カモミールには抗炎症作用があります。ハーブは薬ではありませんが、自然の植物が持つ力は意外と高く、薬を使わずに炎症を鎮めたい時にも使えます。ただし効果の実感は個人差もありますし、軽い炎症に限られますが、肌に優しく安心なところがメリットです。カモミールの抗炎症作用について紹介します。
カモミールの抗炎症作用について
カモミールはハーブの中でも、強いクセがないので取り入れやすいところが魅力です。カモミールにはいくつかの効能が期待できますが、その中の抗炎症作用は様々な分野で活用されています。口の中や食道、胃腸などの粘膜に炎症を起こした時にも、カモミールの抗炎症作用が役立ちます。
カモミールの抗炎症作用については、粘膜以外でも肌への炎症にも有効です。
- ニキビ
- 肌荒れ
- 日焼け
- やけど
などの炎症などにも、カモミールが役立ちます。乾燥による炎症の時は、カモミールの保湿作用が役立つので、幅広い炎症に有効なところもポイントです。
カモミールにもいくつか種類がありますが、一般的に使われるのは
- ジャーマンカモミール
- ローマンカモミール
です。見た目に違いはありますが、効果についてはどちらも同じです。
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カモミールに含まれるアズレン
アズレンはカモミールに含まれる誘導体の事です。カモミール精油を蒸留する事で作りますが、アズレンブルーやカモミールブルーと呼ばれるように、とても綺麗な青色をしています。青い色をしている事から、ラテン語の青を意味するアズレンという名が付いたと言われています。
アズレンには抗炎症作用があり、炎症を鎮めるための胃腸薬やうがい薬に使われています。原料がカモミールという自然由来の植物なので副作用などの心配もなく、安心して使える事から医療の現場でも取り入れられているのです。胃腸やのどに炎症が起きていた時、アズレンを配合している処方薬をもらった事がある方も多いのではないでしょうか。
カモミールの中でも、ジャーマンカモミールに含まれるアズレンは、優れた抗酸化作用があります。化粧水や乳液、入浴剤やシャンプーにも配合されています。
カモミールに含まれるα-ビサボロール
カモミールに含まれるα-ビサボロールにも、優れた抗炎症作用があります。
α-ビサボロールはフラボノイドの一種で、抗炎症作用の他にも、
- 抗菌作用
- 抗真菌作用
- 抗アレルギー作用
を持っています。α-ビサボロールはカモミールの精油に含まれており、皮膚への効果が高いという特徴があります。直接肌に使う化粧品や入浴剤、シャンプーなどにも使われています。
妊娠中のカモミールについて
カモミールは自然由来のハーブですし、クセもなく使いやすいところも人気です。医療現場でも取り入れられていますが、妊娠している方は使い方に注意が必要です。
カモミールには子宮を収縮させる作用があるので、妊娠初期や妊娠している可能性がある場合、子宮の収縮で起こるリスクを考え、ハーブティーなどには、妊娠初期のカモミールは使用を控えるように注意書きがあります。ただしこれは妊娠初期についてなので、安定期に入ったら過剰摂取しない限り問題ありません。
カモミールティーはカフェインを含まず、また、リラックス作用や安眠作用もあるので、寝る前に飲むとよく眠れると言われています。妊娠中はホルモンバランスに変化で、イライラしたり、眠れなくなったりする事があります。こういう時にカモミールティーを飲むのもおすすめですが、妊娠中期以降から取り入れるようにします。
念のため主治医に相談しておくといいかもしれません。
カモミールの取り入れ方
カモミールは抗炎症作用にも優れているので、医療現場でも取り入れられています。自然由来の物ですから、副作用のリスクもなく安心です。取り入れ方としては、肌の炎症には化粧水や乳液、クリームなどが使えます。シャンプーや入浴剤にも配合されていますので、自由に選べます。
ハーブティーとして飲むか、サプリメントからも摂取できます。アロマオイルで香りを嗅ぐだけでもリラックスできるので、ストレスによる胃腸炎の時には、香りも役立ちます。
ハーブティーを淹れた後の茶葉でもう1杯カモミールティーを淹れ、それをパックに使う事もできます。カモミールティーを選ぶ時は、無農薬やオーガニックがおすすめです。無農薬やオーガニックならお茶をフェイスパックに使う事もできます。
ただし防腐剤が入っていないので、早めに使い切る事が大切です。
また、カモミールはキク科の多年草です。化粧品やハーブティーとして安心ですが、キク科の植物にアレルギーがある方はアレルギー症状を起こす可能性があります。特にハーブティーとして飲む時は、アレルゲンの場合、くしゃみや鼻水といったアレルギー症状が出やすいので注意してください。
カモミールで炎症を鎮める!【薬に頼りたくないときにおススメ】のまとめ
カモミールにはいくつかの作用がありますが、その中の一つ抗炎症作用はかなり効果が期待できます。ヨーロッパでは昔からハーブとして民間療法にも使われてきました。肌に直接つけたり、ハーブティーとして飲んだりと使い方も選択肢があり便利です。