キチン・キトサン

[監修済] 現代人には不足しがちなキチン・キトサンとその過剰摂取の注意点

様々な効果を持ち、健康な体づくりに必要な働きを持つことでサプリメントなどでも人気のあるキチン・キトサン。ではそれが不足してしまうとどうなるのか、また過剰摂取してしまうとどうなるのかまとめてみました。

現代人はキチン・キトサンが不足しがち

キチン・キトサンは自然界に多く存在します。含まれている食品も多く本来は摂取するのが難しいものではありません。ですが現代人はキチン・キトサンが不足してしまっているようです。

キチン・キトサンは、食品だけではなく昆虫の殻などにも多く含まれています。
ですので昆虫が野菜などに止まった際に植物は免疫力を高めようと酵素を分泌し、キチン・キトサンを吸収していきます。エビやカニなどにも多くキチン・キトサンは含まれているのですが、本来は野菜などの摂取によりキチン・キトサンを摂取することが可能でした。

ですが、近年は野菜の栽培の際に農薬を使用することが一般的になりました。その結果、昆虫などが野菜に寄りつくことが減っていき、野菜自体が昆虫類からキチン・キトサンを吸収することが難しくなってしまいました。昆虫等が付着しなくなったという点では衛生面では良くなったのですが、野菜に含まれるキチン・キトサンの量が減っていき摂取することが難しくなってしまったのです。

また、不規則な生活、食生活の乱れによることも大きな原因です。ファーストフード店の普及などもあり、特に一人暮らしの方などは栄養バランスを考えて自炊をするといった方は多いとはいえません。ですが、だからこそサプリメントも普及し、注目を集めているのです。不足しがちとはいえ決して摂取しづらいものでもないので、サプリメントを有効利用するのが良いでしょう。

キチン・キトサン不足による免疫力の低下

病気の原因の一つとして、免疫力の低下が挙げられます。ですが、キチン・キトサンには体の免疫力を向上させる働きがあります。免疫細胞は、細菌やウイルスが体内に侵入してきた時にそれらを退治する役割があります。ウイルスや細菌が侵入した際にそれらを分解する働きがあるマクロファージや、ウイルスに感染したての細胞などを攻撃するリンパ球の一つであるNK細胞などがそれです。

こういった免疫細胞が失われたり、働きが弱まってくると病気にかかりやすくなったり、病気や怪我の治りが遅くなってしまう原因になります。ですがキチン・キトサンには、マクロファージの活性化やNK細胞の増殖の効果があるので免疫力が向上するのです。

ですのでこのキチン・キトサンが不足してしまうと、免疫細胞を活性化させるための栄養素が足りなくなる原因になりかねません。規則正しい食生活が最も重要ではありますが、それが難しい場合はサプリメントなどを取り入れ、キチン・キトサンを摂取し健康な体を維持できるようにするのが望ましいでしょう。

コレステロールの低下には必要不可欠

コレステロール値が高くなってしまうと、血管の内壁にドロドロとした塊のようなものができてしまいます。これによって血液の流れが悪くなってしまったり、カルシウムの沈着により血管が石灰化しもろくなってしまいます。こういったことから病気の原因にもつながりやすく、またコレステロール値が高くなることにより肥満の原因にもつながります。

コレステロールは体内に入った際に、肝臓で作られる胆汁酸と結合し体内に吸収されます。胆汁酸は血中コレステロールをもとに生成され、胆囊に貯蓄されます。キトサンはその胆汁酸と結合し、排泄されます。その結果胆汁酸が減少しますがその胆汁酸の量を一定に保つために血中コレステロールから胆汁酸の生成が促され、血中コレステロールの低下につながります。

コレステロール値が高いと大きな病気にかかりやすくなります。キチン・キトサンには、コレステロール値の上昇を抑える効果の他に、体の免疫力も高める効果もあります。現代において欠かせない成分なのでしっかり活用するようにしていきましょう・

キチン・キトサンの過剰摂取

キチン・キトサンは食物繊維の一種ですので、過剰摂取してしまうと下痢などを引き起こす原因になりかねません。食事による摂取の場合過剰摂取の危険性は低いと考えられますが、サプリメントでの摂取の場合は摂取量をしっかりと把握し守る」必要があります。

1日の摂取量の目安としては1日2gまでなら安全とされています。また、摂取するタイミングですが、キチン・キトサンは体内の脂質やコレステロールと吸着することや、腸内の働きを改善する効果があることから空腹時よりも食後の摂取の方が効果的です。脂質の高い食事をとった後などに摂取するといいでしょう。

また、キチン・キトサンはカニやエビなどから抽出されることが多いので甲殻類アレルギーの方は摂取を控えた方がいいでしょう。そのような方は食事から摂取するのをお勧めします。

「現代人には不足しがちなキチン・キトサンとその過剰摂取の注意点」のまとめ

現代人は食事によるキチン・キトサンの摂取が難しく、不足しがちです。ですが様々な効果が認められ、とくて特定保健用食品(トクホ)にも認定されています。不足と過剰摂取に気をつけ、意識して摂取していくのが望ましいでしょう。

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