ミネラルは体に必須といろんなところで定説としてあがっておりますが、ミネラルにもいろいろと種類があるのです。そこで、今回はミネラルの種類について分かりやすく解説いたします。
ミネラルの種類について
ミネラルとは酸素・水素・窒素・炭素以外の有機物に含まれている必須元素のことで、
- ビタミン
- タンパク質
- 脂質
- 糖質
と並ぶ五大栄養素の一つです。
一言でいうと人体において必要とされる元素と考えてください。そんなミネラルですが、今のところ判明しているのが29種類と言われており、判明していないものを含めると100は超えるのではないかと言われているようです。この判明している29種類のうち人間に必要な栄養素は16種類と言われており、この16種類は「必須ミネラル」と言われております。
また、この「必須ミネラル」は
- 「主要ミネラル」
- 「微量ミネラル」
の2つに分けることができます。これらの16種類のミネラル中の13種類について、目安となる摂取量等が厚生労働省によって定められた「日本人の食事摂取基準」に記載されています。
主要ミネラルの種類について詳しく!
主要ミネラルとは人体においても非常に重要で、1日の摂取量が100mg以上のミネラルのことです。
主要ミネラルとは
- カリウム(K)
- マグネシウム(Mg)
- 塩素(Cl)
- 硫黄(S)
- リン(P)
- ナトリウム(Na)
- カルシウム(Ca)
の7種類の事で、そこまで詳しくなくても名前くらいは間違いなく効いたことがあるのではないでしょうか。化学の元素記号でテストのために覚えさせられた人も間違いなくいるでしょうね。
カリウム
まず、カリウムはナトリウムが多すぎた時にナトリウムを排出する作用があり、血圧上昇を抑える作用もあります。
マグネシウム
マグネシウムは体温調整や血圧調整に必要で精神を安定化させる作用もあると言われております。
塩素
塩素は肝臓の働きを補助する作用があり、老廃物を排出するために必須な栄養素です。
硫黄
硫黄は爪や皮膚、そして髪を作るために不可欠な栄養素で、酵素を活発にする力もあると言われております。
ミネラルと毛髪との関係はこちら⇒ミネラル不足が薄毛や抜け毛の原因に?
リン
リンは歯や骨を作るために必要でエネルギーを貯える作用があります。
ナトリウム
ナトリウムは摂り過ぎることでよく問題になるのですが、適量なら浸透圧で血液や体液の量を調整してくれるでしょう。
カルシウム
カルシウムはおそらく皆さんもご存知でしょうが、骨や歯を作る元となる栄養素となります。
カルシウム・マグネシウムの働きについてはこちら⇒カルシウムとマグネシウムで骨と歯を丈夫に!
微量ミネラルの種類について詳しく!
微量ミネラルとは主要ミネラル以外の必須ミネラルで
- 鉄(Fe)
- 亜鉛(Zn)
- 銅(Cu)
- マンガン(Mn)
- ヨウ素(I)
- セレン(Se)
- モリブデン(Mo)
- クロム(Cr)
- コバルト(Co)
といったところです。おそらくこちらの成分も名前は聞いたことがあるという方もいるでしょう。しかし、ミネラルとして体内にあることを知らない人も多かったのではないでしょうか。
銅の働きについてはこちら⇒銅は人体に必須のミネラル!
マンガンの働きについてはこちら⇒マンガンの健康に寄与する効能と効果
こちらのミネラルは主要ミネラルとは違い毎日100mgも必要なわけではありませんが、それでも毎日必要なことには変わらないので、摂取量が不足している方は要注意になってしまいます。
例えば、鉄が少ない人は貧血が多発するようになりますし、亜鉛が少ない人は抜け毛が多発するようになり、他にもフケ症や味覚障害といったものが発生することもあるかもしれません。これらの主要ミネラルも微量ミネラルも必須ミネラルの一種なので不足することは危険なのです。
必須ミネラル以外のミネラルの種類は?
現代において見つかっているミネラルは29種類あり、その中で必要なミネラルは16種類あります。
この必須ミネラル以外のミネラルとして
- アルミニウム
- カドミウム
- ヒ素
- 水銀
となどがあります。はっきり言って有害なものも含まれているので摂取しないようにしてください。
特に水銀やヒ素といったものが体に悪いということは多くの方々も理解しているのではないでしょうか。水俣病は水銀によって引き起こされているとされて公害として認定されておりますし、カドミウムもイタイイタイ病の原因と言われており非常に危険なものとなっております。
なので、ミネラルは全てが人体においてプラスの作用をもたらすものではないと理解しておいてください。
ミネラルはどのような種類が不足しやすい?また気を付けたいものは?
現代人において不足しやすいと言われているのは
- カルシウム
- 鉄
- 亜鉛
ではないでしょうか。
この3つは食品でいうと、
- カルシウムは乳製品や魚、または大豆製品
- 鉄はレバーや海藻類や貝類
- 亜鉛は魚介類や肉類
から摂取することができます。
ちなみに、それぞれの1日の摂取基準は
- カルシウム:成人男性650mg 女性550mg
- 鉄分:成人男性6mg 女性5mg
- 亜鉛:成人男性8mg 女性6mg
となっております。
逆に、ナトリウムは摂り過ぎが心配なので自重したほうがいいでしょう。ナトリウムを摂り過ぎている方はカリウムを大量に消費することになるのでカリウム不足の人もいるかもしれません。カリウムは野菜や果物といったものから摂れます。
ちなみにカリウムの1日の摂取基準は、
- 成人男性2500mg
- 女性2000mg
です。
不足しやすいミネラルとその影響についてはこちら⇒ミネラル不足の悪影響
ミネラルは身体の必須元素!【たくさんの種類がある】のまとめ
ミネラルは種類が豊富にあり中には不要なミネラルがあるということがわかっていただけたと思います。しかし、必須ミネラルでもすべてを補うのは大変なので、そのような方はサプリメントに頼ってみるといいでしょう。