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【第2回コラム:シミその4】その他肌に対するトラブル対処法

コラム
その他肌に対するトラブル対処法
今回のテーマは前回に引き続き「美容」についてです。前回・前々回はシミについて焦点を当てて説明しました。対策としては主に二つありました。外からのケアについては、美白化粧品が1つの方法であると述べました。クリニックの施術もその1つです。しかし、美白化粧品やクリニックでの施術は高いという問題もありますし、皮膚の外側からのアプローチである為、本質的とは言えません。内からケアについては、メラニンが排出される様に肌の新陳代謝をスムーズする、メラニンを分解する (or 黒色となったメラニンを淡色化する)のいずれかの方法をとるしかありません。その為にはビタミンB2、プラセンタエキス、ビタミンC、ハイドロキノンの摂取がお薦めと述べました。
今週のコラムではこれまでのシミの問題から派生して、シミ以外の肌トラブルに対する対処法を考えたいと思います。肌トラブルと言っても沢山ありますので今回のコラムでは全てを紹介しきれませんが、残った症状については来週以降に継続したいと思います。

「シミ」に含まれる肌トラブル
これまでのコラムではシミと纏めてきましたが、実はシミの定義は広く以下の症状もシミに該当します。
シミには、以下のような種類があります。
(1)肝斑(かんぱん)
目の下の頬の部分や鼻の下、額などに左右対称に出ることが多いシミです。色は薄いものから濃いものまであり、範囲も小さいものから大きいものまで様々です。
(2)そばかす
「雀卵斑」(じゃくらんはん)とも呼ばれるシミで、1つ1つは小さいですが、広範囲に現れることが多いです。色白の方に多いので、色素が濃く見える場合があります。多くの場合は子供の頃に発現します。
(3)ニキビ、傷、火傷、かぶれなどによるシミ(色素沈着)
炎症や熱などの強い刺激を受けた箇所に色素沈着が起こることで発生します。範囲や濃さは人それぞれです。色だけではなく、凹凸がある場合もあります。
(4)老人性色素斑
主に紫外線によってできる、最も一般的なシミです。これまで述べてきたシミと言う言葉にイメージが一番近いものです。個人差はありますが、小さいものから大きいもの、色も薄いものから濃いものまであります。凹凸はなく、頬骨やこめかみあたりに多くできます。
(5)脂漏性角化症
数ミリ〜数センチのシミです。イボのように少し盛り上がっています。60代を超えるとほとんどの人にできます。紫外線をよく浴びる生活をしている場合には20代からできることもあります。

「シミ」に含まれる肌トラブルの原因
基本的な原因は実は同じです。紫外線によって産生されたメラニンは、本来は通常の表皮のターンオーバーによって角質とともに垢として排出されます。しかし、紫外線により角化細胞(ケラチノサイト)に異常が起こると、色素細胞に「メラニンを作りなさい」という指令が出続け、過剰にメラニンが作り出されます。またホルモンは直接色素細胞にメラニンを多く作らせます。過剰に作り出されたメラニン色素は、ターンオーバーとともに排出しきれずに残ってしまうのです。また、肌の新陳代謝の乱れも排出出来ない理由の1つで、加齢に加え、紫外線、ナイロンタオルによる摩擦などの物理的刺激やストレス、ホルモンバランスの乱れなどの内的要因によることもあります。こういった理由で、メラニン色素皮膚内に残ってしまう事が原因となっています。それが様々に形を変えることで肌のトラブルの原因となっています。

「シミ」に含まれる肌トラブルの対策法
原因が同じであるので対策も基本的には同じです。基本的には繰り返しになりますが、以下の3つを実践することが好ましいでしょう。
⓵必要以上に紫外線を浴びない
紫外線を浴びることで肌トラブルは発生し、シミ等は濃くなる性質をもっています。また、シミをつくりだすメラニンも紫外線の影響によるもの。こういった症状に対策する為には紫外線対策は必須事項です。
②ビタミンを積極的に摂る
ビタミンCにはメラニンの定着を防ぐ効果を期待することができます。また、ビタミンEには新陳代謝を活発にし、肌のターンオーバーを促進する作用があります。さらに、ビタミンAには活性酸素を除去し、肌の老化を防ぐ効果も。ビタミン類はシミやそばかすだけでなく、美しい肌の維持に欠かせない栄養素といえます。
③肌に刺激を与えない
シミを作るメラニンは、刺激によって増加することもあります。メラニンは本来、肌を守るために作り出される物質です。刺激を受けると肌を守ろうとする防御本能が働き、メラニンが作り出されるのです。必要以上にメラニンを生成させないためにも、肌への過度な刺激は避けましょう。マッサージや洗顔をする際は力を入れ過ぎず、優しく行うことがポイントです。
この3つのケアはシミ対策の基本です。但し即効性はないので、継続的に毎日の肌を手入れすることが重要です。

