キトサン

[監修済] キトサンを摂って免疫力アップ! 病気しない身体になる!

ここ数年でクローズアップされた食物繊維のうちでも成長株のキトサン。どういう働きがあってどういう摂取のしかたをすればいいのか、そして特に重要視されている「免疫力」への効果はどうなのでしょうか。

キトサンの働きとはいったい?

カニなどの甲殻類の「殻」に含まれる「キチン質」を濃アルカリで煮沸処理して作られる「キトサン」には腸内細菌叢改善作用、血中コレステロール改善作用、血圧調節作用、脂肪吸収阻害作用などの効果があり、これらはすべて身体の免疫機能を調節する作用を持っています。免疫力を低下させる要因を取り除く働きがあるわけです。また、キトサンには免疫細胞の司令塔であるマクロファージを活性化する効果もあり、免疫力を高める効果をダブルで持っていることになります。

マクロファージの活性化

マクロファージは白血球の一種で、死んだ細胞などの不要物質を取り込み、分解して体外へ排出しやすいように処理するのが主な働きです。そのマクロファージが病原体を取り込むと、その病原体を分析し、その病原体の処理を受け持つ「ヘルパーT細胞」と呼ばれる細胞を活性化ます。「ヘルパーT細胞」は、その病原体の抗体を生産する「B細胞」を活性化し、抗体を生産させます。抗体は病原体と結合してその力を削ぎます。抗体と結合した病原体はマクロファージに取り込まれ加水分解されていきます。免疫機能は大まかに言うとこのようなシークエンスで動いていますので、そのトリガーとなるマクロファージの活性化は、免疫機能の向上に効果的というわけです。

免疫力調整作用の重要性

誰でも子供の頃にかかる「はしか」、大人になったらまずかかりません。体力の向上もありますが、一度かかるとマクロファージがその病原体を記憶していて、その病原菌が次に体内に入ってきたときに前述の免疫システムが働くためです。予防注射は、この仕組みを利用して人為的にマクロファージに病原体を記憶させるものです。とすると、一度はその病気にかからなければ抵抗する力(抗体)もできないことになりますが、最初にかかったときに抗体なしでも病原体を撃退する力(主にリンパ球の働き)は体内の状態の影響を強く受けますから、体内の状態を正常に保っておく必要があるわけです。そこでもキトサンは血中コレステロールの調整作用などによって免疫力を低下させないために役立ちます。

キトサンの摂取量

キトサンに限らず、多く摂ればよいと言うものでもありません。キトサンは甲殻類の殻から作られますが、そのイメージ通り消化がいい物質ではありません。難消化性だからこそ体内に長くとどまり血中コレステロールを吸着して免疫機能の調整に働けるわけですが、消化の悪いものを大量に摂ってお腹の具合がいいわけもありません。日にだいたい1,000ミリグラム(=1グラム)が適正な摂取量です。特定保健用食品(トクホ)として市販されている健康食品には「関与成分」としてキトサンだけ別掲にされているものがありますので注意しましょう。

キトサンの入手方法

キトサンは生物由来ですが、カニの甲羅を砕いて食べても摂取することはできません。キトサンは化学処理を施した工場生産品で、繊維や化粧品にも使われています。それゆえに含まれている健康食品を探すかサプリメントで入手するしかありません。手軽さや摂取量の確かさなどからサプリメントで入手するのが主になるでしょう。サプリメントを選ぶときには「低分子」や「水溶性」などの表示と含有量に注意して選びます。

キトサンサプリメントの表示の見方

キトサンは濃アルカリ溶液での煮沸など、製造工程がわりと厳しいため、「純度100%」というものはできません。キトサンのもとである「キチン」が30%程度残っている「70%DA」という数値が一般的です。「%DA」はキチンがキトサンに変化した(脱アセチル化)の割合の単位です。また、「低分子」や「水溶性」などの表記があるものがあります。「低分子」と言うのは一般的な(工業用途も含めて)キトサンより分子が「小さい」ものです。キトサン自体は高分子化合物ですが、いくつかの構造を省略することによって分子を小さくしたものです。分子の大きさは吸収率に関わり、吸収率が高いほうがマクロファージへの働きかけが速く進みます。一方、分子が大きい方が血中コレステロールなどの吸着効率は高いので、免疫低下を防ぐ効果が期待できます。「水溶性」は水に溶けるようにキトサンを変質させたわけではなく、弱酸性の溶解物質に溶かし込んでいるものです。求める効果によって適切に選択しましょう。

「キトサンを摂って免疫力アップ! 病気しない身体になる!」のまとめ

キトサンは「最後のバイオマス」と言われていますが、原材料は不用品扱いされているカニの甲羅です。運動不足や寝不足など、不摂生の多い現代人は免疫力低下が大きな課題です。キトサンは、そういう面では福音となる重要な物質なのかもしれません。

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