健康や美容、特に美肌のために女性に摂取する方がおおいシステインを多く含んでいる食品や栄養成分の摂り方、どんな状態の時に積極的に摂取した方がいいのかなどについて考えてみましょう。
システインを積極的に摂らなくてはならない方
システインは網膜細胞を修復するときに多く使われる物質なので、パソコンやスマホを長時間使う方は積極的にシステインを摂取された方がいいでしょう。ブルーライトが様々な悪影響を与えることは知られています。長時間、目を酷使し続けることによって疲れ目やピントの合いづらさなど様々な症状が表れてきてしまうので早目の対処が必要です。体内のシステインの量は限られているので網膜細胞の修復に大量のシステインが消費されると肌や髪にもトラブルが生じるようになってしまいます。
毎日のように適量を超えて飲酒する方もシステインを積極的に摂取することをおすすめします。体内に摂り入れられたアルコールは様々な過程を経て無毒化されて排出されます。アルコールを分解する際にシステインも大量に消費されるためお酒が好きな方は飲まない方に比べてシステインの量が少ない状態になっています。肝臓の負担が大きくなりそれを補うためにシステイン生成の原料となる物質が使われてしまうのです。アルコールで肌の調子が悪いという方は肌まで届くシステインの量が著しく減少しているからといえるでしょう。
システインを食品から摂取する
体内のシステインを増やすにはシステインを含む食品を積極的に食べるという摂り方もあります。システインは必須アミノ酸の一種なので体内で合成を行うことが可能です。その材料となるメチオニンは体内には存在しないので摂り方としては食品などで補うしかありません。アミノ酸はタンパク質の一種なのでこのタンパク質を補給することが一番大切なことといえるでしょう。逆にいうとタンパク質を積極的に摂取しないと体内のシステインが減少し健康や美容の面で支障が生じることがあるということになります。
タンパク質が主体となっている食品といえば、豆腐や納豆などの大豆加工食品、牛乳やチーズ、バターなどの乳製品、マグロやカツオなどの青魚、牛肉や鶏肉などの肉類などがあげられます。バランスのよい食生活を送るために野菜や果物を摂取されることが多いでしょうが、一部を除いて野菜や果物にはシステインの材料となる成分は含まれていないことを知っておきましょう。タンパク質が主体となっている食品は通常の食事で摂取することができるので、摂り方に悩む必要もないでしょう。
システインの摂り方
システインやシステインを合成する際に必要となるメチオニンの摂取量の目安は両方を併せて体重1㎏につき15㎎程度となっています。普段から肉類や魚介類、乳製品などの高タンパク質食品を摂っている方はあまり心配する必要はありませんが、ダイエットなどで控えている方は注意が必要です。また、摂取目安量はあくまでも通常の健康な生活を送るうえで必要な量となっているのでお酒が好きな方や目を酷使する方はその限りではないといえるでしょう。
手軽にサプリを使ってシステインを補給すればあれこれと食品の摂り方に迷う必要もありません。基本的にシステインサプリはいつ飲んでも構いませんが、空腹時は胃を刺激する虞があるので、なるべく食事のタイミングに合わせて服用する方がいいでしょう。システインはビタミンCと一緒に摂取することがさらなる効果が期待できるといわれています。食品から摂取する際には、例えば焼き魚にレモン汁をかけるなどの工夫が必要ですが、サプリにはあらかじめビタミンCも配合されているものもあってとても便利です。
システインの長期摂取
健康や美容のために短期的にシステインを多めに摂取することには問題はないといわれていますが、どんな栄養素でも摂り過ぎには注意が必要です。1日の摂取量は1,500㎎を超えないように気を付けましょう。長期的に大量に摂取すると下痢や腹痛が症状として表れる場合もあります。メラニン色素との関係が深いシステインには毛髪を白くしてしまう作用もあります。健康に異常があるわけではなく色素が抜けるだけなのでそれほど気にすることはありませんが、色が抜けやすい方はそれなりの対処が必要となるでしょう。
ビタミンBの一種で皮膚や毛髪の健康に深くかかわっている栄養素であるビオチンを補給すれば白髪の問題はある程度防ぐことができるといわれています。ただこれらはあくまでも長期にわたってシステインを大量に摂取した場合のことですので、食品から摂取する場合や適量のサプリからシステインを摂取する際に神経質になる必要はありません。健康や美容にいいとされる栄養素も正しい用法、容量を守って摂取することは基本といえるでしょう。
「健康や美容にいいといわれるシステインを含んでいる食品や摂り方について」のまとめ
システインは健康や美容に大きく関わっている栄養素であり、普段の生活で食品から摂取していれば問題はありませんが、目の酷使やアルコールの摂り過ぎなどが心配される方はその摂り方にも工夫が必要です。