ムメフラール

[監修済] 梅肉エキスに含まれるムメフラールの特徴や効能などについて

梅や梅干しにはなく、青梅を長時間煮詰めて作られる梅肉エキスにしか含まれていないムメフラールは血流改善に大きな効果があるといわれています。ムメフラールの特徴や効能、摂取の仕方について考えます。

梅干しにムメフラールは含まれていない

中国ではかなり昔から青梅を薫製して乾燥させたものを「鳥梅」と呼んで食欲不振や下痢、嘔吐などの際に民間薬として活用されていました。日本に梅が伝わったのは約1500年前といわれ中国とは違って塩漬けにして保存する方法が定着したために梅干しがたくさん作られるようになったようです。安土桃山時代には保存食として戦にも持参したという記録が残っており、江戸時代には庶民の間にも広く普及しました。大量生産されるようになったのは戦時中のことで兵士の食糧保存のために漬物屋が本格的に作ることになったようです。

現在でも50年物などの梅干しが高値で販売されており、人気がある梅干しですが、多種の有機酸を含み胃や腸の働きを活発にして食欲を増進させる作用や胃酸の分泌を高めて消化を促すなどの様々な効能や食中毒を防いだり、二日酔いの症状を緩和してくれたりする働きがあるものの、ムメフラールは含まれていません。梅や梅干しを食べるとムメフラールが摂取できると誤解されている方も多いのですが、ムメフラールは梅の果汁を長時間煮詰めて作られる梅肉エキスにしか含まれていないのです。

ムメフラールを含む梅肉エキス

ムメフラールを摂取するためには、青梅をすりおろしてその果汁を弱火にかけて飴状になるまで煮詰めて梅肉エキスを作らなければなりません。伝統的な方法ではありますが、これでは大変な手間がかかることと煮詰められた梅肉エキスに含まれるムメフラールの量にバラツキが生じることから、糖やクエン酸を加えて効率的にムメフラールを摂取できるようにする手法も取り入れられているようです。ムメフラールは、古くから殺菌・整腸作用がある民間薬として一般家庭で広く活用されていました。

梅をおにぎりの具として使うのもその理由のひとつには食中毒を防ぐための殺菌効果をねらいとしたものです。古くからの言い伝えや習慣により民間療法として取り入れられてきましたが、科学的には20世紀の終わりに、ムメフラールが細い血管のなかでも赤血球が支障なく流れることができる赤血球変形能という機能を促進するということが明らかにされました。血流改善に効能があることが実証されたことでムメフラールの有効成分の重要性に注目が集まるようになったのです。また、梅肉エキスは梅干しと異なり塩分を含んでいないため塩分摂取に制限があっても安心して摂ることができるのも魅力となっています。

ムメフラールの効能

ムメフラールには、赤血球変形能を促進させて血小板が凝集するのを抑制する作用があり、血栓の形成を防ぎながら血流を改善する効能があります。これまでに実施された臨床試験でも成人男性に梅肉エキスを摂取させたところ血流速度が改善したという結果が得られています。けがをした際に血液を凝固させ止血の役割を担っている血小板はなくてはならないものですが体外ではなく正常な血管内で固まることで血栓を形成してしまいます。血栓が脳梗塞や心筋梗塞の原因になることは広く知られており、ムメフラールの血小板凝集抑制作用によってそのリスクが軽減されるといえるでしょう。

梅肉エキスには強い解毒作用や新陳代謝を促進する作用があることから腎臓の働きをサポートして老廃物や有毒物質の排出に効果があります。また、血液サラサラ効果とともに外部から侵入してきたウイルスや細菌などを撃退するマクロファージをより活性化して抵抗力や免疫力を高めてくれることも期待されています。風邪やインフルエンザの予防にも意識して摂取したいものといえるでしょう。

ムメフラールの摂り方

お弁当に梅干しが入っていることがよくありますが、これは黄色ブドウ糖球菌や腸内ビブリオ菌などを殺菌して食中毒を予防する意味もあります。また、クエン酸も豊富に含まれているため疲労回復にも効果があります。健康に様々なメリットを与えてくれる梅干しですが、ムメフラールを摂取するためには梅肉エキスが必要となります。家庭で作ることができないわけではありませんが、新鮮な青梅を手に入れた上に実を切り刻み長時間煮込む必要があり、青梅1㎏から20g程度しか抽出できません。経済性も考えるとサプリを活用するのが最もいい方法といえるのではないでしょうか。

ムメフラールを梅肉エキスで摂取しようとする際には、1日に3g程度が目安摂取量となります。効能を長く体内に留まらせるためには2回に分けて摂取した方がよく、お湯に溶かして飲むと飲みやすくなります。ただ、梅の酸味というよりも濃縮されているために苦味を感じることもあるので、ハチミツと合わせたり、昆布茶に入れたりして飲みやすくするのもおすすめです。

「梅肉エキスに含まれるムメフラールの特徴や効能などについて」のまとめ

梅肉エキスにしか含まれないムメフラールは貴重な有効成分であり、血流の改善効果が認められています。梅肉エキスからも摂取できますが、濃縮された苦味もあるためサプリで手軽に摂ることをおすすめします。

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