[監修済] 脳の栄養不足を解消する中鎖脂肪酸！食品からの摂り方と期待できる効果

中鎖脂肪酸

[監修済] 脳の栄養不足を解消する中鎖脂肪酸！食品からの摂り方と期待できる効果

脳の活動において、唯一のエネルギー源がブドウ糖です。とはいえ、加齢や認知症によって、ブドウ糖がうまくエネルギー源として活用できなくなることもあります。エネルギー不足になった脳は、記憶力が低下したり、精神的に鬱っぽくなったりと、様々な悪影響をもたらします。ところが、近年、ブドウ糖の代わりを務めることができるケトン体と、ケトン体の働きを手助けする中鎖脂肪酸の存在が明らかになりました。

中鎖脂肪酸の脳に対する働き

今まで、脳のエネルギー源はブドウ糖だけと考えられてきました。ところが、近年、ブドウ糖が不足した場合、ブドウ糖の代わりにケトン体が使われることが分かったのです。たとえば、絶食中は、当然のことながら脳の中のブドウ糖は欠乏します。その時、ケトン体が60％近くもエネルギー源として活動していたのです。

ですので、ブドウ糖が正常に機能しない為に引き起こされると言われていた脳の老化や認知症といった症状は、ケトン体で改善することができるのではないかとの研究が進んでいます。ケトン体が体内にあれば、万が一、ブドウ糖が欠乏した場合も脳は正常に機能することが期待されています。

そして、このケトン体にとって大切なのが中鎖脂肪酸です。本来、脳のエネルギー源としてケトン体より先に使用されるべきものはブドウ糖です。その為、ブドウ糖が満たされている限り、ケトン体が多くつくり出されることはありません。ですが、ブドウ糖が満たされている時でも、中鎖脂肪酸だけはケトン体をつくり出すことができます。

通常、ケトン体は、体内に蓄積された脂肪を元に肝臓でつくられ、そこからエネルギーとして使用されます。中鎖脂肪酸にかんしては、摂取後、直接肝臓まで到達します。中鎖脂肪酸を摂取すると、普通より10倍以上もケトン体をつくり出すことができると言われています。つくり出されたケトン体は、あらゆる脳の症状を改善できます。

中鎖脂肪酸の効果

現在、アルツハイマー病において、中鎖脂肪酸の効果が認められつつあります。既に、アメリカでは研究済みで、中鎖脂肪酸を摂取したアルツハイマー病の患者の記憶力が向上したと報告されています。ブドウ糖が上手に使えず停止していた脳の機能が、中鎖脂肪酸によってつくり出されたケトン体をエネルギー源として、再度、正常な機能を取り戻す可能性について注目が集まっています。

また、高齢化社会に伴い、日本では認知症の患者が増加しています。2012年の時点では、ついに軽度認知障害が400万人、認知症が460万人という莫大な患者数が報告されました。これは、65歳以上の4分の1が認知症の可能性があるという数字を表しています。早急に解決しなければいけない問題ですが、これに対し、中鎖脂肪酸は優秀な効果を発揮しています。

(ここに記載のあった文章は全く医学的に異なることである為に削除しました。中鎖脂肪酸には水溶性食物繊維は含まれていない)

中鎖脂肪酸を食品から摂る方法

中鎖脂肪酸を含む食品といえば、ココナッツオイルです。ハリウッドセレブもこぞって愛用しているココナッツオイルですが、その理由はココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸にあったのです。

ココナッツオイルは、主に天然のココナッツから抽出された植物由来のオイルです。その為、小さな子供でも口にできるほど安全で、安心して口にしたり傷口に塗ったりすることができます。海外では、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸の働きを狙い、手術後の回復食などにも取り入れらています。

ココナッツオイルを食べると、体脂肪や内臓脂肪、ウエストや体重が減るという事例も数多くあり、肥満気味の方に幅広く親しまれています。このように、様々な効果が期待できる中鎖脂肪酸が含まれるココナッツオイルですが、正しい摂り方はゆっくりと体に慣らすことです。いきなり大量のココナッツオイルを食べた際、アレルギー症状が出てしまうリスクがあります。湿疹ができたり下痢を起こしたりすることがあるので、徐々に体に馴染ませるようにしましょう。