アレルギー

ルチンの効能と効果【ビタミンPとも呼ばれます】

ルチンはビタミン様作用物資としてビタミンPとも呼ばれています。高い抗酸化作用があることで知られていますが、ルチンが健康のために具体的にどのような効能と効果があるのかについてご紹介します。

ルチンはビタミンP

そばの実に含まれていることで有名なルチンは、高い抗酸化力をもつポリフェノールの1種でビタミンPともいわれています。ビタミンPは水溶性ビタミン様作用物質であり、ルチンのほかに柑橘系の果物に含まれるヘスペリジンなどもあります。生命維持などに直接関与しないため植物二次代謝産物とも呼ばれています。ビタミンPはフラボノイド化合物バイオフラボノイドという別名も持っており、一般的にはよく耳にするフラボノイドという名称で馴染みがあります。

ヘスペリジンについて詳しくはこちら⇒ヘスペリジンの驚くべき効能と効果

栄養成分としてよく知られている

  • カテキン
  • イソフラボン
  • アントシアニン

などもビタミンPに含まれます。

ルチンをはじめとしてビタミンPと呼ばれる物質は、ポリフェノールと同様に抗酸化作用に優れていて老化の大きな原因となる活性酸素の影響を抑制してくれる働きがあります。ビタミンPであるルチンの最大の働きは抗酸化物質のビタミンCをサポートすることで、摂取すると体内でのビタミンCの吸収率を高めることができます。健康だけでなく美容にも需要が高いビタミンCのサプリメントには、ビタミンPであるルチンが一緒に配合されていることも多く、両方を一緒に摂取することでより高い抗酸化作用が期待できます。

そもそもポリフェノールとは?

最近耳にすることの多いポリフェノールですが、このポリフェノールとは

ほとんどすべての植物に含まれる、植物特有の色素や苦み・渋み成分

を総称したものです。その種類は5000を超えるともいわれています。

ポリフェノールにはこんなにもの種類が!⇒ポリフェノールの驚きの種類!

ルチンとビタミンC

オレンジ

ルチンはビタミンCを発見する過程で発見された成分であり、皮膚内や粘膜下などに出血を起こすことで生じる紫斑病の治療に有効であったことから注目されました。ビタミン様作用物質でビタミンPと呼ばれるようになった理由には、不足することでなんらかの体の異常が見られるような必須成分とはいえなかったためです。強い抗酸化力があることで知られていますが、ビタミンCと一緒に摂取することのメリットが大きいことでも有名です。

ビタミンCは体内に一定量しか留めおくことができず、すぐに排出されてしまいますが、ルチンを一緒に摂取することで通常よりも長い間その効能を維持することができるという特性をもっています。また、ビタミンCの作用を強化する働きがあることから、美白やコラーゲンの生成促進の効能を期待してスキンケア商品などにも使用されています。さらに、様々なアレルギー反応を引き起こす原因のひとつとされるヒスタミンの分泌を抑制する作用もあるため、アレルギー性疾患の症状を緩和する成分としても活用されています。

ルチンと血管

ルチンは、ビタミンCとともに毛細血管を強化する働きがあるため血友病などの出血性の疾患に効能があるといわれています。歯槽膿漏などの歯茎からの出血などの疾患の予防とともに血小板の凝固作用を阻害する働きもあり、血液をサラサラにして血流の改善に作用することもわかっています。

また、血管壁が堅くなり破れそうになる血管に弾力を取り戻す作用があり、

  • 動脈硬化
  • 高血圧
  • 静脈瘤

などの症状の改善にも効能があるといわれています。血液の循環に関わって様々な効能があるために、生活習慣病や中高年による突然の重篤な病気の発症リスクを抑制してくれることにも期待できます。

血管

ルチンは膵臓に働きかけてインスリンの分泌を促して血糖値を安定させることから糖尿病にも効果があるといわれています。また、アルドースレタクターゼう炭水化物の代謝に関わり糖尿病の合併症を引き起こす原因となる酵素の活動を阻害する働きもあるため、ダブルの効果で糖尿病の予防にも効能があるといえます。

血管を柔らかくして血流の改善を図るとともに糖の代謝にも作用するため血栓ができにくい身体にもしてくれることでしょう。

ルチンの様々な効能

ルチンはブロメラインとトリプシンとの併用により、強い膝の痛みの原因となる変形性関節症の症状を改善する効能があるとされています。プロメラインはパイナップルに含まれているタンパク質分解酵素であり、トリプシンも同様にタンパク質分解酵素のひとつです。これらの成分を配合して変形性関節症の症状の改善に特化したサプリも販売されています。

関節症

ルチンの抗酸化作用は脳細胞の保護や活性化にも有効であるとして、記憶力を高める効能もあるといわれており、認知症の予防のために摂取している方も多いようです。

脳

また、ルチンは「目のビタミン」とも呼ばれており、網膜の中央部分に多く含まれています。

  • かすみ目
  • 視力の低下
  • 視野の損失

などの症状があり、進行すると盲目になってしまう可能性もある緑内障の予防として、眼圧を下げる働きがあるともいわれています。生活習慣病を含め様々な病気の予防が期待できるルチンは抗酸化作用があることから体の中から老化を防ぐ働きがあるといえるでしょう。

ルチンの効率の良い摂り方はこちら⇒ルチンを含む食品と効率の良い摂取方法

ルチンの効能と効果【ビタミンPとも呼ばれます】のまとめ

高い抗酸化作用があるルチンは、ビタミンCと一緒に摂取することでその吸収率を上げるとともに作用を強化する働きがあり、血管や血液、脳や肌、目など身体の様々な部分に効能があります。

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