我々の体は何からできているのでしょうか？目、髪、皮膚などの体の大部分はたんぱく質でできています。たんぱく質はアミノ酸からできています。我々の体は新陳代謝によってたんぱく質の作り変えを行っていますので、たんぱく質の原料であるアミノ酸を補給していかなくてはなりません。このサイトではアミノ酸の効率的な摂取法を紹介していきます。
たんぱく質は体の2割を占めています
三大栄養素と言われているものが、炭水化物、脂肪、たんぱく質と言われています。特にたんぱく質は体の中の2割の割合をしめるものであり、それを栄養分として摂取していかないと正常な体調を維持することが困難になってしまいます。我々は、体の健康のために常にたんぱく質を合成していくことが必要になります。古くなったたんぱく質は分解されて、新しいたんぱく質への置き換えが常時なされています。たんぱく質の合成をするにはその原料となるアミノ酸の補給も必要です。非常に多くの種類のたんぱく質が体の中には存在していますが、体の中のたんぱく質を作るのに必要なアミノ酸は20種類で十分なのです。アミノ酸のつなぎ方を工夫することによっていろいろな機能を持ったたんぱく質を作り出すことが可能になってきます。目を作るたんぱく質も鼻を作るたんぱく質もそして内臓を作るたんぱく質もたった20種類のアミノ酸からできています。アミノ酸を適当にペプチド結合と呼ばれる構造によってつないでいって特定の3次元構造持ったたんぱく質が作り上げられると、特定の機能をそのたんぱく質が持つようになってきます。単にアミノ酸をつないでいくだけでは不十分で特定の3次元構造を作り出すことによってはじめてたんぱく質が機能を持つようになります。さらには、たんぱく質の3次元構造は実に繊細な構造をもっていますので、熱や物理的なショックによってダメージを受けてしまうことも考えられます。ダメージを受けてしまって、3次元構造が損なわれてしまうと、たんぱく質は昨日を失うことになってしまいます。一度機能を失ってしまったたんぱく質を元に戻すことは非常に難しいといえます。そのような場合には、新たに同じたんぱく質をアミノ酸から作り出すようにするのが一番効率的な方法になります。このような理由から、我々人間は常に新鮮なアミノ酸を体に取り入れて、生命活動を行っていく必要があります。
人間が作り出すことが出来ないアミノ酸もある
我々が健康的な生活を送るのに必要なたんぱく質の原料であるアミノ酸20種類の中で、トリプトファン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンは必要量を体内で合成することが出来ませんので、栄養分として摂取することが必要になってきます。これらのアミノ酸は必須アミノ酸と呼ばれており、十分に食事として摂取しておかないと体調に変調が起きてしまうことも起こりえます。更には、代謝レベルがさがってしまい、老化の原因になってしまうことも起こってしまいます。お肌などのハリや潤いが失われてしまうこともしばしばです。栄養バランスを考えた食事を日ごろから考えておく必要があるのはこのためと言えます。
たんぱく合成だけではないアミノ酸の働き
アミノ酸の主たる働きはたんぱく質の原料としての働きであることは言うまでもありませんが、それ以外の点においてもアミノ酸は体の中で重要な働きをしています。バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類の必須アミノ酸は、分岐鎖アミノ酸と呼ばれていますが、これは筋肉を動かす場合の持久力の維持に重要な働きしています。またスポーツの後の疲労回復にも大きな働きをすることが知られています。アルギニンとグルタミンもスポーツの際には重要な働きを持ったアミノ酸です。筋肉の増強の働きをもっており、スポーツをするのに適した体つくりに重要な働きをしてくれます。バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類の必須アミノ酸は生活習慣病の予防にも効果があると言われています。アミノ酸は肌の保湿力を高めてくれる作用をもっています。冬場の肌の乾燥はとても深刻ですが、アミノ酸が肌にあふれていれば、肌の乾燥の悩みから解放されることになります。適当な量のアミノ酸が体内にあることは、免疫力の向上につながり、病気になりにくい体へと導いてくれます。ガンの予防にもアミノ酸は有効であるという報告もあります。健康とは関係ありませんが、アミノ酸の一部はうまみ成分として働きおいしく食事をすることの助けにもなってくれます。
「アミノ酸の働きは健康な体つくりのための必須のものです」のまとめ
以上紹介してきましたように、アミノ酸は私たちの体の健康を維持するうえでとても大事な役割を担っています。特に、必須アミノ酸は体の健康を維持するために確実に摂取するようにしなくてはなりません。また、アミノ酸には生活に潤いを与えてくれる機能も知られています。自分の人生を充実させるために確実にアミノ酸をバランスよく吸収していくようにするのはいい大事なポイントになってくると言えます。
