ココナッツオイル

[監修済] ココナッツオイルで認知症の予防ができるって本当?

美容において大きな効能を持つココナッツオイルですが、認知症に対しての効果ももたらしてくれることが認められています。なぜココナッツオイルが認知症に効果があるのか、その成分とともにまとめてみました。

ココナッツオイルの栄養素

ココナッツオイルには脂肪やビタミンE、ビタミンKなど様々な栄養素が含まれています。脂肪酸の含有量が比較的多く、そのほとんどが飽和脂肪酸と言われているものです。この飽和脂肪酸は体内で固まりやすいことやコレステロール上昇させてしまうことから本来は人の体にとって有害で、摂取を控えた方がいとされてきました。

しかし、飽和脂肪酸には3つの種類があります。そのうちココナッツオイルに含まれるのは中鎖脂肪酸になります。この中鎖脂肪酸は他と比べて体内での消化や吸収のスピードがとても早いのです。体内ですぐ分解され、さらに溜まっている脂肪も一緒に燃焼してくれるので体内で脂肪として蓄積されることがありません。

そしてこの中鎖脂肪酸は「ケトン体」というものを作り出してくれます。ケトン体は脳のエネルギー源としてとても重要な成分です。脳のエネルギー源として一般的に利用されているのがブドウ糖なのですが、このケトン体はこのブドウ糖が不足した際に代わりに利用されます。ケトン体は本来ブドウ糖が不足していない状態の時には生成されにくいとされてきました。ですが、中鎖脂肪酸は摂取すると肝臓に運ばれ、ブドウ糖が体内にあったとしても生成してくれるのです。つまり中鎖脂肪酸を摂取しておくことによってブドウ糖が不足し、脳のエネルギー源が減少してもそれをケトン体が補ってくれるということです。

認知症はブドウ糖不足が原因

認知症は高齢の方を中心に年々増加傾向にあります。その原因としては脳の萎縮、また脳内のエネルギーが不足して起こるといわれています。人の脳は通常ではブドウ糖をエネルギー源として利用していますが、認知症の方の脳はこのブドウ糖をうまくエネルギーとして利用できなくなってしまいます。ブドウ糖を脳内で利用できなくなり脳の機能が低下してしまい、認知症につながってしまいます。

ブドウ糖は脳内で蓄積されることがなく絶えず消費されます。集中力が低下した際に甘いものをとるといいと言われているのはこういう理由からです。絶えず消費されるため時間が経つと脳のエネルギー源がなくなってしまうのです。

しかし、ブドウ糖摂取しすぎてしまうと逆に脳に悪影響が出るともされています。過剰に摂取してしまうとインスリンが分泌されブドウ糖の吸収の妨げになります。よって脳がエネルギを使えず働きが低下するのです。食事を摂りすぎると満腹感で眠くなったり集中できなくなるのはそのためです。そこでブドウ糖の代わりとなることができるケトン体が注目されたのです。

ココナッツオイルと認知症の関係

ココナッツオイルには中鎖脂肪酸を多く含み、その中鎖脂肪酸がケトン体を生成してくれます。ケトン体が生成されることによって脳内の主なエネルギー源であるブドウ糖が不足したときでも、そのケトン体が代わりに脳内のエネルギーとして働いてくれるので脳機能の低下を防いでくれます。

実際に軽度の認知症患者にケトン体を多く含む食事を摂取してもらったところ、認知機能が改善したという報告も挙げられているようです。他にも認知症患者にココナッツオイルを毎日摂取させた結果、症状が改善されたという報告もあるようです。

近年では、ケトン体の方がブドウ糖よりも脳のエネルギー源として効果的であるとさえ言われているようです。糖分の過剰摂取は血糖値の上昇にもつながり、また糖質には依存性があり糖質依存になってしまうケースもあります。過剰摂取により逆効果を招くおそれのあるブドウ糖よりも、ケトン体の濃度を上昇させる働きを持つココナッツオイルがとても効果的と言えます。

認知症予防におけるココナッツオイルの効果的な摂り方

ココナッツオイルの摂取の仕方については様々あります。認知症予防の目的で摂取するのであれば体内にしっかり取り込む必要がありますので、食事と一緒に、もしくはサプリメントで摂取するのがいいでしょう。

簡単な方法で言えば朝食時にパンに塗ったり、コーヒーなどの飲み物に入れて取り入れるのが最も効果的でお手軽です。調味料としても使い勝手が良さそうです。他の一般的な油と比べても体内で燃焼しやすく蓄積されないので脂質などが気になる方でも安心して取り入れることができます。

基本的に、ココナッツオイルの1日の目安摂取量は大さじ2杯くらいだそうです。天然のオイルでもあるため比較的安全性が高いとされています。具体的な副作用もないようです。稀にココナッツアレルギーの方はお腹がゆるくなるなどの症状があるらしいですが、ココナッツアレルギーは本当に稀だそうです。

また、普通のココナッツオイルよりもヴァージンココナッツオイルの方が効果が高いとされています。普通のココナッツオイルは製造の際に熱処理を与えるため成分が失われます。ヴァージンココナツオイルはサプリメントでも摂取可能なので脳機能を活発にさせるためにも積極的に利用するといいでしょう。

「ココナッツオイルで認知症の予防ができるって本当?」のまとめ

ココナッツオイルは美容やダイエット以外にも認知症の予防に役立ちます。ココナッツオイルによるケトン体の増加は今後ブドウ糖に変わる脳のエネルギー源として注目されていますので記憶力低下の防止、認知症の予防改善のためにも摂取していきたいものです。

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