システイン

[監修済] 美白の救世主と言えばシステイン!不足や過剰摂取による影響はある?

肉や魚に含まれているシステインは、シミやそばかすに対する美白効果が高いとされ、美意識の高い女性たちを中心に人気を集めています。有名な美白サプリメントである「ハイチオールC」にもシステインが配合され、サプリメント大国であるアメリカではシステインのサプリメントが多数販売されています。シミやそばかすの原因であるメラニン色素の生成を抑えてくれるシステインは、紫外線でダメージを受けた肌を美白へ導いてくれると評判の物質です。

システインが持つ美白効果

シミやくすみの大きな原因と言えば、メラニンの過剰生成です。肌が紫外線によるダメージを受けると、そのダメージから肌を守ろうとしてメラニンが生成されます。これは、肌にとってなくてはならない現象ですが、一方で過剰生成による色素沈着が問題視されています。この色素沈着はシミに発展し、黒ずみやくすみを生んでしまいます。シミでくすんだ肌は若々しくありたい女性たちの天敵です。いつまでも若々しい肌を保ちたいなら、10代の頃から徹底した紫外線対策が必要です。なぜなら、若い間に受けた紫外線の影響が、30歳から一気に出てくるからです。その為、今まではシミもくすみもなかったような方でも、30歳を過ぎるとシミだらけの黒ずんだ肌になる事はよくあります。

紫外線を浴びてメラニンが生成される時、チロシンとチロシナーゼという要素が関係しています。この二つがメラニンを司る物質で、肌を錆びつかせる酸化酵素のチロシナーゼがチロシンをメラニンに変えてしまいます。システインは、このチロシナーゼがチロシンをメラニンに変える工程を邪魔する力があります。チロシナーゼ阻害作用と呼ばれる効果で、チロシンをメラニンに変えないよう働きかけるのです。そうは言っても、普段の生活からチロシンを排除してしまうのは誤った考えです。チロシンが含まれる食品を避ければシミを作らずに済むのではなく、チロシンは脳内のドーパミンの材料にもなる重要な役割があります。その為、チロシンが欠乏する事で身体に悪影響が出る可能性がある為、チロシンを全て排除するといったような事は避けましょう。

システインでシミを薄くするには

メラニンの過剰生成を防いでくれるシステインですが、このシステインは既にできてしまったシミにも有効です。メラニンには黄色と黒の2種類ありますが、シミの元となるのは黒いメラニンです。システインには、黒いメラニンを黄色いメラニンに変える作用があり、シミが黄色いメラニンに変われば、自ずとシミが薄くなったように見えます。

その為、シミが現れたからといって諦めるのではなく、できてしまったシミにもシステインは有効だと覚えておきましょう。摂取すれば効果が即座に得られるわけではありませんが、1ヶ月程度継続すれば徐々にシミが薄くなった実感が持てるようになります。

システインが不足した場合の影響

システインが不足すると、メラニンの過剰生成を邪魔する存在がなくなってしまい、シミやくすみが発生してしまいます。また、髪の毛を構成するケラチンはシステインが元になっている為、システインが不足する事で髪の毛までパサパサのボサボサといったトラブルに見舞われます。

システインを不足させない為には、生活習慣を改める事が大切です。パソコンやスマホといった機器から発生されるブルーライトは、目にダメージを与えシステインを消費させてしまいます。なぜなら、システインは網膜の細胞を修復させる物質だからです。網膜がパソコンやスマホで傷ついた時、システインは人間の生命を維持させようと優先的に消費に回ります。

また、アルコールの過剰摂取もシステインの消費量を増やす原因の一つです。アルコールの分解を促すシステインは、二日酔いに効果的とされています。そうは言っても、せっかく美白の為に取っておいたシステインを、無理なアルコール摂取で消費されてしまうのは勿体ない事です。自分の心掛け次第で生活習慣は変えられますので、より高い美白効果が発揮できるようシステインを肌への消費に回すようにしましょう。

システインの正しい摂取量とは

WHOで決められたシステインの正しい摂取量は、体重1㎏でシステイン15㎎です。肉や魚をバランス良く食べている人にとっては難しくない量ですが、偏食気味の方やダイエット中の方は欠乏しないように「ハイチオールC」といった成分の含有を謳っている医薬品や外国製のシステインサプリメントで補うと良いでしょう。今のところ、システインサプリメントは日本国内で発売されておらず、外国製のサプリメントを購入するしかありません。

基本的に飲む時間などは規定がありませんが、何も食べてない時に過剰摂取すると胃を過度に刺激してしまう可能性があります。また、メラニンの生成を抑制する性質から、髪の毛のメラニンに関しても生成を抑制してしまう場合があります。髪の毛から色素が抜けると白髪が増えてしまう為、シミを撃退したいからと言って過剰摂取を続けるのは危険です。また、システインによってメラニンの生成を抑制する事で、紫外線をブロックする存在がなくなってしまいます。ですので、肌はシステインを摂取する前より紫外線からのダメージを受けやすく、今まで以上に日焼け対策、紫外線対策が必要になります。

「美白の救世主と言えばシステイン!不足や過剰摂取による影響はある?」のまとめ

副作用が報告されていないとは言え、不足しても過剰摂取しても何かしらの影響が出てしまうのがシステインの特徴ですので、必ず1日の正しい摂取量を守って利用しましょう。

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