アーモンドは、日本人の大好きなナッツのひとつですが、それは日本だけではなく世界中に広くアーモンドは出回っています。食べて美味しいだけではなく、優れた効果がありますのでそれを見ていきましょう。
アーモンドの事を詳しく知ろう
アーモンドの原産地は、アジア西南部が原産地とされており、地中海からヨーロッパ各地に広まったものとされています。現在はカリフォルニア州が、世界最大の生産地として有名ですが、実は日本でも小豆島で細々と生産が行われているのです。その特徴としてはサクラやウメ、モモなどによく似た樹勢で日本でも桜の時期に咲くので、近縁種である事がよくわかります。もちろん花が咲き実を成らすのですが、その実はウメやスモモとよく似ているので、実が食べられそうですが、果肉はかなり薄く食用には向いていません。ただし、その種はかなり大きく、杏仁豆腐のあんずの仁のように、その種の中身である仁がこのアーモンドの正体と言えるのです。カリフォルニア州では、この収穫期が8月から9月頃であり、大きく実を成らせた果実は落下する事が無いので、機械でゆり落とす様に収穫します。その後乾燥選別ののちに、殻を割って中の種を取り出し、製品として出荷される事になります。主に食用とされるのは、スイート種というもので、ビター種は苦みが強く、油を摂るなど他の応用方法で利用されているわけです。
アーモンドの栄養素とその効能
ナッツ類は食物の種の部分ですので、その栄養価はかなり高く栄養効果もかなり高いものです。そのナッツ類の中でも特にビタミンEが最も多いとされている為に、ビタミンE効果である抗酸化作用があり、活性酸素によって体細胞や血管の酸化などを防ぐ効果があります。これは、AGEsと呼ばれるの排出にも役立つために、老化の予防や悪玉コレステロールの酸化を抑制する事ができるわけなのです。つまり、悪玉コレステロールの原因物質である、過酸化脂質の生成を防ぐ事で、心臓病や糖尿病の予防にも大いに役立つという事です。また、良質な食物繊維も多く含まれているのがその特徴で、腸の働きを活発にして整腸を促すだけでなく、有害物質やコレステロールを吸収し抑制する作用があるのです。アーモンドなどのナッツ類には、脂質も多く含まれていることはご承知の通りですが、その資質の7割が善玉コレステロールを維持するだけでなく、悪玉コレステロールを制御し、酸化を抑える効果の高いポリフェノールを多く含んでいるので、美容にも健康にも大いに役立つ効果の高い食品と言えるでしょう。
ビター種の活用あれこれ
ビター種は、スイート種に比べかなりの苦味があり、この苦味の成分になっているものは、青酸化合物であるアミグダリンという物質です。ウメにも含まれている事で有名な青酸化合物ですが、これは摂取しすぎると、青酸中毒になる可能性がありますが、大量に摂取しない限り大丈夫です。アミグダリン自体は無害な物質なのですが、分解される過程で毒性が出てきます。実際には、百個単位で食べない限りは大丈夫ですが、前述の通り苦味が強く、そのままでは食すことはできません。ただし、薬用効果などが認められており、咳を止めたり鎮痙効果があるとされ、胃痛や腹痛などにも利用されます。種から搾り取ったオイルは、アーモンドオイルとして食用にされるほか、キャリアオイルとしても利用されています。このキャリアオイルとは、肌に直接塗るもので、敏感肌の方や赤ちゃんへの肌の保湿に利用できるほか、手作り化粧品の材料にも利用できる優しい性質をしています。また、ベンズアルデヒドという香り成分を多く含むため、製菓に使われる事も多く、ビターアーモンドエッセンスなどが作られています。
アーモンドを使った手軽なレシピ
アーモンドは、数多くのお菓子作りに使われる事が多く、その形状も粒状のものやスライスしたもの、パウダーにしたものや、水に浸けてミルク状にしたものがありますが、その用途に応じて使い分けられています。ホールケーキの上で踊るような人形や、クリスマスケーキのサンタクロースなどは、このパウダーを固めて作るマジパンというもので作られており、小さなお子さんとケーキ作りをする時にも、粘土替わりに遊ばせておく事もできます。代表的なお菓子には、フィナンシェやマカロン、アマレッティやヌガーといったところが非常にポピュラーで、チョコレートにも良く使われているのはご存知でしょう。スライス上にしたものは、フライのように小麦粉と卵を利用して貼り付けます。肉類や魚、エビなどによく合い、少しお洒落な料理に様変わりすること請け合いです。ワインにも良く合いますので、小さめに作りおつまみ代わりにしても良いでしょう。イランには、ホーレシュという煮込み料理があり、未熟果を用いてつくられるそうです。
「身近なナッツのアーモンドとその効果は優れもの 」のまとめ
アーモンドには、脂質がかなり多く含まれており、重量の半分以上が油でできています。摂り過ぎは禁物ですが、亜鉛やマグネシウム、カリウムに鉄なども含まれているため、非常に栄養価の高い健康食品と言えます。
