アミノ酸は私たちの体を作るために欠かせない成分の一つですが、アミノ酸にもいろいろな種類があります。アミノ酸の一種アルギニンは、疲労回復に役立つとされています。これは科学的にも証明されています。なぜアルギニンが疲労回復に役立つのかを紹介します。
アルギニンと疲労回復の関係
アミノ酸は種類がいくつかありますが、それぞれに重要な役割を持っています。アルギニンもアミノ酸の一種ですが、アルギニンは疲労回復に役立つ事がわかっています。なぜアルギニンが疲労回復に役立つのでしょうか?
アルギニンには、成長ホルモンの分泌を促す作用があります。成長因子というのは、人が成長するためにも欠かせない物ですが、細胞を活性化させるたり、若返らせたりするという働きがあります。成長因子は寝ている間が一番多く分泌されますが、年齢とともに成長ホルモンの量は減少していきますから、年齢とともに細胞の働きは低下していきます。これが老化の原因となり、体の機能や肌のハリや弾力を低下させてしまいます。成長ホルモンの生成は年々減少していくため、年齢とともに疲労を回復する力も衰えていきます。足りなくなるとわかっているなら、成長ホルモンの分泌を促す効果が期待できる、アルギニンを積極的に摂取すれば、疲労回復や老化にも対処できます。
アルギニンが疲労回復をサポートする仕組み
アミノ酸の一種アルギニンが、なぜ疲労回復に役立つのか?これは、アルギニンが成長ホルモンの分泌を邪魔しようとする、ソマトスタチンをブロックする働きがあるからです。ソマトスタチンが分泌されると、成長ホルモンが効率よく分泌できなくなってしまいます。
本来寝ている間に、成長ホルモンを分泌して、細胞のダメージを修復したり、細胞を活性化させたりしています。疲労が蓄積されていると、細胞も疲れていますしダメージを受けたまま回復できないから、どんどん疲労が蓄積されていきます。アルギニンには、ソマトスタチンをブロックする働きがあるから、成長ホルモンの分泌がスムーズになります。アルギニンの積極的摂取で、成長ホルモンの分泌を促す事ができますが、成長ホルモンは熟睡している時が一番効率よく分泌されます。熟睡できていないと、成長ホルモンもスムーズに分泌されませんから、疲れは取れません。疲労回復には熟睡できる環境作りも大切です。
アルギニンはどうやって摂取すればいいの?
アルギニンはアミノ酸の一種ですから、身近な食材にも含まれています。アルギニンの含有量が多いのは、大豆、鶏肉、エビやマグロといった魚類です。どれも身近な食材ですが、毎日食べ続けるとなると、少難しいです。
アルギニンを補う場合、食事だけで補うのは難しいので、手軽に摂取できるサプリメントがおすすめす。アルギニンのサプリメントは単体でもありますが、可能なら相性のいい成分を同時に摂取できる物を選びましょう。ナイアシンやシトルリンもアミノ酸の一種で、成長ホルモンの分泌をサポートする働きがあると言われています。アミノ酸は成長ホルモンの分泌を促進させたり、筋肉を作ったりするために欠かせないものです。必要な物でも過剰摂取にならないよう注意が必要です。
食事に含まれているアルギニンは、天然由来の物だから特に心肺はありませんが、サプリメントは加工してあるため、過剰摂取による副作用(下痢や胃痛)などを起こす可能性があります。サプリメントでも1日あたりの目安を超えないようにします。
アルギニンサプリメントを飲む時間や飲み方
アルギニンをサプリメントで摂取する場合は、必ず1日あたりの目安が書いてあるので目安を守ります。サプリメントは薬ではなく食品という扱いですから、飲むタイミングは自由です。毎日続ける事で効果を実感しやすくなりますが、疲労回復という目的で取り入れる場合は、寝る前に飲むのがおすすめです。
これは寝ている間に成長ホルモンの分泌が盛んになるからです。成長ホルモンの分泌が盛んになるのは、22時から2時の間だと言われています。寝る前にアルギニンサプリを飲んでおけば、一番いい時間に成長ホルモンの分泌をサポートするので、疲労回復効果が高まるのです。
アルギニンの量については、疲労度による違いもありますが、大体4g~9gくらいが目安とされているので、含有量を見てこの数値に近い物を選んでみてください。ただし子どもの場合は、大人とは体の大きさが違うので、1日に3gが目安になります。また子どもが飲めるサプリメントかどうかも確認しておきます。
年齢に関係なく、添加物を多く含む物はあまりおすすめできません。サプリメントを選ぶ時は安全性も考えておくと安心です。
「アルギニンが疲労回復に役立つメカニズムについて」のまとめ
アルギニンは疲労回復をサポートする時に役立つ成分です。忙しい毎日を送っている方にもおすすめですが、成長期の子どもはアルギニンが不足しがちになるため、サプリメントで積極的な摂取を心がけてください。