黒大豆は黒豆と間違われやすいのですが、種類が違います。黒大豆は名前からもわかるように、黒い大豆です。大豆の品種の1つで含まれる栄養素などはほぼ同じですが、黒い色はアントシアニンが豊富な事を意味しています。黒大豆の効果や働き、摂り方を紹介します。
黒大豆とは?黒豆とはどう違う?
黒大豆とはその名の通り黒い大豆のことです。かなり昔から、黒大豆に薬効があることが発見されていて、健康食品として食べられてきました。
黒豆とは少し違いますが、黒大豆のことを黒豆と呼ぶこともあります。黒大豆にはいくつかの種類があって、
- 粒が大きく甘みがあって柔らかく綺麗な球状の丹波黒
- 煮豆やお菓子に使われる少し楕円形の光黒
- 扁平で表面にあるくぼみが雁に食べられた跡のように見える事から名が付いた雁喰
- 丹波黒を元に品種改良されさらに大粒になった玉大黒
などがあります。見た目は違いますが、皆、黒大豆です。
黒大豆に含まれる栄養成分
黒大豆にはポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールにもたくさんの種類がありますが、黒大豆に含まれるのは、
- アントシアニン
- プロアントシアニジン
- エピカテキン
- イソフラボン
などです。ポリフェノールには高い抗酸化作用があるので、老化予防や生活習慣病予防に役立ちます。
大豆も健康食品としてもよく知られていますが、黒大豆は大豆よりも栄養価が高く、健康食品として取り入れるにもおすすめに食材です。
黒大豆の効果や効能
高血圧の改善
黒大豆には様々な効果が期待されています。黒い皮には豊富なポリフェノールの1種のアントシアニンが含まれていて、黒大豆の煮汁には血圧を下げる働きがあると言われています。元々は自然由来の食品ですし、それを煮るだけなので簡単に作れるところもポイントです。
高血圧の治療に、黒大豆の煮汁を薦める医師もいますし、実際に黒大豆の煮汁を飲んだ高血圧患者の多くは血圧が下がったということも確認されています。
血流の改善
高血圧は常に血圧が高い状態のため、血管や心臓にも負担をかけます。血流が悪くなりやすいのも高血圧の特徴ですが、血がドロドロになると血栓ができやすく、これが心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。血がドロドロだと、体に掛かる負担は測りしれません。
黒大豆の煮汁には、血流を改善する働きもあるので、サラサラ習慣を身につけたい方にもおすすめです。血圧と血流の改善に使うのは煮汁ですが、煮た黒大豆は食べることもできるので、無駄になりません。
アンチエイジング
黒大豆にはポリフェノール類が豊富に含まれています。ポリフェノールにはみなさんご存知の高い抗酸化作用があるので、アンチエイジングにも役立ちます。
黒大豆の摂り方
黒大豆は食材として売られていますので、それを使い
- 煮豆にしたり
- 煮汁を飲んだり
- 炒った黒大豆を煮出してお茶にしたり
と、摂り方もいろいろ選べます。きなこやジャム、納豆など黒豆を使った加工品もあるので、そういった物を買って食べてもいいでしょう。
サプリメントからも摂取できますし、黒のチカラに着目して黒大豆と黒酢を合わせたサプリメントも人気があります。黒大豆だけのサプリメントもありますが、サプリメントは相性の良い成分をプラス配合できるので、手軽にバランスのとれた栄養を補えるのがメリットです。黒大豆を食べるのが苦手な方や、料理をするのが面倒ならサプリメントからの摂取が便利です。
他にもお茶やジャムなど、いろいろな加工品もあります。大切なのは黒大豆の有効成分がしっかりと摂れる事です。いろいろなタイプがあるので、自分にとって続けやすい物を選んでください。
黒大豆のおすすめレシピ
黒大豆は煮てそのまま食べてもいいし、煮汁には薬効も期待できるので無駄なく活用できます。せっかく煮るなら、アレンジして美味しく食べられるようにしてみましょう。
砂糖で煮れば甘くなるので、そのままでも食べられますが、
- アイスクリームに添えたり
- かき氷に乗せたり
しても楽しめます。甘く煮ておけば、
- ヨーグルト
- フルーツ
と一緒に食べても美味しいです。
おかずとして食べる時は、
- こんにゃくや昆布と一緒に煮る
- 煮豆をサラダに混ぜる
などの工夫も出来ます。黒大豆のきなこも売っていますし、きなこは皮ごと炒ってすりつぶしているから、黒大豆の栄養が丸ごと摂れます。それをヨーグルトやスムージーに混ぜても、黒大豆の栄養をしっかりと補えます。
甘く煮た黒大豆を潰して「あんこ」にすれば、大福やおはぎにも使えます。甘く煮た黒大豆もあるので、面倒な場合はそういう物を使うと便利です。加工品も意外と多く、ネットでも簡単に探せて注文できるのでチェックしてみてください。
健康のためには毎日続ける事が大切です。いろいろな形で取り入れる事ができますので、自分にとって続けやすい方法を見つけましょう。
黒大豆の健康効果とおすすめの取り入れ方【黒豆とは少し違う】のまとめ
黒大豆は、大豆の一種で栄養素などもほぼ同じですが、黒い色素には豊富なポリフェノールが含まれています。黒大豆をそのまま食べる事もできますし、サプリメントや健康食品から摂る事もできます。