イヌリン

[監修済] 最近注目を浴びているイヌリンの美容効果と健康法 

健康食品やサプリには、今や効きなれない成分が目白押しで、一体どれがどんな効果があるかわからないまま利用している場合があり、イヌリンもそうした成分でどのような有効成分があるのかを理解しましょう。

イヌリンとはいったい何?

イヌリンとは炭水化物の一種で、地上の多くの植物が作り出す事のできる多糖体です。ただし、栄養学的見地からは、食物繊維に分類されているもので、優れた栄養価が知られており、様々な食用の製品に利用されています。その利用方法も様々で、砂糖や脂肪を始め、小麦粉の代用品にもされるほどの利用価値の幅が広く、低いカロリーでダイエットにも効果のある食材として利用されていますが、摂取のし過ぎには注意が必要です。イヌリンを多く含む食材には、キクイモを始めダリアやゴボウ、アザミやタンポポ、ヤムイモにアーティチョーク、チコリー、葛芋、タマネギ、ニンニク、リュウゼツラン、ニラなどに特に多く含まれており、このイヌリンの特徴としては、でんぷんを消化するために分泌される、アミラーゼやプチアリンという酵素にも溶かされず腸内に届く為に、腸内細菌の餌になり易いという特徴を持っています。また、腸内細菌の中でも善玉だけを増やす特性があり、悪玉を増やさないので腸内環境を整えて、健康な体作りをサポートしてくれる役割を持っています。

イヌリンの栄養素とその効能

イヌリンは、腸内細菌で分解される食物繊維であり、優れた効能を持っています。その効能は血中の中性脂肪を減らしたり、便秘を解消したりするする事が知られており、最近の研究ではラットの実験において、血糖値の上昇が抑制されたり、抗酸化作用もある事がわかってきました。血糖値を上昇させにくいのは、このイヌリンに含まれている糖質が、人間が持っている消化酵素では分解できない事にあり、その作用によって結果として、肝臓に負担をかけないばかりか、脾臓によるインシュリン分泌も軽減させる役割を持っているといえるのです。このインシュリンと肥満には大きな関係性があり、インシュリンの分泌が増えると、脂肪を蓄えやすい体になり肥満に繋がっていきます。このインシュリンの分泌を抑えてくれるために、ダイエット効果も期待できると言うわけなのです。また、イヌリンの成分は少ないエネルギーで、多くのエネルギーを生み出してくれるため、エネルギー消費も抑える効果があり、食物繊維でもありますので、整腸作用と共に肥満を防止する効果がある為に、サプリも多く販売されています。

菊芋の調理法と摂取による注意事項

ダイエット効果の非常に高いイヌリンですが、取り過ぎには注意が必要となります。副作用としては、おならなどが出やすい傾向にあり、胃腸内のガス蓄積や腹部膨満感をともない、お腹が痛くなる事が挙げられ、他にも胃痙攣や胃腸の不快感を起こす事が挙げられます。従って摂り過ぎには注意が必要で、一日の摂取量が30gを超えない範囲での摂取が求められているのです。目安量は1日5gから15g程度で、2か月以上の連続摂取は避けた方が良いとされています。イヌリンを多く含む食材は、野菜などの根の部分に多く含まれており、最近はこの含有量が多く注目されているのが菊芋という植物の根です。見た目はショウガのようですが、食べるとサクサクしており、芋とは違った食感と甘みがあります。調理法は里芋のように煮物にしたり、炒めてきんぴらにすると非常に美味しく召し上がる事ができます。生でも食べる事ができますが、固いのでかなり薄くスライスしないとなりません。また湯がいた後に裏ごして、ピューレ上にする事でポタージュスープにする事もできます。

菊芋を育ててみよう

菊芋は背丈が2m近くにも伸びる植物で、花は秋口に咲き菊というよりは、ダリアに似た黄色い花を付けます。日本には家畜の飼料用として、江戸時代に入って来たそうで、菊に似た花を付け芋ができるために菊芋と名付けられました。10月以降に塊茎を肥大化させ栄養を蓄えますが、この塊茎で増やしていく事ができます。背丈が高くなるために、プランターよりも地植えや鉢植えが育てやすく、簡単に収穫しやすいので家庭では大きめの鉢を使っての鉢植えが有効だと思われます。肥沃な土壌を好みますが、水はけを良くするためにごろ土を底に敷いておくと良いでしょう。酸性土を嫌いますので、腐葉土を使う場合には苦土石灰などを混ぜておき、中和しておくと良いです。元肥を入れておき、ある程度育ったら茎が倒れないように支柱で支えておけば安心で、後は適度な水やりを行えば大丈夫です。あまり手間が掛かりませんが、夏の日差しが強い時には水やりを多めに施します。水受けの皿は根を痛める原因と、病気の発生に繋がりますので、受け皿はしないようにしましょう。

「最近注目を浴びているイヌリンの美容効果と健康法 」のまとめ

ダイエット効果が非常に高く、最近注目されているイヌリンですが、摂取方法を間違うと不調の原因にもなります。最近は手軽に摂取できるサプリメントや、粉末のものもありますので、こうした利用法も視野に置きましょう。

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