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[監修済] 糖質の種類とその働きについて:糖質不足の危険性について

糖質を摂り過ぎてしまうと肥満になってしまうと思い込んでしまって、摂取量を気にしてしまう人は多いと思います。確かに過度に糖質を摂取してしまうと肥満の可能性は出てくることはあります。しかしながら、糖質の摂取を過度に制限してしまうと、体内で糖質不足の症状が出てしまい、健康状態に危険性が出てしまうことも起こってしまいます。このサイトでは、糖質の種類と体内でのその働きを紹介し、更には糖質不足がいかに健康上危険なことであるかについても紹介していきます。

糖質の種類とその働き

糖質にはいろいろな種類のものがあります。糖質であれば全て同じ働きをする訳ではありません。果実やはちみつに存在しているブドウ糖、果糖は単糖類と呼ばれ、そのままの形で小腸から栄養として吸収することが可能となっています。砂糖や乳糖、麦芽糖のような単糖が2個結合したものは二糖類と呼ばれています。二糖類は結合を切ってしまえば、単糖類になりますので、小腸から栄養分として吸収することが可能になります。

一方で、オリゴ糖、いもに存在しているでんぷん、でんぷんを加水分解することによって生み出されるデキストリン、肝臓に蓄えられるエネルギー源であるグリコーゲンは単糖類が10個以上つながったもので多糖類と呼ばれています。このままの形では小腸から吸収することはできませんので、体の栄養分として使うのであれば、消化酵素によって分解する必要があります。

また、野菜、フルーツ、きのこ、海藻、ワイン、醤油、味噌に含まれている、キシリトールやマルチトールは糖アルコールと呼ばれています。糖の一部の構造がアルコールと類似の構造をもっています。

また、カロリーはそれほど高くありませんが、砂糖に比べて200倍以上甘さを感じさせてくれる人口の甘味料(糖類)も存在しています。アセスルファム Kやスクラロースは人工の甘味料の代表的なものです。

糖類の働きは、基本的に体へのエネルギーの供給にあります。単糖類の形で小腸で吸収された糖類はグリコーゲンの形で肝臓に蓄積されることになります。グリコーゲンは体の中でエネルギー源として働きますので、グリコーゲンが不足してしまうと、体から活力が失われてしまうことになってしまいます。更には過度の運動によって、グリコーゲンが乳酸に代わってしまうとその乳酸を分解して、新たにグリコーゲンを作り出すにはエネルギーが必要になってきます。グリコーゲンによるエネルギーは体の色々な部分で使われています。たとえば、体の健康を守るための免疫系が機能するのにもグリコーゲンのエネルギーが必要になりますので、糖質をしっかり取ることは体の健康維持の意味でも必要になります。また若さの象徴である体内の新陳代謝を維持する意味においても、グリコーゲンのエネルギーは必須のものですので、老化防止にもグリコーゲンは重要な働きをすることになります。

糖質の摂り過ぎには注意

体の代謝を維持するために糖質はエネルギーの元としてとても重要な働きをしていますが、糖質は摂り過ぎてしまうと、グリコーゲンの形ではなく脂肪の形で体内に蓄積されることになります。このような状態になってしまうと、肥満を誘発することになってしまいます。

体に脂肪が蓄積してしまうと、生活習慣病になりやすくなります。糖尿病をいったん発症してしまうと、合併症の可能性も出てきてしまいますので注意が必要になります。また脂肪の蓄積は血液循環の障害の原因になってしまいます。脳梗塞や心筋梗塞などを誘発しやすくなり、体に障害が出てしまって、後遺症に悩まされる可能性が増えてしまいます。肥満にならない程度の糖質を摂取していくことが必要になります。糖質の摂り過ぎは虫歯の原因になることもありますので、注意が必要です。

糖質の1日あたりの目安

糖質の摂取量の1日あたりの目安は約260gと計算されています。しかしながら、体を多く動かす人の場合とデスクワークなどがメインの毎日を送っている方では摂取量の目安が異なってくることもありますので、260gであれば絶対に肥満にならないというわけではありませんので、自分にとっての適量を知ることも同時に必要になってきます。

260gを摂取していても、一向に疲れが取れないような場合には糖質の摂取量を増やし、260gを摂取していても肥満傾向が感じられる時には摂取量を減らすことが必要になります。

甘さだけならば人工甘味料、しかし副作用に注意

甘さを求めて糖質を摂取するのであれば、人工甘味料も一つの手段です。人工甘味料は砂糖よりも非常に甘くカロリーは0に近いのですが、最近の研究では肥満につながる可能性が強く指摘されています。摂取の際には十分注意しましょう。

「糖質の種類とその働きについて:糖質不足の危険性について」のまとめ

以上のように、糖質には体の健康維持するためのエネルギーの源としての重要な役割がありますが、計画的に摂取しないと肥満になってしまうこともあります。糖質と上手く接することは人生を生き生きとさせ充実あるものにしてくれるようになります。

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