見た目の鮮やかな緑色がいかにも健康によさそうなクロロフィルは、血液や血圧、デトックスや美顔などにも優れた効果をもたらすといわれていますが、具体的に体や健康維持にどんなメリットがあるのかみてみましょう。
血液の改善や消臭・殺菌効果が期待できるクロロフィル
クロロフィルには有機ゲルマニウムが含まれており、この働きのおかげで全身に酸素や栄養分が送り届けられます。これにより基礎代謝があがり健康状態の維持や増進が期待されます。また、クロロフィルの構造が血液中に含まれるヘモグロビンの構造とよく似ているためクロロフィルを摂取することによりヘモグロビンの量が増え貧血の予防にもいいといえます。また、血流が良くなり末端まで血液が循環しやすくなることから冷え症の改善も期待できるでしょう。
クロロフィルには血液中のコレステロール値を下げて血中脂質濃度を正常にする働きがあるともいわれています。血液がサラサラになることで動脈硬化や高血圧などのリスクを軽減することが期待できるでしょう。また、消毒や殺菌効果があることも知られており、口臭や体臭予防のためのサプリなどに使われたり、殺菌に用いられたりすることもあります。民間療法のひとつとして消臭や傷口の殺菌にヨモギが使われることがありますが、これはヨモギに大量のクロロフィルが含まれているからだといわれています。
クロロフィルのデトックス効果
クロロフィルは食物繊維の5000分の1ほどの大きさでマグネシウムを含んでおり、体の中に蓄積されたダイオキシンや残留農薬などを取り除く作用があるといわれています。デトックス効果が高いといわれる理由は、クロロフィル自体が消化・吸収されにくいためそのままの形で小腸まで届き、小腸絨毛の奥にまで作用して有害物質を排出してくれることにあります。血管壁についたコレステロールにも作用することから血管がサラサラになるというメリットもあります。
胃腸にもクロロフィルがそのままの形を変えることなく届くことで胃腸内に付着した老廃物を体外に排出してくれるため整腸作用にも優れているといわれます。つまり便秘解消にも効果が期待できるわけで体内を中からきれいにしてくれるためデトックス効果があるとダイエットにも注目されているのです。腸内環境が整えば、肌荒れなどの皮膚トラブルの解消にも効果が期待でき、美容、美肌という点で特に女性から注目されているのも納得できるでしょう。岩盤浴などで汗を流すのもいいですが、体の内側からデトックスすることも大切です。
クロロフィルの美顔効果
クロロフィルは、血圧や血液に作用し老廃物や有毒物質を積極的に排出するのに大きな働きをしてくれるのでデトックス効果が高く健康や美容に関心の高い女性に注目されています。腸内環境が整うので肌がきれいになることはいうまでもなく血流もよくなるため顔色もよくなります。抗酸化作用も期待できるため細胞が錆びることで起こる老化を防ぐことにも効果が期待できるといえるでしょう。クロロフィルはビタミンCと一緒に使用することで相乗効果により、美白や美顔の効果もあるとして化粧品の材料となることもあるようです。
油溶性のクロロフィルは角質の皮脂層で溶けるうえに殺菌・消毒の作用があることからニキビの原因といわれているアクネ菌の繁殖を抑制する目的で美顔に使用されることもあります。クロロフィルを専門に扱う美顔ケアでは、クロロフィルがたっぷり配合されたパックをしたうえでニキビの核を取り除き、クロロフィル化粧水をつけるというニキビ対処法を実践しているところもあります。また、銅と結合させた銅クロロフィルは他の鉱物顔料よりも肌に優しく色落ちが少ないことからメイクにも利用されています。
クロロフィルの摂取の仕方
クロロフィルは葉緑素そのものであり、青物野菜を食べることで効果的に摂取することが可能です。ヨモギや小松菜、ホウレンソウやクロレラなどはクロロフィルを多く含む代表的な野菜といえるでしょう。油に溶ける性質を生かして野菜炒めなどで食べると吸収率がよくなります。逆にお湯でゆで過ぎたりするとクロロフィルが流れ出してしまうことがあるため注意が必要です。ケールやゴーヤなどにも多く含まれていることから息の長いヒット商品となっている青汁を摂ることでも補給できます。
緑茶にもクロロフィルが含まれておりお茶の時間に気軽に摂取することができますが、カフェインも多く含まれるため、胃腸が弱い人や不眠症傾向のある方、便秘の方は飲み過ぎないようにすることが大切です。配合成分と胃腸への負担などを確認の上、サプリでクロロフィルを効果的に摂るのもオススメといえるでしょう。
「クロロフィルを摂取することで体にどんなメリットがあるのでしょうか。」のまとめ
クロロフィルには血液や血圧の改善、美顔や消臭・殺菌効果、デトックス効果などがあり、体を内側からきれいにするのに必要な栄養素であるといえます。適切に摂取することで健康が維持できるように努めましょう。