自然治癒力や免疫力を高めてくれる万能の栄養素であるクロレラは適量を摂取することで健康の維持や向上を図ることができます。クロレラが不足したり、過剰摂取したりすることがにように留意することが大切です。
クロレラに含まれる有効成分
クロレラには実に豊富な成分が含まれており、健康保持に総合的に発揮される効果や効能が多いことでも知られています。タンパク質や脂質、炭水化物や食物繊維、葉緑素やビタミン、ミネラルやカロチノイドなどが代表的な成分といわれており人間が摂取すべき三大栄養素のほか豊富な成分を含んでいることがわかります。また、クロレラ・グロス・ファクターというクロレラ独自の成分や多種多様なビタミン、ミネラルを含み抗酸化栄養素の種類の豊富さに驚きます。過剰摂取に留意しながらも不足することがないように摂りたいものです。
クロレラは、葉緑素が一般的な野菜の10倍、光合成をする能力が他の植物よりも数十倍高いといわれるだけでなく、短時間で増殖する強い繁殖力をもった単細胞緑藻類のひとつです。良質のタンパク質だけでなくミネラルやビタミンなども豊富に含む大豆は畑の肉といわれるほど栄養があるといわれていますが、ミネラルはそれよりも多い9種類の必須アミノ酸を含んでいます。葉緑素とともに繊維質も多く含んでいるため緑黄色野菜の代わりになる健康・美容食品といってもいいでしょう。
クロレラに期待できる効果
クロレラには良質のたんぱく質や豊富な葉緑素、各種ビタミンや鉄分を含むミネラルなどが天然のままに含まれており、人体に必要な必須アミノ酸も摂取できる栄養学的にも優れた食品ということができます。また、体内の免疫組織のひとつであるマクロファージの働きを促進する作用があるとともに白血球の増殖にも関わっているため体の免疫力を高める効果があるといわれています。
食物繊維を多く含んでいるため便秘や肌荒れの改善にも効果が期待でき、多種多様な栄養素が血圧やコレステロールにも働きかけるため成人病や生活習慣病にかかるリスクを抑えることもできるといわれています。また、体にいいといわれる梅干やお酢と同様に弱アルカリ性の性質をもっているため老廃物や疲労物質を体内から排出して血流をよくしてくれるため血液サラサラ効果もあり、健康な体への改善が期待できます。
クロレラには女性に嬉しい美容効果も
ダイエットに取り組んでいる女性は多くいると思いますが偏った物だけを摂ったり、逆に特定の物を摂らなかったりするダイエットは体に大きな負担を与えてしまいます。ダイエットには体に蓄積している脂肪を燃焼してエネルギーとして消費させることが大切ですが、ミネラルやビタミン、アミノ酸などの栄養素が十分に摂取されていないと脂肪を効率よく燃焼させることができません。普段の食生活にクロレラを適量取り入れることでバランスの良い食生活と効率のよい脂肪燃焼を期待することができます。
アンチエイジングの最大の敵は体のサビ、つまり活性酸素の影響です。クロレラには水銀などの人体に有害な重金属に吸着してそのまま排出するデトックス作用があるといわれています。また、有害物質を排出してくれるとともに一般的な野菜の十倍もある葉緑素がすぐれた抗酸化作用を発揮してくれるので体内細胞が酸化して錆びることを抑制し老化を防いでくれる効果も期待できます。紫外線や排気ガスなど自分では防ぎようのないもので活性酸素の攻撃を受けることも多いので、クロレラを摂取して健康を維持しましょう。
クロレラは適量を摂取することが大切
貧血を予防するには鉄分が不可欠な栄養素となりますが、クロレラにはもともと多くの鉄分が含まれています。血液のもととなるものを作る働きかけをしてくれる鉄分は不足すると貧血になるとともに肌細胞にも悪い影響を与えることがあります。それは、鉄分が十分に摂取されていれば全身の血液循環も良好な状態となり、代謝が促進されて肌細胞も活発になり肌がいきいきとしてきますが、鉄分が不足するとその逆の状態になるからです。特に月経のある女性は男性よりも鉄分が不足しがちになるので意識して摂取するようにした方がいいでしょう。
体にどんなによい効果をもたらす栄養素でも過剰摂取すると悪影響がでるのは当然です。ではクロレラを過剰摂取した場合にはどのようなことが考えられるのでしょうか。まず、クロレラは高タンパク質であるため、卵や魚などの食品アレルギーと同様にタンパクアレルギーのある方は湿疹やかゆみなどの症状が出る場合があるので留意が必要です。また、繊維質を多く含むため胃腸が弱い方は下痢や胃の不快感などが生じる場合もあります。個人差もありますので摂取する適量を見極めることが必要です。
「過剰摂取や不足がないように体の健康維持に効果のあるクロレラを摂るには」のまとめ
免疫力を高めてくれ抗酸化作用によりアンチエイジングにも効果が期待できる万能の栄養素であるクロレラは、血液や有害物質の排出との関係も深いため、健康な体を維持するために適量を摂取することが大切です。
