カフェイン

カフェインと冷え性の関係【摂りすぎに注意】

〇 ×

カフェインは体に悪い物というイメージがありますが、これは摂り過ぎてしまった場合です。適量なら健康効果が期待できますし、いくつかの効果は臨床試験や実験でも証明されています。冷え症にもカフェインが役立ちますが、摂り方を間違えると冷え症を悪化させてしまいます。冷え症対策に有効なカフェインの摂り方を紹介します。

カフェインで冷え症を改善する

冷え性

カフェインは体に悪い物というイメージがありますが、適量ならむしろ体を健康に保つのに役立ちます。その中には冷え性を改善するという働きもあります。冷え症は手足が冷え常に体が冷たい状態です。これは末梢血管に血液が行き届いていないからです。このため手足は常に冷たく、腕や足も冷たい状態です。

冷え症は体全体が冷えているイメージですが、手足は冷たいのに顔がほてる事があります。これは「冷えのぼせ」とも言われていて、部位によって冷たいところと熱いところが出てしまいます。原因は自律神経の乱れですが、体が冷えると脳は本能的に防御モードに入るため、頭部に血液を集めて温めようとします。これにより余計に末梢血管に血液が行き届かなくなり、手足は冷たいのに、顔がほてるという矛盾が生じるのです。

カフェインには、末梢血管を広げ血流を改善する効能があります。適度にカフェインを摂取する事で冷え性改善にも役立つのです。

カフェインにはこんな効能も!⇒カフェインの認知症予防効果! カフェイン摂取で脂肪燃焼!

カフェインの摂り過ぎは冷え症を悪化させる

適度に取り入れると冷え性改善に役立つカフェインも、過剰摂取をしてしまうと逆に体を冷やしてしまいます。冷え性にカフェインが良いと聞き、間違って過剰摂取をしてしまうとかえって冷えが悪化するので注意してください。

カフェインを過剰摂取すると、カフェインの利尿作用でトイレの回数が増えます。尿を排出する時は熱も一緒に排出されるので、回数が多くなるほど体が冷えてしまうのです。体が冷えるから温かいコーヒーやお茶を飲む、という事を繰り返していると、どんどん冷えが悪化します。

これにより内臓や腸まで冷えてしまうのです。

女性の場合は子宮や卵巣が冷え、

  • 生理痛の悪化
  • 生理周期の乱れ

などといった体への負担も大きくなってしまいます。

こういった一連の流れは体にとって大きなストレスとなります。ストレスは自律神経のバランスを見出し、結果的に全身に悪影響を与えてしまいます。適量なら良い作用があるカフェインも、過剰摂取をすると体に負担をかけるので注意してください。

カフェインの正しい摂り方

カフェインは正しく摂る事で、体にいい影響を与えてくれます。冷え性を改善したい時は過剰摂取に注意して、1日の量をきちんと把握しておきます。

一般的には1日あたりのカフェイン量は300mgから400mgとなっています。しかし冷え性の場合は、カフェインの影響を考えて、1日200mlくらいにしておくのがおすすめです。さらにカフェインは覚醒作用があるので、寝る前に飲むと眠れなくなり睡眠の質を低下させます。

睡眠不足は冷え症を悪化させますので、カフェインを摂るタイミングも重要です。睡眠を妨げず、過剰摂取にならないようにするには、朝か昼にコーヒーやお茶を飲むのがいいでしょう。これ以外で温かい飲み物が飲みたい時は、カフェインを含まないノンカフェインコーヒーや、ハーブティーがおすすめです。

カモミール ハーブティー

カフェインはコーヒーや紅茶、お茶に含まれていますが、種類によってカフェインの含有量が違います。苦味が強く濃いほどカフェインは多くなります。コーヒー1杯よりも、玉露の方がカフェインは多いので、飲み物から摂取する場合は、含有量も意識しておくと安心です。サプリメントの場合は、1日の目安を守ればOKです。

冷え症に起こりやすいカフェインの副作用

冷え症は末梢血管の血流が悪く、手足が冷たい状態です。手が冷たい人は心が温かいと言いますが、実はこれもあながち間違いではないのです。末梢血管の血流が滞るには、体の内部に血液が集まり体の内部を温めようとするからです。このため手足のような末梢血管には、血液が行き届かなくなり冷えてしまうのです。

冷えの原因にもいくつかありますが、貧血にも冷え症という症状が見られます。貧血の場合治療が必要なケースもあり、治療には鉄剤を服用します。貧血は血と一緒に全身に酸素を運ぶ赤血球が不足している状態なので、鉄剤によって赤血球を増やすように働きかけます。これにより赤血球が増えれば貧血は改善されます。

しかしカフェインを摂取すると、鉄の吸収を妨げますし、薬を服用するほどではない方でも、カフェインは鉄や銅などのミネラルの吸収を妨げるので、食事からの栄養を効率よく吸収できません。貧血気味の方は、カフェインの摂取を避けた方がいいかもしれません。念のためかかりつけの医師に相談してください。

カフェインとの上手な付き合い方⇒カフェインの過剰摂取のリスクと対策 カフェインの過剰摂取はむくみの原因?

カフェインと冷え性の関係【摂りすぎに注意】のまとめ

カフェインは適量を上手に取り入れる事で、冷え症を改善したい時に役立ちます。しかし過剰摂取をしてしまうと、かえって冷えを悪化させてしまいますので、適量を見極める事が大切です。カフェインはコーヒーやお茶、サプリメントからも摂取できます。

関連記事

  1. リンの不足と過剰摂取について【バランスに気を付けよう】
  2. カテキンは血糖値と関係があるの?【食後の緑茶のススメ】
  3. [監修済] プラズマローゲンによる大きな認知症予防効果
  4. [監修済] ココナッツオイルで認知症の予防ができるって本当?
  5. ロイシンの過剰摂取と不足の影響【リスクと対策】
  6. ヘスペリジンの驚くべき効能と効果【ビタミンPと呼ばれるポリフェノ…
  7. クマリンでむくみを解消!【女性にうれしいポリフェノール】
  8. 生姜のポリフェノールでダイエット!【ダイエットに良い理由は?】

ピックアップ記事

カテゴリー

PAGE TOP