ブルーベリーエキスには、優れた抗酸化作用がありますが、栄養学的に言えばあまり必要とされていない栄養素です。しかしこれらの成分が不足すると弊害もある事も事実で、第7の栄養素とされています。
ファイトケミカル
風邪薬に処方されているアスピリンが、柳の木の成分だという事をご存知な方がどれくらいいるでしょう。古代の人達は2000年以上も前からその効能を利用していました。柳の木は歯ブラシ代わりにも利用され、枝や木の皮から摂れるサリシンの成分は、頭痛や発熱に効く薬として、現代でも利用されている風邪薬にも入っている成分です。葉も効能があり、妊婦が出産時に痛みを軽減するとされ、鎮痛剤として利用していました。また、セイヨウイチイの木から摂れる成分には、パクリタキセルがあり現在抗がん剤として使われているものです。
現在世界では、こうした成分の探し合いが行われており、地球最後の未開の地と言われるアマゾンでは、研究者が多く分け入っているとも言います。ファイトケミカルと呼ばれるものは、一見栄養になりえないものがそう呼ばれる事が多く、色素や香りに苦み成分であったり辛みであったりします。実はこうしたものが優れた作用を示すもので、植物や動物は捕食されないように、そうした成分を出したり、外界における紫外線などの毒となるものを、こうした成分で遮断しているのです。
ブルーベリーエキスと不足の栄養素
ブルーベリーエキスには、優れた抗酸化作用を示す成分が多く含まれているのがその特徴で、ファイトケミカルついての役割も非常に評価の高いものになっています。抗酸化作用には、老化を防ぐ力があり、アンチエイジングに利用されているものです。生活習慣病予防と共に、錆びた体を改善に導きますので、根本的な病気の予防にもなるのです。また、ホルモンバランスを整えるのにも役立つ成分がありますので、中枢神経に働きかける事で、中年以降訪れる更年期障害の改善にも役立っているのです。
ブルーベリーエキスは成分が凝縮されていますので、大量に摂る必要も無く、こうしたサプリメントを摂る事によって、効率的に摂取できるのが最大のメリットと言えるでしょう。アントシアニンが良いとはわかっていても、食品では、中々思うように取れていないのが現実で、手軽に摂取できる健康食品などは、大変便利なものだと言えるでしょう。ブルーベリーを摂取しなくても栄養不足にはなりませんが、不足する栄養素を補給する意味でも、率先してこうした抗酸化食品を摂りいれていきましょう。
ブルーベリーエキス入りのジャム
ブルーベリーは、スーパーなどではあまり見かけない食材のひとつで、生のものを探すにも一苦労します。また季節のものであり、夏場の期間でしか生では手に入れることは出来ません。しかし、ご安心ください、ブルーベリーの栄養成分は、冷凍にも強く解凍しても生と同じ様に食べる事ができるのです。食感は変わりますが冷凍のブルーベリーであれば、1年中いつでも手に入れられるという利点もあります。冷凍保存で召し上がるという方法以外に、ジャムにするとかなり使い心地が良くなります。
トーストに塗って美味しく食べられるほか、無糖ヨーグルトに直接かけて召し上がれば、ダイエットにも最適な効果が得られますし、焼酎に入れて飲む事もできます。また料理の隠し味にも利用でき、カレーなどはチャツネ代わりに入れるとコクとまろやかさが引き立ちます。シチューやハンバーグにも隠し味として役立つ事でしょう。また肉料理のソースにも最適で、肉汁を吸わせたソースはステーキにも良く合います。ジャム作りのコツは、市販のペクチンとクエン酸を利用すると、市販のものよりもおいしく出来ます。
ブルーベリーを育ててみよう
ブルーベリーは日本の風土にもあっていますので、上手く育てる事のできる樹木のひとつです。品種によって弱い品種もありますので、ご自分が住まわれている地域に、合うものを選ぶのがコツと言えるでしょう。冬場が寒い地域などは、「ハイブッシュブルーベリー系」の品種が良く、強い日差しや温暖な地域であれば、厚さに比較的強いとされている「ラビットアイブルーベリー系」の品種が良いでしょう。どこにでも合う品種もあり「ハイブリッド」として売られている事も多いです。
ベリー系はやせた土地でも育ちますが、強酸の土壌を好みますので、あらかじめピートモスを用土に使い、石灰などは使用しないでください。ポットなどでも育てる事ができますが、ベランダなどでは日差しが強く、照り返しによって鉢が蒸れますので、水受けの皿などは置かずに、土が乾かないように水やりを行います。狭い場所やベランダでは風の通りやすい場所において育てましょう。実はその年に伸びた枝に実を付けますので、適度な選定が必要です。施肥は実がつく頃に置き肥として、緩効性の置き肥にします。
「ブルーベリーエキスの作用と不足による栄養素」のまとめ
ブルーベリーエキスは、日頃不足している栄養補給の意味合いで、摂取すると良いでしょう。手作りジャム作りでは、甘味料にオリゴ糖を利用すると、カロリーも控える事ができるほか、腸内細菌の餌になりますので相乗効果が得られます。