イノシトール

[監修済] イノシトールという成分が持つ働きや効能について

イノシトールはビタミンBの一種とされてきましたが、現在はビタミン様作用がある物として統一されています。健康維持には欠かせない働きがあるため、健康成分としても注目されています。イノシトールの働きやおすすめの摂り方を紹介します。

イノシトールの働きや効能について

イノシトールは元々ビタミンBの一種とされてきましたが、現在はビタミン様作用を持つ成分とされています。ビタミンは体内で作る事ができないため、食事やサプリメントから積極的に補う事が大切です。イノシトールのようなビタミン様物質は、その量はごくわずかながら体内でも作られています。しかし必要量には遠く及ばないため、食事やサプリメントからの積極的摂取がおすすめです。

イノシトールは体内では、神経や筋肉の細胞に存在しています。イノシトールは、脂肪とコレステロールという、体にとって増えすぎると良くない物を、運ぶ働きがあります。流れをスムーズにする事で、体内に蓄積されないよう予防して、排出させるのです。脂肪やコレステロールの流れが滞ると、血をドロドロにして血管に負担をかけます。血流も悪くなり、血管への負担も大きく、最終的にはボロボロのゴムホースのようになってしまいます。

こうなると動脈硬化のリスクが高まり、脳血栓や脳梗塞、心筋梗塞といった重篤な病気の原因を作ります。効能としては、イノシトールを積極的に摂取する事で、脂肪やコレステロールがスムーズに流れていき、生活習慣病や動脈硬化の予防につながるのです。

イノシトールの過剰摂取や不足による問題について

イノシトールは筋肉や神経の細胞内存在している、ビタミン様物質です。脂肪やコレステロールをスムーズに運ぶという役目がありますが、もしもイノシトールが不足したり、過剰に摂取したりした場合はどうなってしまうのでしょうか?

イノシトールは水溶性ですから、過剰摂取をしても吸収されない分は体外に排出されます。そのため過剰摂取のリスクはほとんどありません。過剰摂取をしても効き目が高まるという事もありませんし、無駄にしてしまうため意味もなく過剰摂取しない方がいいでしょう。サプリメントは目安がありますから、それを守っていればOKです。

では不足した場合にどうなるのかを紹介します。イノシトールには脂肪やコレステロールをスムーズに運ぶという働きがありますから、イノシトールが不足すると、脂肪やコレステロールといった、体にとって害となる物がスムーズに流れなくなり蓄積されてしまいます。これにより脂肪肝や動脈硬化のリスクが高まります。脂肪肝も動脈硬化も、命の関わる病気のリスクを高めますので、そうならないよう予防が重要となります。

イノシトールは過剰摂取してもそれほど問題ありませんが、不足によるリスクは高くなるので、毎日摂取して不足しないようにする事が大切です。

イノシトールのおすすめな摂り方

イノシトールは体内でも合成されますが、その量はごくわずかです。食事からも摂取できますので、イノシトールを多く含む食材を取り入れるのもいいかもしれません。イノシトールを多く含むいは、スイカ、メロン、グレープフルーツです。どれも身近ですが、毎日食べ続けるのが難しいため、サプリメントからの摂取がおすすめです。

イノシトールの1日あたりの摂取量目安は、250mgから500mgと幅があります。これは生活習慣などによっても変わってきますが、お酒をよく飲む人は上限を目指して摂取するのがおすすめです。生活習慣に合わせて、自分にあった量を見極めてください。

食事からも摂取したい方は、グリンピースやさつまいも、トマトやキャベツ、小麦胚芽にも含まれているので、それを上手く食事に取り入れてみてください。ただし野菜を使う時は、煮込んだり茹でたりすると、イノシトールは水溶性のため成分が流れ出てしまいます。こういう時はスープや鍋で、汁ごと飲めるメニューがおすすめです。

イノシトールがおすすめな方

イノシトールは、脂っこい食事を好んで食べる方、毎日のようにお酒を飲む方、タバコを吸っている方、基礎代謝が低下する中高年の方、運動不足の方におすすめです。サプリメントや食事からも摂取できますが、イノシトールを摂取しているだけでは、ベストとは言えません。

脂肪やコレステロールは、食事から摂取するので、脂っこい物ばかり食べていては、イノシトールを摂取してもあまり意味がありません。適度なら問題ありませんが、食事の見直しと改善も必要です。生活習慣も見直し、タバコやお酒も、急に辞められない場合は徐々に量を減らしていくなど、工夫と改善が必要です。イノシトールの効能をよく理解して、上手に取り入れていきましょう。

「イノシトールという成分が持つ働きや効能について」のまとめ

イノシトールは、私たちの健康維持には欠かせない重要な成分です。水溶性のビタミンですから、多少多めに摂っても吸収されない分は排出されます。過剰摂取のリスクもないから安心して取り入れる事ができます。

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