イノシトール

[監修済] イノシトールの過剰摂取や不足によるリスクについて

イノシトールはビタミン様物質です。水溶性の成分ですから、多少多めに摂取しても、体外に排出されます。ビタミンは体内で合成できませんが、イノシトールはビタミン様物質ですから、体内でも合成されています。しかし年齢や生活習慣によって、不足する事はあります。イノシトール不足や、過剰摂取の影響についてレポートします。

イノシトールが不足するとどうなってしまうの?

イノシトールは、脂肪やコレステロールといった体にとってあまり好ましくない物をスムーズに運び、体の中に蓄積されないようにする働きがあります。脂肪やコレステロールは食事にも含まれているので、普通に食事をしていても気づかない間に摂取しています。多すぎると健康上の問題が多くなる脂肪やコレステロールも、健康な体を維持するために多少は必要です。しかし余分な分は排出しなければいけないので、そのコントロールをイノシトールが担当してくれているのです。

普通に規則正しい生活と食事を心がけているなら、食品に含まれるイノシトールを摂取できているので、欠乏症になる事はほとんどありません。しかし食事が不規則で、脂っこい物やカロリーの高い物ばかり食べていると、脂肪やコレステロールがどんどん増えていきます。カフェインはイノシトールを多く消費させるため、コーヒーをたくさん飲む人は、イノシトールが不足する傾向にあり、イノシトール欠乏症になる可能性があります。

イノシトール欠乏症になるリスクは低いとされていますが、イノシトールの不足により動脈硬化や糖尿病、メタボリックのリスクを高めます。イノシトールは体内でも合成されていますし、食事からも摂取できますが、食事や生活習慣によって、不足してしまう事もあります

イノシトールを過剰摂取したらどんな影響が出るの?

イノシトール不足による影響は、かなり深刻な物が多く見られます。では過剰摂取をした場合にはどのようなリスクがあり、体にはどのような影響が出てくるのでしょうか?

結論から言うと、イノシトールは過剰摂取しても、水溶性であるため吸収されない分は体外に排出されます。放っておいても体外へ排出されるので、副作用などの問題はありませんが、多く摂取しても効果は変わりません。多く摂取しても排出されるので無駄にしてしまいます。

イノシトールは食事やサプリメントから摂取できます。過剰摂取による副作用が出る成分は、食事とサプリメントを併用する時、全体のバランスを見ながら調整しますが、イノシトールは過剰摂取による問題は今のところないので、食事やサプリメントの両方を併用する場合も、神経質にならずに済むのがメリットです。

イノシトールは人により摂取量が違うのはなぜ?

通常1日あたりに必要とされるイノシトールは、200mgから500mgとされています。しかし脂肪肝や動脈硬化、糖尿病のリスクが高く予防の意味で取り入れる場合は、500mgから2,000mgのイノシトールが必要となります。なぜここまで必要量が違うのでしょうか?イノシトールは体内でも合成されていますし、普通に規則正しく食べていれば、食事からも摂取出来ています。ただしこれは規則正しい生活習慣と、食事、適度な運動をしている、健康的な生活を送っている人が該当します。

イノシトールは年齢とともに体内で合成できる量が減り、カフェインの摂取でも消費量が増えます。これだけでも不足しがちになるので、目安よりも多く摂取しなければいけません。ここに脂肪分たやコレステロールの多い食事、アルコールが加わると、通常のイノシトール量では対応が間に合わなくなってきます。

規則正しい生活をしている人でも、年齢とともにイノシトールは減少していきますから、年齢を重ねたら、積極的に摂取する事を心がけましょう。毎日の生活に、脂肪やコレステロール、アルコールが多く、全く運動をしない人は、動脈硬化や脂肪肝、糖尿病のリスクが高い可能性大のため、より多くのイノシトールを摂取する事が大切です。

イノシトールのメリットについて

イノシトールを積極的に摂取していると、様々なメリットがあります。脂肪やコレステロールが体内に蓄積されないよう、流す役目となってくれます。これにより脂肪が蓄積されにくく、コレステロールの上昇も抑えてくれます。脂肪が蓄積されれば太ってきますが、肥満になれば生活習慣病のリスクも高まります。コレステロールは動脈硬化のリスクを高め、これも最悪命を脅かす病気の原因となります。

イノシトールを積極的に摂取していると、髪の健康にもいい影響を与え、腸内環境をサポートする働きは、便秘解消や便秘予防効果が期待できます。イノシトールはメリットが多いのです。食事やサプリメントから手軽に摂取できますから、意識して取り入れていくのがおすすめです。

「イノシトールの過剰摂取や不足によるリスクについて」のまとめ

イノシトールは普通に規則正しく、栄養バランスを考えて食事をしていれば不足する事はないと言われています。多少多めに摂取しても副作用のリスクはほとんどありません。ただし年齢とともに減少していくため、食事だけでは補いきれない時、サプリメントを取り入れるのがおすすめです。

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