[監修済] ウコンに免疫力を高める効果があるって本当？

ウコン

[監修済] ウコンに免疫力を高める効果があるって本当？

ウコンには様々な健康効果が期待できます。ウコンというと一種類のように思われがちですが、実はいくつか種類があって、種類ごとに健康効果も変わってきます。免疫力を高めたい時には、春に花を咲かせる春ウコンがおすすめです。春ウコンの効果や効能、取り入れ方を紹介します。

春ウコンの特徴

あまり知られていませんが、ウコンにはいくつかの種類があります。春に花を咲かせる春ウコン、秋に花を咲かせる秋ウコン、紫色の花を咲かせる紫ウコン、ポリフェノールを豊富に含む黒ウコンもあります。それぞれに含まれる成分が異なるため、作用も変わってきます。

秋ウコンは濃いオレンジ色をしており、肝機能をサポートする効果が期待できます。紫ウコンはほのかな紫色をしており、アントシアニンを含むので高い抗酸化作用があります。黒ウコンはアントシアニンやセレンを豊富に含み、滋養強壮に使われています。

春ウコンはウコンの有効成分クルクミンを含んでいますので、黄色い色をしています。秋ウコンよりもクルクミンの量は少ないものの、ミネラルや食物繊維が豊富な事から、腸内環境を整え免疫力を高める効果が期待できます。

春ウコンが持つ成分と効果について

春ウコンに含まれる有効成分は、クルクミン、フラボノイド、シオネール、カンファー、アズノンです。秋ウコンに比べると少ないものの、クルクミンを含んでいます。クルクミンは肝機能をサポートする効果が期待できます。フラボノイドは、ポリフェノールの一種で抗酸化作用が期待できます。シオネールは、殺菌や防腐作用に優れていて、胃の調子を整える働きがあります。カンファーは精油として使われ、強心作用があります。

春ウコンで最も注目すべきなのは、免疫力を高める働きがある事です。免疫力が低下していると、病気やウイルスに抵抗する力が弱まるので、病気にかかれば体に受けるダメージも大きくなり、回復までに時間がかかります。免疫力が低い人はガンのリスクをも高めます。春ウコンは免疫力を高める働きがある事から、ガン患者の治療にも取り入れられています。

ある末期ガン患者に医師が春ウコンの摂取をすすめ、しばらく続けたところ、ガンが消えたというケースも報告されています。他のガン患者に春ウコンを取り入れた事で、ガンを克服したというケースは少なくありません。これも春ウコンが持つ免疫力を高める効果と考えられています。

春ウコンの取り入れ方

ウコンは苦味があるのも特徴ですが、春ウコンにも苦味成分が含まれています。苦味で比較すると秋ウコンよりも強い苦味を感じます。一番いい取り入れ方は、生のウコンをそのまま食べる事だと言われていますが、強い苦味がありますし、毎日続けるとなると難しいでしょう。

毎日続ける事を考えたら、サプリメントで取り入れるのが便利です。春ウコンを乾燥させ粉末状にした物もありますし、カプセルや錠剤タイプもあります。粉末状の春ウコンをお湯に溶かしお茶として飲む事もできますが、苦味が強いのでそのまま飲むのが無理な場合は、匂いや味も気にならないサプリメントがいいでしょう。

サプリメントやお茶として春ウコンを取り入れる場合、どのタイミングが一番有効かも知っておくと便利です。春ウコンは強い苦味がありますが、刺激性はありません。吸収率を考えて空腹時に飲むのがおすすめです。空腹の状態で飲んでもいに負担をかけにくいと言われていますが、お茶にして飲む場合は食間でもOKです。胃の調子を整える作用もあるから、食前や空腹時の服用がおすすめです。

春ウコンに関する注意点

春ウコンはウコンの中でも万能薬として使えるくらい、豊富な成分を含んでいます。いくつかあるウコンの中でも苦味は強いですが、良薬口に苦しというように、免疫力を高めるのに役立ちます。サプリメントやお茶にして飲むのが一般的だから、毎日続けやすいのもポイントです。元々自然由来の植物だから安心して続けられますが、中には春ウコンを摂取する時、注意したほうがいい場合があります。

春ウコンにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムも健康維持には欠かせない成分ですが、腎臓病を患っている人には、リスクが大きい成分です。特に人工透析をしている方は、春ウコンにはカリウムが多く含まれているので、安易な自己判断での使用はおすすめできません。カリウムは食材にも多く含まれているので、腎臓病を患っている方はカリウム制限をします。食事制限をしていても、カリウムが多く含まれる春ウコンを取り入れると、高カリウム状態となる可能性があるので、注意してください。

腎臓病を患っていない方は、春ウコンを取り入れても特に問題はありません。