アロエは、普段どこにでも見かける位にありふれた植物ですが、美肌効果にも優れた効能がある事がわかってきました。しかし、どうやってその効果を摂りいれるかは、アロエの事もよく知っておかなければならないのです。
世界でも有数の多種類植物
アロエはサボテンなどと同じ多肉植物ですが、別種のものでその種類もかなり多く、世界には500種類もの仲間が存在しています。姿かたちも様々で、茎の無いものがあったり、その高さが10m、茎の太さが1mに達するものまで様々で、世界一小さなものは成長しても10㎝たらずものもまであります。日本へは鎌倉時代に持ち込まれたとされており、山奥には余りない事と海岸に多く自生しているのが、その特色と言えるでしょう。古くから観賞用や薬用とされており、上手く育てると毎年花を咲かせる事もできます。日本に多いのはキダチアロエと呼ばれる品種で、その次に多いのがアロエベラという品種で、ほかにも不夜城を始め、観賞用のものは数え切れないほどもあり、帝王錦を始め千代田錦や鬼切丸といった具合に、和名が付けられています。花の色も赤、白、緑など様々な形や色が楽しめ、観賞用にされて来た事がよくわかるようです。昔から薬効がある事が知られていましたので、そうした理由においても多く栽培されて来たのでしょう。手間も余りかからない為に、手軽な植物の一つに挙げられます。
美肌効果はどのようなものか
最近発見された成分に「アロエステロール」というものがあります。とあるメーカーによって発見されたこの物質には、優れた美肌効果がある事が、数多くの実験でわかって来たのです。この美肌効果には、現在わかっているものだけでもいくつかの効能が見つかっています。このアロエステロールは、美容効果の高いナッツオイルやアサイなどを始めとする健康食品のように、食べたり飲んだりする事で体の内部で吸収されて、美肌効果や健康的な肌に欠かす事のできないコラーゲンや、ヒアルロン酸を体の内部から作り出され、綺麗な肌へと変化させる効能があると言われているのです。その効果は女性には特筆するものばかりで、優れた保湿効果が期待できるほか、この効能によってしわの深さを軽減できる事がわかっています。つまり、しわを改善させる効果があると言うわけです。また、コラーゲンやヒアルロン酸といった物質の生成を補いますので、紫外線による「光老化」と呼ばれる劣化をも防いでくれる効果があるので、かさつきの防止にも役立ちます。
服用時の注意点
アロエの仲間は沢山ありますが、これらの全てに薬効があるのではありません。現在日本国内で多く見かけるキダチアロエやアロエベラなどは薬効が認められていますが、観賞用にされている多くのアロエには、この薬効がほとんど認められていませんので注意が必要です。また直接口にする時にも注意が必要で、昔から「医者いらず」とも言われるほどの薬効がゆうめいですが、摂取しすぎると体質によっては胃炎を起こす場合もあり、継続して服用していると大腸での色素沈着を起こす事がある事などが報告されています。また胃薬代わりにもなる薬効がありますが、含有する物質には「バルバロイン」というものがあり、この薬効は優れた下剤効果がある事が知られています。この効能により便秘に効果がある為、活用される方も多くいますが、要領を守る事も大事だと言えるでしょう。また、たまにアレルギー体質の方もいますので、事前にパッチテストなどを行っておく必要もあります。妊婦などには子宮伸縮作用があり、妊娠中の服用は避けるべきでしょう。
アロエを育ててみよう
アロエは身近な植物であるだけではなく、非常に育てやすい植物でもあります。水を小まめにやる必要も無く、肥料も少量で済みますので、どなたでも育てられる植物のひとつだと言えるでしょう。育てるのは植木鉢でもプランターでも構いません。土を余り多く必要としないのも、この植物の特徴と言えますが、数年に一度は掘り返して植え替えをしてあげましょう。冬場の寒さには丈夫な方ですが、霜が降りる地域では室内に入れる工夫が必要になります。比較的寒さには強いのですが、根を凍らせてしまうと根腐れを起こしてしまい、放置しておくと全体が腐ってしまいます。植物は表面に出ている部分よりも、地面にあるものの方が重要ですので、この根っこを凍らせない、または腐らせない事が必要になってきます。暑さにも丈夫ですが、鉢の下などの水受けはしないようにします。これは水がこの部分に溜まると、夏場の猛烈な暑さと太陽光でお湯になって、根っこが煮えてしまうからです。また、細菌などの病気の温床になりますので、受け皿は必要ありませんが、夏場は比較的小まめに水やりをして、周りの温度を下げておきましょう。
「フェースケアに最適なアロエの美肌効果の利用方法」のまとめ
一家に1鉢あればうれしいアロエですが、適当に育てていても比較的丈夫に育てる事ができます。太陽が大好きな植物ですが、室内でも育てる事が可能で、たまに太陽に当ててあげると良いでしょう。