シミ等に対策するお薦めサプリ
紫外線がシミ対策で最も大切であることを述べました。その為、服装や日焼け止めクリームなどで紫外線をブロックすることは必要です。しかし、日焼け止めと共に併用することで、より紫外線対策を強化できる
Fernblock(シダ抽出物):「Polypodium leucotomos」というシダの一種から抽出される成分ですサプリメント成分として、以下のようなものがあります。。抗酸化作用だけではなく、紫外線による皮膚のダメージを減少させる作用があると言われています。

又、紫外線を受けた後に皮膚が過剰に反応してメラニンを大量に作らせない様にするサプリメント成分として、以下のようなものがあります。
ファイトケミカル(植物化学栄養素):ファイトケミカルとは、主に植物が強い紫外線や外敵から身を守るために作り出した色素、辛味、苦味などの成分で、ポリフェノールやブルーベリーに含まれるアントシアニン、トマトのリコピンなどが特に有名です。代表的なファイトケミカルやファイトケミカルが特に多く含まれているものは、以下の通りです。
レスベラトロール:ブドウなどに含まれるポリフェノールの一種です。強い抗酸化力を持つと同時に、寿命を延ばすとされる長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)を活性化すると言われています。
リコピン:カロテノイドの一種で、トマトやすいかに多く含まれている赤色の色素。 強力な抗酸化作用があり、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぐため、生活習慣病にも効果があると言われています。
アスタキサンチン:サケやイクラに多く含まれる赤色の天然色素です。強力な抗酸化力を持ちます。
ピクノジェノール:フランスの海岸松樹皮から抽出された天然由来成分で、ビタミンCの340倍、ビタミンEの170倍の抗酸化力があると言われています。
ザクロ:アントシアニン類などの抗酸化物質が豊富です。
アサイー:赤道直下の強い紫外線の下で生息するアサイーは、ポリフェノールをはじめとする抗酸化物質が豊富に含まれています。
ビタミンA:脂溶性のビタミンの一種で、抗酸化作用の他、皮膚・粘膜の健康を保ちます。
ビタミンE:細胞膜の脂質に存在し、細胞膜を活性酸素から細胞を守る働きがあります。
ビタミンC:体内の活性酸素を除去、酸化した細胞内のビタミンEを元に戻す作用があります。
コエンザイムQ10(ユビキノン):全ての細胞に存在し、抗酸化やエネルギー代謝を促進する作用を担っている。
グルタチオン:体内に存在するタンパク質で、強い抗酸化作用がある。
L-システイン:アミノ酸の一種。抗酸化作用とともに、体内の解毒能力を高める役割をしていています。

シミなは、炎症が密接に関係しているといわれており、「必要のない炎症をいかに避けるか」も大変重要です。
EPA(イコサペンタエン酸):魚に多く含まれる脂肪酸で、炎症を引き起こす因子の働きを抑制することで、炎症を抑える働きがあると言われています。
DHA(ドコサヘキサエン酸):EPAと同様に、魚に多く含まれ、抗炎症作用があると言われています。

シミ対策は、基本は日焼け止めなどによる紫外線の防御や生活習慣の改善などが対策の基本です。「サプリメントを摂っているから大丈夫」と思わず、基本の対策をしっかりとした上で、上手にサプリメントを活用するようにしましょう。

「第8回コラム:その他肌に対するトラブル対処法」のまとめ
今回は美容、特にシミの概念をもっと広くとらえ、シミに該当するその他の症状をあげました。しかし基本は紫外線に由来するもので、原因は同じと言えます。紫外線対策と共に、上述したようなサプリメントを上手く活用すればこういった症状の改善もできます。

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