独特な爽やかな香り成分が洗浄や殺菌、浄化や抗菌、そしてリラックス効果など様々な効果が期待できるユーカリが不足するとどのような影響があるか、また、過剰摂取するとどのような影響があるのかについて考えます。
ユーカリの有効成分
ユーカリの有効成分は生命を維持するうえで必要不可欠となるものではないため、摂取しないからといって不足状態から体に重篤な問題が起きるわけではありません。しかし、日々の疲れやストレス、加齢による活性酸素の影響、精神面のバランスなどを原因として病院に行くほどではないけれどなんとなく体調がすぐれない、気分が晴れないなどという時には体に何らかの働きかけが必要となってくるのでユーカリの成分を有効に活用することをおすすめします。
ユーカリはハーブの一種としてオイルをアロマテラピーに使用したり、洗浄や殺菌の作用を洗顔剤やシャンプーに活用したりできるとても身近なものです。体内に摂取するというよりも環境や皮膚や頭皮などを浄化、洗浄したり、揮発蒸気を使って口や喉、鼻などの調子を整えたりするのにおすすめです。ユーカリは口臭や歯周病予防に効果があるともいわれおり、マウスウォッシュやうがい薬として使用することもできます。体の内と外からスッキリさせるのに様々な形で活躍してくれます。
免疫力や心に働きかける
人間は不規則な生活やストレス、偏った食習慣、加齢などによりもともと弱アルカリ性である体が酸性に傾きやすくなります。その大きな原因は活性酸素によるものであるともいわれていますが、様々な条件によって免疫力や自然治癒力が低下することとも大きな関わりがあるといえるでしょう。風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、鼻炎や喉の違和感などを感じやすくなったりするのも。その理由のひとつとしてウイルスが付着しやすい粘膜の働きが弱まっていることが考えられます。
ユーカリの成分は粘膜の炎症の抑制や過剰に分泌される粘液を排出してくれる働き、殺菌力、抗炎症作用などが認められているため病気にかかりにくくしてくれる効果があります。免疫力や自然治癒力が低下するということは外部から侵入してくる病原菌やウイルスと対抗する力が不足しているということなので、継続的にユーカリの力を借りながら体調を整えていけば徐々に回復力を高めることもできるでしょう。また、アロマオイルでの利用はリラックス効果だけでなく気持ちの乱れや落ち込みなどを改善してくれます。
ユーカリの摂取上の注意
ユーカリは上手に活用すれば体にも心にも有効な効果を得ることができますが、もともと強い毒性を含みその成分を消化できるコアラぐらいにしか口内摂取で体内に取り込むことはできません。健康食品として加工されたユーカリサプリ以外にオイルや葉などを直接口に入れないように気をつけましょう。就学前の子どもはユーカリ成分が配合されたのど飴なども与えない方がいいといわれています。
ユーカリはとても香りの強いアロマなので、密閉した室内で短時間に大量に吸い込むと過剰摂取状態となり体調に異変をもたらすことにもなってしまうため注意が必要です。また、アロママッサージなどで原液を肌に直接塗布すると体質によっては肌荒れや炎症を起こしてしまうこともあるのでベースとなるオイルとブレンドするなどして薄めて使用するようにしましょう。インドのアーユルヴェーダでは施術の一環として目にオイルを入れることがありますが、ユーカリオイルは目に入れるものではないため万が一目に入ってしまった時はすぐに洗い流すようにしましょう。
ユーカリの過剰摂取
大きなリラックス効果が得られるユーカリティーですが、毒素を含んでいることを認識して過剰摂取にならないように気をつけましょう。毎日飲用するのではなく、体調がすぐれない時やストレス過多でリラックスしたい時などに飲むようにした方がいいでしょう。アロマテラピーにおいて、少量をほかのハーブオイルとブレンドしたり、薄めたりして利用するのは構いませんが、チップを吸着材として原液から発生する揮発蒸気を吸いこむ場合は時間が少し長くなるだけで過剰摂取状態となってしまいます。場合によっては下痢や嘔吐、めまいや麻痺などの症状がでることもあるため注意が必要です。
重篤な喘息などの呼吸器疾患がある方はユーカリオイルの成分を吸い込むことで症状を悪化させることもあるので使用する前に医師によく相談するようにしましょう。妊娠中や授乳中、赤ちゃんや乳児などについても安全性が確認されていないため使用は避けた方がいいといえます。どのような成分でもいえることですが個人の体質と合わないことがあり、アレルギー反応を起こす場合もあるので、初めて使用する場合には少量を薄めて試してみてからにしましょう。
「殺菌や浄化、リラックス効果のあるユーカリの不足や過剰摂取について」のまとめ
ユーカリは生命維持のための必要栄養素ではないため基本的に不足するということはありませんが、体調や気分がすぐれない時に様々な効果を発揮してくれます。毒性もあるため過剰摂取には注意が必要です。