中鎖脂肪酸

[監修済] 中鎖脂肪酸の働きによる免疫力増強の効能について

冬場は気温が下がり更には空気が乾燥しますので、風邪をひきやすくなります。風邪の予防には免疫力の増強が不可欠です。免疫力の増強は普段の食生活によっても行うことができます。中鎖脂肪酸を多く含む食品を摂取するとその働きによって免疫力が増強することが知られています。中鎖脂肪酸には、免疫力増強以外の健康増進効果も報告されており、体全体の健康アップにつながっていきます。このサイトでは中鎖脂肪酸による免疫力増強の効能について紹介していきます。

中鎖脂肪酸による免疫増強効果

中鎖脂肪酸は炭素の数が8から12程度のラウリン酸やカプリル酸、カプリン酸などの脂肪酸で体の中のエネルギーを増やす働きがあります。体の中にエネルギーが満ち足りた状態であるときは、免疫系の働きも増強することになります。中鎖脂肪酸のメリットは免疫系に直接作用するのではなく間接的に免疫系の働きを向上させることにあります。

免疫系は働き過ぎてしまうと、花粉症やアトピーのような状況を引き起こしてしまうことも考えられます。もちろん免疫系が全く働かないというのは、逆に病気になりやすくなってしまうので危険です。免疫系は命と非常に密接にリンクしていますので、それを直接コントロールすることは難しい部分も多いものです。中鎖脂肪酸のように免疫系が働きやすくなる環境を整えるというやり方で、トータルで免疫力を向上させる方法は安全かつ効率の良い方法といえます。

中鎖脂肪酸の摂取方法

中鎖脂肪酸は胆汁酸での消化が必要ではありません、ダイレクトに小腸の細胞に吸収後、門脈を介して肝臓に運搬されるという性質をもっています。更には、肝臓で速やかに分解されてエネルギーとしてその効能を活用できるようになりますので、効率の良いエネルギー源といえます。中鎖脂肪酸は牛乳、ココナッツオイル、パーム油に多く含まれていますので、食事として摂取することが可能となります。しかしながら、食事として中鎖脂肪酸を摂取するのは難しいというような場合には、サプリメントを用いてその効能を得ることも可能となります。

中鎖脂肪酸のその他の効能

中鎖脂肪酸は迅速に体の中で代謝がおこるので、脂肪になりにくいというという性質があります。したがって肥満の予防効果が期待できますし、更には生活習慣病を予防する働きも期待できます。生活習慣病は完治が難しいことが多いので、予防は大きな意味を持つことになります。更には、中鎖脂肪酸には糖尿病を予防するといわれているホルモンである「アディポネクチン」の分泌を促進する効能も知られていますので、糖尿病の予防にも中鎖脂肪酸は意味を持つことになります。

中鎖脂肪酸の1つであるラウリン酸には細菌の増殖を抑制する効果も示唆されています。間接的ではありますが、免疫力が増強する効能も期待されることになります。ラウリン酸は母乳に多く含まれている成分ですので、赤ちゃんが母乳を飲むことによって病気になりにくくなるのはラウリン酸の働きによるものであると考えられています。

更には、ラウリン酸は体内に摂取されると、代謝によってモノラウリンに変化します。モノラウリンには風邪やインフルエンザの病原菌を死滅させる働きがあることが知られていますので、ラウリン酸によって風邪やインフルエンザの予防の効能を得ることも可能になります。ラウリン酸は母乳の他にココナッツオイルに多く含まれています。
やインフルエンザの治療に役立つと言われています。

一方で、中鎖脂肪酸はケトン体の生成を助けます。ケトン体はブドウ糖に代わる第二のエネルギーと呼ばれており、たとえば多くのブドウ糖を必要とする脳の働きの維持にケトン体のエネルギーを代用させることも可能になります。つまり、中鎖脂肪酸には脳の機能低下を防止する働きも期待できます。

中鎖脂肪酸の副作用

中鎖脂肪酸の過剰摂取によって副作用が起きることは考えられませんが、過剰摂取しても体が代謝できる中鎖脂肪酸の量は決まっていますので、適量を毎日欠かさず摂取するようにするのが中鎖脂肪酸の効能を得るのにお勧めの方法といえます。

例えば、中鎖脂肪酸には副作用はなくてもココナッツオイルに対してアレルギー反応を示す人も稀にいますので、そのような場合には中鎖脂肪酸の摂取方法を再考する必要が出てきます。つまり、ココナッツオイルによって副作用が出てしまった場合には、ココナッツオイルの摂取をやめれば、アレルギー反応はすぐに解消することになります。更には、ココナッツオイル以外の方法(たとえば、サプリメント)で中鎖脂肪酸を摂取するようにすればよいと言えます。

「中鎖脂肪酸の働きによる免疫力増強の効能について」のまとめ

以上のように中鎖脂肪酸は体の持っている免疫力を多方面から上昇する働きがあります。更には、いろいろな病気の予防の効能も大いに期待できます。毎日の生活に中鎖脂肪酸をとりいれて健康的な生活を送れるようにアレンジしてみるのはお勧めの方法といえます。

関連記事

  1. [監修済] カプサイシン働きとその効能を探求してみる 
  2. [監修済] 認知症予防などに効果が期待されるフェルラ酸の働きや効…
  3. [監修済] コレステロールを抑える働きと肥満予防効能が期待できる…
  4. [監修済] 様々なメリットをもたらすとされているコンドロイチンの…
  5. [監修済] 脳の栄養不足を解消する中鎖脂肪酸!食品からの摂り方と…
  6. [監修済] 不足と過剰摂取を防ぎ上手に摂りたい中鎖脂肪酸
  7. [監修済] ブルガリア菌の働きと優れた効能を堪能しよう
  8. [監修済] 驚異の生命力で健康や美容に様々な働きや効能があるとい…

ピックアップ記事

  1. バナジウム

カテゴリー

PAGE TOP