アロエ

[監修済] 食べても効果のあるアロエとその腸内環境方法 

アロエには、医者泣かせと言われるほどの薬効があり、昔から重宝されてきた経緯があります。外用で塗るばかりではなく、服用して腸内環境を整える事も最近わかっており、どんな効果があるのかを見ていきます。

アロエの薬効とその歴史

アロエの歴史も世界的な規模で見てみると、かなり古い時代から利用されて来た事がわかっています。今から3500年以上も前の、古代エジプト時代に書かれたとされている「エーベルス・パピルス」には、様々な医学知識や治療薬やその治療法までも網羅されており、その中でも3500年以上たった現代においても、その治療法が有効で、現在でも行われている治療法までもある位です。この中でもアロエの事が紹介されており、医学の父とまで称されている古代ギリシャのヒポクラテスや、世界の三大美女であったクレオパトラも、アロエの愛好者であったと言います。またマケドニア帝国を築いたアレキサンダー大王は、戦場には必ずこれを持ち込み、将兵の傷を癒したとも伝えられているほど、その効能は古くから知られたものでした。また、新約聖書で有名なヨハネの伝にも書かれており、キリストを埋葬する際に、防腐効果や防虫効果、光量の為に使われたとの記述が残されています。コロンブスも航海に際して、これを持ち込んでいたとされる記録が見つかっており、こうして世界中に広まって行ったのです。

腸内環境とアロエの関係

アロエには200種類以上の薬効成分があるとされており、食べても飲んでも塗っても、そのあらゆる効果が実証されています。特に服用による腸内環境効果も確認されており、優れたデトックス効果がある事もわかってきました。腸の中には、何兆もの腸内細菌がその活動を行っていますが、この腸内細菌が全て人間にとっても有用ではありません。この腸内細菌には善玉と悪玉とがあり、この悪玉の腸内細菌が増えると、下痢や便秘を始め人体に影響を及ぼす病気の原因ともなっているのです。実はこの腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌のほかに日和見菌というものがあり、腸内細菌のおよそ70%を占めていると言われていますが、この日和見菌はその名の通り、悪玉化善玉かのどちらかが優勢である場合に、その優勢である方に味方する腸内細菌なのです。そのため、この善玉菌を友好的に増やす事が、腸内環境を整える事には一番の優先事項ととらえてください。アロエの効果には、善玉菌を増やす直接お効果はありませんが、腸内の毒素を排出させる効果がるので、善玉菌には取って置きの助っ人と言えるでしょう。

アロエは体に良い食品

アロエに含まれている成分には、胃を健康に保つ効果のある「アロイン」と「アロエモジン」という成分があります。この成分は胃液の分泌を促してくれるために、消化の流れをスムーズにしてくれるだけではなく、活発な消化活動を行ってくれます。このおかげで、食べ過ぎや油物を多く摂り過ぎたための消化促進を促すので、胸やけや消化不良などの原因を防いでくれるわけです。しかし、考えてみましょう、胃酸が出すぎるという事は必ずしもいい事だけではなく、胃酸過多による胃炎や胃潰瘍および、十二指腸潰瘍になりやすいという事と裏腹の関係でもあるのです。しかし、アロエには胃壁を保護する効果もあり、さらに止血効果もある為に、胃痛を緩和し潰瘍があった場合には、この有効成分によって止血効果もあると言うわけです。また、腸内環境においては、腸内の水分量を増やしてくれる効果があり、腸のぜん動運動を活発にしてくれるお陰で、腸内の余分なものを押し出して便秘を解消してくれるという優れた効果もあるのです。ただし過度な摂り過ぎには注意しなければなりません。

身近なアロエを美味しく食べてみよう

多くのアロエにはとげがあり、食用にする為にはこのとげを取っておかなければなりません。ただし、有効成分の多くは緑色の皮の部分に多く含まれており、この皮にかなりの苦味が集約されていると言っても過言ではないでしょう。活用するには、この皮の苦味を調整する事で、意外に苦味を軽減する事ができるのです。まずとげをナイフなどで切り取ったら、先端部を切り取り軽く洗って下ごしらえは終了です。生食する場合には、半透明な内部の葉肉を綺麗に取ってお刺身で食べる事ができます。この葉肉部分はあまり苦味が無いので、生食には向いています。常用で食べる時には、下ごしらえで緑の皮が付いたまま、スライスしてはちみつ漬けにすると良いでしょう。そのままなめても良いですし、お茶に適量入れると美味しく頂けます。またスライスして乾燥、またはこれを粉末にすることで、服用しやすくする事ができます。ざるや網の上にスライスしたものを乗せ、天気のいい日に乾燥させておき、コーヒーミルなどの粉砕機に入れて粉にしておくと、ジュースやお茶などに混ぜて飲む事ができます。

「食べても効果のあるアロエとその腸内環境方法 」のまとめ

アロエは熱を通しても大丈夫な薬効成分が多く、無理に青汁にしたりして飲む必要はありません。乾燥させておいた方が効能も凝縮されますので、その薬効効果も高くなり気軽に活用する事ができます。

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