海外を拠点にして、10年ほどたちます。それまではずっと日本で暮らしていたので、夫についていく形で初めて渡航する時は右も左も分からず、毎日の食生活がどのように変化するのか、不安がありました。ヨーロッパに滞在してみてすぐ、ドラッグストアやスーパー等、サプリメントが多くあるなという印象を持ちました。こちらでできた友人知人にも、足りない栄養素はサプリメントで補うという日常が、当たり前のようでした。
そんなに外部補給に頼らなくても… と初めは思っていましたが、実際に生活を始めてみたところ、売られている食品からのみでバランスよく全ての栄養素を摂取するのは、ここでは確かに難しいのかもしれないと感じました。
海の物が少なく、野菜の種類も少ない。野菜に関しては、日本では珍しいなと感じるものが普通に陳列されていたりするので初めは気付きませんでしたが、全体的な種類は圧倒的に少ないのです。味噌等は、たくさん市販されているレンズ豆を購入したり、他の大豆製品からたんぱく質をとることで代用できるなと感じました。しかし、どうしても摂取が難しいなと感じたのは、海草類でした。海草からとれる成分は、ヨウ素です。日本人はいつも口にしているので、欠乏症になることは少ないのです。しかし、こちらではそういった症状になる方が多く、普段からヨウ素を摂取できるよう、市販の塩にヨウ素が含まれていたりします。その塩も試してみましたが、私個人的に塩にはこだわりがあり、途中から良い岩塩を使いたいと思い始めました。それに伴い、ヨウ素はサプリメントで摂取するようにしようと思ったのです。
今では毎日、タブレット状のヨウ素をとっています。市販されているので、簡単に手に入れることができます。夫も私も、何年も受け続けている健康診断で、引っかかる箇所がまだありません。帰国できる機会も少ないので、サプリメントという手があり、本当に良かったなと思っています。