カテキンと聞いて、緑茶を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。緑茶にも種類はありますが、独特の渋さや苦味はカテキンが含まれているからです。カテキンにはいくつかの健康効果が期待できるので、どのような効能があるのかを紹介します。
カテキンってどんな成分?
カテキンは、ポリフェノールの一種で高い抗酸化作用があります。お茶に多く含まれていますが、その中でも緑茶には豊富なカテキンが含まれています。毎日緑茶を飲んでいるなら、意識しなくてもカテキンを摂取できています。他には紅茶やウーロン茶などに含まれています。緑茶は、毎日の習慣にしやすいですし、日本人にとってはなじみ深い物なので、取り入れやすく続けやすいのがポイントです。
ポリフェノールにもいくつか種類がありますが、カテキンはお茶の葉に含まれる渋みや苦味を持つ成分の事です。ビタミンEは高い抗酸化作用がある事でも知られていますが、カテキンはビタミンEの50倍の抗酸化力があると言われています。抗酸化作用は生きていく上でも欠かせない作用ですし、老化防止や生活習慣病予防にも役立つ事が確認されています。
そもそもポリフェノールとは?
最近耳にすることの多いポリフェノールですが、このポリフェノールとは
ほとんどすべての植物に含まれる、植物特有の色素や苦み・渋み成分
を総称したものです。その種類は5000を超えるともいわれています。
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カテキンが持つ働きについて
カテキンを含む物はいくつかありますが、最も多いのが日本人にとって身近な緑茶です。高い抗酸化作用があるため、酸化に対抗する事ができます。これは私たちの体内に発生する、活性酸素を除去するためにも欠かせない作用です。油や脂質の酸化を防ぐ働きがあるので、天然由来の酸化防止剤として使う事もできます。
日本では魚介類を生のまま食す習慣があります。わかりやすい例がお寿司屋さんですね。お寿司を食べに行くと「あがり」と言う少し濃い目の緑茶を出しています。これは、魚介類を生のまま食べる時に起こりやすい食中毒を予防する意味があるのです。カテキンには抗酸化作用の他に、殺菌作用もあります。回転寿司屋では自分でお茶を入れますが、カテキンを活用するには、少し濃い目に入れるのがおすすめです。
抗酸化作用と殺菌作用に優れているカテキンは、生活習慣病予防にも役立ちます。生活習慣病はその名の通り、生活習慣が原因となり起こる症状の総称です。人は年齢とともに基礎代謝が低下していくため、特に今までと変わらない生活をしていても、エネルギーを消費する力が弱くなるので、脂肪をため込みやすい状態となってしまいます。生活習慣病はほかにもいくつか原因がありますが、手軽に飲める緑茶からカテキンを摂取しているだけでも、予防に役立ちます。
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カテキンは生活習慣病予防におすすめ
生活習慣病は、
- 高血圧
- 糖尿病
- 動脈硬化
などを引き起こし、それが結果的に
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
という重篤な病気のリスクを高める事になる怖いものです。普通に生活しているだけでもかかるリスクがありますが、すぐに症状が現れないため、気づかないところで進行していきます。ほとんどの場合、何らかの症状が出た時には、既に体に大きなダメージを与えていて、最悪命に関わる事もあります。これらの原因となるのは、年齢とともに増えるコレステロールです。
コレステロールは普通に食事をしていても含まれていますが、脂っこい物やカロリーの高い物を好んで食べる人は、年齢とともにコレステロールが増え、太りやすくなっていきます。コレステロールは血をドロドロにして血管に負担をかけ、動脈硬化の原因となってしまいます。
コレステロールが増えた時、肝臓から分泌される胆汁でコレステロールが増えるのを抑える事ができます。胆汁は何度も再利用されていますが、使いまわす事により少しずつ機能が低下していきます。
こういう時に役に立つのがカテキンです。カテキンには胆汁を再利用させず、コレステロールと一緒に排出するように働きかける作用があります。これにより、コレステロールの増加を抑え、生活習慣病予防になるのです。
カテキンを取り入れる際のポイントや注意点
カテキンは緑茶に多く含まれていますので、毎日緑茶を飲んでいれば自然に摂取できています。ただし生活習慣病予防につながるからといって、がぶ飲みすればいいというものでもありません。目安は1日1gとなっていて、湯飲み茶碗10杯くらいの量になります。お茶を入れる時最初に飲む一番煎じが最もカテキンを多く含みますが、二杯目からは減ってしまいます。これを考慮して、適度に茶葉を新しくしながらお茶を飲むのがおすすめです。
お茶が苦手な方は、サプリメントからも摂取できます。サプリメントの場合は1日何粒と目安が決まっていますので、その範囲内で自分にとっていいタイミングで取り入れればOKです。緑茶を飲んでカテキンを取り入れる場合は、カフェインも含まれているため寝る直前に飲むと、寝られなくなってしまいますので寝る前は控えておくと安心です。
カテキンについてのまとめはこちら⇒カテキンの効能と効果について
カテキンで生活習慣病予防!【緑茶で健康的な生活を】のまとめ
カテキンは緑茶に含まれているポリフェノールの一種です。ポリフェノールといえば、高い抗酸化作用があり、健康維持や美容にも役立ちます。抗酸化作用は生活習慣病予防にも役立ちますので、毎日緑茶を飲むのはとてもおすすめです。