ガラナ

[監修済] 身近な強壮剤とも言われるガラナのあれこれ

日本人には、ほとんどなじみのないガラナですが、北海道ではかなり人気のあるものと言います。強壮剤にも利用されており、利用するにはその薬効はいったいどのようなものなのか、理解しなければなりません。

ガラナとはいったい何?

ガラナの原産地は熱帯アマゾンで、ムクロジ科のガラナ属でつるが伸びて成長する植物です。もともとこのアマゾンの原野で、現地住民の部族たちがその有効な効能を知り、栽培を行っていたものです。果実は赤く小さなものですが、ブドウの房のような実成りをし、この赤い果肉が熟すと実がはじけ、中にある黒い種が顔をのぞかせるのです。ガラナは、この種の中にある仁を利用するもので、現地ではこの種の殻を取って、中身を使います。この種子を練って一旦固形状にしますが、利用する時にはこれをすりおろしてお湯に溶かし、甘みを付けて飲用するのです。ガラナには豊富なカフェインやタンニンが含まれており、そのカフェインの含有率は全食品中でも、1番の含有率を誇っているほどなのです。カフェインは、世界でコーヒーや紅茶が急速に広まったことを示す通り、優れた効能のある事が知られています。カフェインは疲れた体を癒してくれるほか、眠気を取ってくれますので、宗教的な儀式にも欠かせないものでした。また、疲労も軽減してくれますので、戦争にも使われた経緯があるのです。

ガラナに含まれるカフェイン

ガラナの種子には多くの栄養素があり、豊富なカフェインやタンニンを始め、有機酸粘物質やサポニン、アルカロイドであるキトサンやテオブロミン、テオフィリンなどの沢山の効能のある成分が、含まれている事が最近分かってきました。しかも、ガラナの成分のカテキンは、キサンチン誘導体なので、カフェイン中毒特有の禁断症状が現れる事はほとんどありません。カフェイン中毒は、常用的にカフェインの摂取を行うと現れるもので、症状が軽いものでも落ち着きがなくなったり、緊張感や感覚過敏となり不安感や焦燥感に襲われる一方で、気分高揚で多弁になったり、一時的な不眠症に陥る事があります。特に、うつ病などの病癖がある方には不向きなもので、身内にこうした方がいればカフェインを遠ざけてあげましょう。カテキンはお茶にも含まれているもので、カフェインとは強く結びつく性質を持っています。ガラナはカフェインと結びつく事でカフェインの効能を抑えていると言えます。ガラナには昔から、疲労回復や滋養強壮の効果があるとされ、現地で飲まれてきましたが、強壮作用があるのかはあまり根拠のないことです。

ガラナ食品の数々

日本のほとんどの地域では、このガラナはほとんど知られていないものです。知っていたとしても名称くらいで、実態はあまりわかっていないのが現実です。しかし、飲料として盛んに飲まれている地域があり、北海道ではかなり人気のある飲み物です。北海道ではガラナの認知度は高く、こうした飲料の他にもプライベートブランドのガラナ飲料やガラナサワーなどのお酒があり、アイスキャンディーとしても、コンビニなどで発売しているほど人気があるようです。他にも商品はありチョコレートを始め、ガムや薬状になったタブレットなども販売されています。サプリメントも多く売られていますが、医療用に関しては確かな根拠はありません。ダイエット効果や集中力、記憶力や思考力を高めるといった効果も、臨床実験では今のところそのようなデータはなく、今後の情報に期待しなければならない所でしょう。ともあれ、精神的疾患のある方や、妊婦や小さなお子さんなどの飲用には注意が必要となります。タンニンを多く含んでいても、カフェインの含有量が他の食品よりも高いので注意を要します。

ガラナとその健康法

ブラジルではコークと並んで人気の高い飲料で、北海道でも根強い人気を誇っています。なぜ日本でも北海道限定で人気があるのか、それは本州以西より3年も遅く、コークが入って来たという事が指摘されています。もともと、ガラナ飲料の方が早くから発売されてきた経緯もあり、北海道民は甘い味を好む為ではないかと思われています。実際にブラジルも同じ様な傾向を示しており、飲めばくせになる味なのでしょう。味つけは、ジンジャエールを薬っぽくしたような味だと言われますが、興味のある方は通販で購入可能ですのでお試しください。ガラナを使ったサプリも多く売られていますが、アルカロイドであるカフェインを始め、キトサンやテオブロミンにテオフィリンの中では、テオフィリンがアレルギー性の炎症を起こす物質の発生を抑える作用があります。カフェインは適量であれば害はなく、主な作用としては覚醒効果や利尿効果があります。学生の深夜での受験勉強や、夜勤で疲れた場合などにこのカフェインを摂る事で、疲れが軽減する事はもちろん、眠気覚ましになります。

「身近な強壮剤とも言われるガラナのあれこれ」のまとめ

ガラナは薬ではありませんので、利用する事には誤解のないように使われる事をお勧めします。また、嗜好品の一種だという事を理解して飲用されると良いでしょう。過度な摂取は危険な場合があり、大量摂取はお勧めできません。

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