レタスは我々の食卓の常連ともいえる野菜です。レタスには様々な種類があります。生食で食べるというのがサラダの定番のひとつですが、レタスから抽出された成分には健康効果のある成分が豊富に含まれています。
身近な食品レタス
レタスは地中海地方から中近東周辺地帯を原産とする野菜で、
- ヘッドレタス
- リーフレタス
- 立ちレタス
- カッティングレタス
などの種類があります。レタスという名前が一般的なので新しい野菜と思われがちですが、レタスは奈良時代の前から「チシャ」という名前で日本でも利用されていました。
日本にも古来に中国から渡って来たとされる掻き萵苣(かきじしゃ)(ステムレタス)と呼ばれる品種は、古くから栽培され食用にされていました。掻き萵苣は葉が萵苣に似ている、高さが50㎝程になるレタスの一種ですが、葉を下から取って育てていく為に、掻き萵苣の名前で知られています。
掻き萵苣は主に茎を食用にしますので、葉の部分は焼肉店などで流通する程度で一般的ではないようです。
掻き萵苣は現在でも栽培されていますが、一般の野菜のように大規模で栽培されることがない為に、一般の方は知らない方が多いようです。でも、日本料理の世界では、冬場の時期には無くてはならない野菜の一つで、高級なおせちなどには必ず入れられています。
日本料理では八寸や前菜の一品に添えられますが、調理法は至って簡単で、湯がいて塩を振り、岡(陸)上げして冷ましてそのまま、もろみを付けて召し上がります。高級おせちなどには西京漬けにしたものを使いますが、色どりが美しく青竹になぞらえて縁起を担ぐために使われます。
レタスエキスの優れた効果
人間は第二次成長期を過ぎる20歳頃から、緩やかな老化が始まって行きます。老化には個人差があり遺伝子によるものが大きいと言われますが、それ以外にも食事に起因することが多いと言われています。老化は誰にも訪れる生理作用の一つで、誰も逃れるすべはありませんが、唯一経口から摂取する食事などでのみ、その老化の進行を抑える効果があるのです。
老化が現れやすいのは肌からで、それは皮膚が常に外気に触れており、日光などの紫外線などで常に刺激を受けているからなのです。
ターンオーバーの促進
肌のサイクルはターンオーバーという言葉で表現することができます。これは、20歳くらいまでは28日で1巡する肌サイクルのことで、加齢に従ってこの1巡に要する日数が増えていきます。一般的には40歳になると、そのターンオーバーは40日になると言われており、単純に28日で再生できていた皮膚が、40日しないと再生しないという現象が起こってきます。
レタスエキスには
といった栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンEには、血流をスムーズにし新陳代謝を向上させる働きがあるため、肌のターンオーバーを促す効果が期待できます。
抗酸化作用
また、先ほどの3つの栄養素は全て抗酸化作用に優れた栄養素です。この3つの栄養素の抗酸化作用がトリプルに働くため、肌の老化の原因の1つである活性酸素の除去に大きな効果があるので、肌の老化を防ぐ効果が期待されています。
美肌の決め手!コラーゲン
また、ビタミンCには美肌を保つのに欠かせないコラーゲンを生成する働きがあります。このことから、レタスエキスには美肌効果も期待できるのです。
生活習慣病の予防
ビタミンEの血流をスムーズにする働きはコレステロールの排出を促してくれます。さらにレタスエキスには
- カリウム
- カルシウム
が比較的多く含まれています。カリウムには塩分の排出を促す働きがあるので、先ほどのビタミンEの働きと合わせて
- 高血圧
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 動脈硬化
といった生活習慣病の予防にも期待を持つことができるのです。
古代ペルシャの人達はこのレタスを
- 媚薬
- 催淫薬
としても利用していたようです。
実際に萵苣塔などを切ってみるとわかりますが、白い粘り気のある液がにじみ出てきます。これには精神安定効果や睡眠誘導効果があるとされており、脳と体の疲れをとり身体の機能を回復するという効果にも期待が持てるでしょう。
レタスを効果的に摂取しよう
日本では、レタスはほとんどサラダで食べることの多い野菜と言えるでしょう。レタスは湯がいてしばらくするとアクが出て黒ずんで来ますので、そもそも熱を使うような料理には向いていないのです。また、生食で味わえる歯切れのいい食感も、火を入れることで失われますので、火を使わない調理法が主流になって来たのでしょう。
ただし、フランスではレタスに火を通す調理法があり、また、中国では基本的に生で野菜を食べる習慣はありませんので、中華料理では定番の炒め物のほか、鍋料理やクリーム煮などにして食べられています。
また日本でも地域によっては、レタスを
- みそ汁
- おでん
- お浸し
といった料理に使うところもあります。他にもチャーハンに刻んだレタスを混ぜるといった料理もあります。
レタスは包丁で切ると切り口が赤く酸化してしまうので、手でちぎって料理に使うのがおススメです。茹でても長時間水に晒すことで黒ずみなどの変色も防ぐこともできますが、大事な栄養素も同時に失われていくことになるので、気を付けましょう。
レタスエキスの優れた効果【美肌と生活習慣病予防?】のまとめ
レタスエキスは、健康維持のほか美容にも優れた効果を、期待できるということがわかってきました。しかし、一つの食材だけでこの効果を発揮できるものではなく、バランスのいい食事を心がけることです。またサプリの併用も良いでしょう。