体にたまってしまう疲労の原因は体の中のエネルギー不足によって起こることが多いものです。体の中にエネルギーを補給する原動力としては炭水化物を補給するのが良い方法になってきます。炭水化物は体の中で非常に効率よくエネルギーに代わってきます。しかし、炭水化物の摂り過ぎは肥満を誘発する可能性があります。このサイトでは、疲労回復効果につながる効果的な炭水化物の摂取方法を紹介していきます。
なぜ疲労がたまるのか?
体にとって疲労がたまるというのはどのような状態を意味しているのでしょうか。疲労の原因としては乳酸の蓄積が考えられます。体にあるエネルギー源を使ってしまって、それの燃えカスのようなものが乳酸になります。乳酸は一定の時間が経つと体の中でエネルギー源に戻すことが可能になりますが、激しい運動などで多量の乳酸が体に蓄積されてしまうと、疲労が回復しにくくなってしまいます。
ストレスの多い生活を送っていると同様に疲労を感じることが多くなります。ストレス解消のためには実は体の中でエネルギーが必要となりますので、体にたまってしまった乳酸の分解が遅くなることが起きてしまいますので、疲労がなかなか抜けなくなってしまいます。ストレスをためないようにすることも疲労の除去のためには必要になってきます。
一方で、ほとんど体を動かしていない、更にはストレスをあまり感じてはいないのにも係らずいつも疲労を感じている人もいます。これは、乳酸が原因というよりも、体の代謝バランスが悪くなってしまって、エネルギーを作り出すことが出来なくなっていることによって体に疲労がたまりやすくなってしまうことが考えられます。体の中でエネルギーをつくり出すTCA回路に異常が起きてしまうと、いわゆるガス欠状態になってしまうことになります。
疲労回復のためには炭水化物を
炭水化物は体の中で一番効率よくエネルギーを作り出すことができますので、疲労回復には大きな意味があります。炭水化物の良いところは吸収が速いということがあります。体内に吸収された炭水化物は比較的短い時間の間にグリコーゲンと呼ばれるエネルギー源に変換されるという特徴があります。
グリコーゲンの蓄積は体に活力を与えることになりますので、体が疲労を感じることが少なくなります。更には、TCAサイクルの機能が良くないような状態であっても、多量の炭水化物を摂取すれば、エネルギー源を作り出すことが可能になりますので、いずれにせよ炭水化物の摂取が疲労の回復につながっていきます。
炭水化物の摂取は食品から行うことが可能になります。ごはん、パン、パスタ、うどん、餅、イモ類、豆類には多くの炭水化物が含まれています。更には、砂糖は体内でやはりエネルギー源であるブドウ糖を作り出すことが可能です。たとえば、しっかりとご飯を頂いて、食後に砂糖の入ったコーヒーを飲むというのはお勧めの疲労回復効果といえます。
さらには、睡眠中はエネルギーの消費量が落ちますので、炭水化物の多い食品を十分に食べてから寝るというのは非常に効果的な疲労回復法につながっていきます。
しかしながら、毎日のように炭水化物を摂取するのはなかなか難しいというような場合には、炭水化物を含むサプリメントで代用することも可能です。炭水化物には副作用のようなものはありませんので、疲労回復の大きな助けとなります。
炭水化物を摂取するときに気を付けること
炭水化物は疲労回復に大きな効果はありますし、当然のことながら副作用もありませんが、摂取に際して注意しないといけない点があります。それは、炭水化物が高カロリーであるという点です。カロリー摂取量があまりに多くなってしまうと、消費しきれないエネルギー源は脂肪に代わり、体内に蓄積されてしまうことにあります。これは肥満の原因になってしまいます。炭水化物が疲労回復に大きな意味を持つのは言うまでもありませんが、その効果に頼り過ぎてしまうとだんだんと肥満になってしまうことも考えておかなくてはなりません。肥満予防のために、就寝前3時間は炭水化物の摂取は控えたほうが良いという考え方もあります。
疲労をためた状態というのは不健康な状態ですので望ましくありませんが、同時に過度の肥満状態も望ましい物とはいえません。一番大事なことは、体に過度の負担をかけることなく、疲労を蓄積させすぎないということになります。そして、やむ負えない理由によって疲労が蓄積してしまった場合には、炭水化物のパワーによって、それを解消するのが良い方法になってくるといえます。
「炭水化物の摂取による疲労回復効果について」のまとめ
以上、紹介して来ましたように、炭水化物には体の疲労を素早く解消してくれる素晴らしい効能があります。炭水化物と上手く接して生活していくことは、体も頭もスッキリさせて快適な生活を送っていくことを可能にしてくれます。しかしながら、過度の炭水化物の摂取は肥満を招いてしまう可能性もありますのでその点は注意が必要です。