カモミールはハーブとして日本でもお馴染みです。様々な効能が期待できる万能ハーブですが、リラックスしたい時に取り入れると高い効果が期待できます。ハーブは元々自然由来の植物ですが、香りの効果は意外と高く、薬のような副作用もほとんどないのが魅力です。カモミールのリラックス効果について紹介します。
カモミールに期待できるリラックス効果について
カモミールはキク科の多年草で、とても強い生命力を持っています。生命力の高い植物には、健康維持や美容に役立つ成分が豊富に含まれている傾向があり、カモミールのその一つです。ギリシャ語で「大地のりんご」という意味を持ちますが、名前の通りりんごのような爽やかな香りが特徴です。
カモミールにはいくつかの効果が期待できますが、中でも注目されているのがリラックス効果です。些細な事でイライラしてしまうのは、人間なら誰でもある事です。しかし実はこの時ストレスを感じた事で、身体は想像以上に大きなダメージを受けているのです。小さいストレスでも、それが積み重なれば負担も大きくなっていきますから、ストレスにはその都度対処する事が大切です。
こういう問題にはカモミールが便利です。カモミールのハーブティーを飲むだけでも心が落ち着きますが、アロマオイルとして使えば香りや癒しとなりストレスを軽減する事ができます。
なぜカモミールに鎮静効果があるのか?
なぜ自然に生えているカモミールという植物に、鎮静効果が期待できるのでしょうか?カモミールにはポリフェノールの一種、アピゲニンという成分が含まれています。
アピゲニンには、
- 神経の興奮を鎮める作用
- 緊張を和らげる作用
- 自律神経のバランスを整える作用
が期待できます。イライラしている時や緊張している時は、神経も興奮していますし、ストレスにより自律神経がバランスを崩してしまうと、全身に影響が出てしまいます。
カモミールに含まれるアピゲニンには神経が興奮している時、それを抑えるドーパミンをサポートする働きがあります。ストレスにより乱れた自律神経のバランスも整えてくれます。
女性は生理の度にホルモンバランスが変わり、些細なことでもイライラしやすくなります。こういう時はカモミールのアロマオイルを1滴垂らすだけでも、かなりリラックスできます。香りを嗅ぐ事でもアピゲニンは摂取できますが、ハーブティーで取り入れると、吸収率も高くなっておすすめです。
そもそもポリフェノールとは?
最近耳にすることの多いポリフェノールですが、このポリフェノールとは
ほとんどすべての植物に含まれる、植物特有の色素や苦み・渋み成分
を総称したものです。その種類は5000を超えるともいわれています。
ポリフェノールにはこんなにもの種類が!⇒ポリフェノールの驚きの種類!
カモミールの取り入れ方は?
カモミールはハーブやアロマ、化粧品や入浴剤など取り入れ方も豊富です。実はカモミールにはいくつか種類があって、見た目に少し違いがあります。しかしカモミールをハーブとして取り入れる場合は、あまり違いを気にせずに使えます。
カモミールはカミツレという別名もあって、一般的なのは
- ローマンカモミール
- ジャーマンカモミール
です。
見た目は違いますが、効果や効能はほとんど変わりません。ハーブティーとして使われるのは、主にジャーマンカモミールです。クセもなくニオイもりんごのような爽やかで、甘酸っぱい香りがします。
ハーブティーとして取り入れる場合は、1日ティーカップに1杯か2杯を目安にします。カモミールだけのハーブティーなら、カフェインも入っていないので、夜寝る前に飲むとリラックスできてよく眠れます。
ハーブは気休め程度と思われる事が多く、効果の実感も個人差が大きいのですが、カモミールのアロマオイル1滴をポットで焚いたり、枕に垂らしたりするだけでも、かなり高いリラックス効果が期待できますので、是非一度お試し下さい。
夜寝る前に飲むと寝つきが良くなると言われていますが、入浴剤でも香りを楽しめるので、ぬるめのお風呂にゆっくり入って、湯上りにカモミールのハーブティーを飲んでから寝ると、睡眠の質も向上します。
カモミールを摂り入れる時の注意点
カモミールは天然由来の植物ですし、ハーブとして取り入れる場合は特に副作用の心配もありません。ただし中には注意したい事がいくつかあります。
カモミールには子宮を収縮させる作用があります。生理不順を改善したい時は、子宮の収縮を促すのに役立ちますが、妊娠初期には逆効果となります。子宮を収縮させる作用がある以上、リスクはありますから妊娠初期や安定していない時の使用は控えた方が安心です。
カモミールはキク科の多年草ですから、キク科の植物がアレルゲンの場合は、カモミールティーを飲むとアレルギー症状が出る事があります。化粧品や入浴剤のように外用には問題なくても、体内に取り入れる場合は注意が必要です。
キク科の植物にはブタクサやヨモギが含まれますので、どちらかがアレルゲンの場合は注意してください。
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カモミールのリラックス効果!【鎮静作用がうれしい】のまとめ
リラックスしたい時にはカモミールと言われるくらい、高いリラックス効果が期待できるハーブです。ストレス社会と言われるこの時代、誰でも少なからずストレスを感じています。ストレスは健康にも美容にも悪影響しか与えませんから、それをカモミールのようなハーブで解消できるのはとても便利で安心です。