があります。これは薬に種類によっても変わりますが、薬を服用している方は、事前に医師や薬剤師に相談する事をおすすめします。
大麦には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類の食物繊維が豊富に含まれています。適量なら体の老廃物を排出させる事ができますが、過剰摂取をすると、腸内環境が悪化して下痢や便秘をする事があります。
大麦は食物繊維など栄養素が豊富な食物!【摂り方と注意点】のまとめ
大麦は栄養豊富な植物で、中国では漢方薬にも使われてきました。日本では押し麦として食す事が多いので、摂り方はいくつか選べます。大麦には様々な健康効果が期待できますので、毎日の食事に取り入れるのがおすすめです。