フラボノイドには体に入ってきた病原菌に対しての防御効果が知られています。バランスの良い適正な食生活を送っている場合には、体内のフラボノイドが不足するようなことはあまりないのですが、野菜をあまり食べないような食生活を送っているとフラボノイド不足になってしまい、体の持っている抵抗力が低下して結果として様々な病気になりやすくなってしまいます。このサイトではフラボノイド不足にならないような食生活について紹介していきます。
抵抗力が招く深刻な状況
体内でフラボノイドが不足してしまうと免疫力の低下が起きてしまいます。免疫力の低下は単に風邪などをひきやすくなってしまうわけではありません。風邪をひきやすくなるというのであれば、その都度病院に行って風邪の治療を行えばいいのですが、抵抗力が低下するということが起こると、様々な感染症にかかりやすくなってしまい、更にはそれが引き金となって様々な疾患を引き起こしてしまうようなことも起きてしまいます。しかも、フラボノイドには抗アレルギー作用、抗がん作用も報告されていますので、アトピー疾患や癌の予防にも大きな意味を持ってきます。抵抗力の低下によって引き起こされやすくなる疾患としては、生活習慣病があります。生活習慣病はいったん発症してしまうと完治させるには多くの時間がかかりますので、生涯健康的な人生を送っていくには、できる限り生活習慣病とは関係の無い生活を送っていくことが理想的であるといえます。
フラボノイドの多彩な機能
フラボノイドの主たる作用は抵抗力の維持ですが、目の機能を改善する効果が知られています。フラボノイドの作用によって視覚の情報処理に重要な役割を行っているロドプシンの機能を改善することが可能になってきます。加齢とともに起こってくる視覚異常の改善にフラボノイドは大きな働きをしてくれます。
フラボノイドには体内の血流の改善効果も報告されています。血流が改善されると脳梗塞や心筋梗塞の予防につながっていきます。脳梗塞や心筋梗塞を発症してしまうと、虚血効果によって不可逆なダメージ(心疾患、脳疾患)を体が受けてしまう可能性が考えられますので、フラボノイドによる血流改善効果は大きな意味を持ってきます。
フラボノイドには更年期障害の改善効果も知られています。更年期障害は性別を問わず深刻な症状を招きますが、根治させるような処方は残念ながら見つかっていませんので、フラボノイドによる更年期障害の改善効果は意味があります。
フラボノイドには抗酸化作用もあります。体内の酸化ストレスは老化の原因になってしまいますので、フラボノイドは老化の防止にもつながっていきます。いつまでも若々しい体をフラボノイドはもたらせてくれることになります。
逆に日常的にフラボノイドが体内に不足してしまうと、免疫力の低下、更年期障害、老化などのトラブルに悩まされやすくなってしまいます。
フラボノイドの摂取方法
フラボノイドは、ブルーベリー、ビルベリー、柑橘類、緑茶、大豆、亜麻仁、りんご、たまねぎの皮、そば、イチジクに多く含まれていることが知られています。フラボノイドは野菜に多く含まれているという特徴がありますので、日常的にフラボノイドの不足が考えられる場合には食生活を野菜中心の生活に置き換えることが良い方法になってきます。
可能であれば、野菜を毎日のように摂取するのが良い方法ではありますが、野菜が苦手という人の場合には、サプリメントなどでフラボノイドを摂取する方法も考えられます。フラボノイドは一度に多量に摂取してもあまり効果的ではありません、毎日決まった量のフラボノイドを摂取していくのが最良のフラボノイドの摂取方法となっていきます。
研究成果
フラボノイドの効能は医学的にも検証されています。酸化ストレスによって網膜神経節細胞はダメージを受けることが知られていますが、フラボノイドの1種である、ビルベリーエキスとアントシアニジンによってそのダメージが抑制されることが示唆されています。カエルの網膜の細胞にフラボノイドの1種を与えるとロドプシンの合成が増強されることが報告されています。高血圧のネズミに対してフラボノイドを作用させると、血流の改善がおこり高血圧の症状が緩和することが知られています。これらの研究成果はフラボノイドが人間の体においても体質の改善において大きな役割を持っていることを示唆するものであるといえます。
「フラボノイド不足になってしまう食生活に注意」のまとめ
以上紹介して来ましたように、フラボノイドには多彩な体質改善機能が備わっています。フラボノイドはバランスのいい食事をしていけば決して体内で不足してくことがないものです。基本的には規則正しい食生活を送ることが大事ですが、時として起きてしまうフラボノイド不足には野菜不足の食生活の改善やサプリメントでの補給も良い方法になってきます。フラボノイドは健康を約束してくれる重要な成分であるといえます。