キシリトールと言われるとすぐに虫歯予防という言葉を思い浮かべるかもしれませんが、それ以外の効果があることを知らない人が多いのです。そこで今回はキシリトールと保湿の関係について解説します。
キシリトールに保湿効果があるの?
キシリトールはいちごやほうれんそうなどに含まれている糖アルコールで天然に存在する甘味料の一種である糖質甘味料に分類されています。低カロリーの甘味料として有名で虫歯予防に効果があるということはおそらく多くの方が知っているでしょう。実際にCMでもキシリトールが配合された歯磨き粉といったものが宣伝されているので、キシリトール=歯磨き粉orガムといったイメージが強くなっています。
しかし、このキシリトールは乾燥から肌を守る保湿剤としての効果もあるのです。そのため、キシリトールを配合した化粧品というものも実は存在しております。それ以外にも保湿性があるにもかかわらずべたつきが少ないということからべたつきを抑えたい化粧品に良く含まれている成分となっているのです。
そのため、他の保湿剤と併用して肌トラブル改善を行っている方もいるでしょう。知らなかった方も多いかもしれませんが、食品以外でもキシリトールは人間の役に立っている成分となっています。食品では色素やビタミンCといったものを安定化させるために使われることもありますが、プラス効果は色々とあるので、様々な使われ方をされています。
キシリトールの保湿効果は何に使われているの?
キシリトールは歯磨き粉というイメージが強いですが、他にもいろんなものの成分として有効活用されています。湿潤剤・保水剤・クリーム・乳液・美容液・美白クリーム・ローションなどに使われています。非常にたくさんあるのですが、気が付いていなかった人も多いのではないでしょうか。これ以外にもストッキングやシャツなどの衣類にも配合されていることがあります。
キシリトールは非常に使い勝手が良くいろんなところで使われている成分となっているので、これらの製品の成分表を確認してみると、ちょくちょくこの名前が出てくるのでチェックしてみましょう。実際に衣類に入っていることを知らない人が初めて見ると非常に驚いてあのキシリトールとは別物だと感じてしまうでしょう。
キシリトールの保湿効果はどうして起こるの?
キシリトールは保湿効果があると言われておりますが、具体的にどうしてこの作用が記載してあるのか解明している文献がほとんどありません。ただ一文で「キシリトールは保湿効果があります」という記載のみでどうしてそのような作用があるのかには細かく触れられていないのです。その為、ここではどうして保湿効果に繋がるのかを推測いたします。まずキシリトールの化粧水の効果にはコラーゲンの生成を促すほかにも肌荒れ防止作用があると言われております。その他にもガムとして摂取した場合整腸作用もあるでしょう。また、キシリトールの原料であるシラカバには、ビタミンC・タンニン・サポニン・フラボノイドなどの成分が含まれているので、その作用もあるかもしれません。
これらの作用によって保湿効果として効果があるのはコラーゲンの生成でしょう。コラーゲンには肌にうるおいを与える作用もあり、水分を捉える作用もあるので肌の潤いを保つ作用があるので、コラーゲンが生成されるようになることで肌の保湿作用も向上するのでしょう。
キシリトールの保湿作用は実験で証明されたのか?
キシリトール入りクリームの肌の保水効果の検証を行ったものがあります。この実験はキシリトール50%の水溶液を、キシリトール濃度が2.0%になるようにスキンケアクリームに加えて、1週間ごとにクリーム塗布部位の水分量を測定するといった実験です。
この実験結果によると、結果的にキシリトール入りクリームを塗布した肌の水分量のほうが他の含まれていないクリームを使った時よりも効果的であったというものになりました。結果は人によってかなり異なってはいましたが、大なり小なり肌の水分量が上昇していたので、キシリトールの保湿効果は本物なのでしょう。
その他の実験としてラットにキシリトールを添加した餌を与え続けたところ、皮膚コラーゲンの合成を促進されるようになって、肌の健康機能が向上することが判明したので、長期間使えば使うほど、ガムとして噛めば噛むほどキシリトール効果でコラーゲンが生成されるのは間違いないのでしょう。コラーゲンは前述したとおり、肌の潤いを保つ働きをするのでコラーゲンが増えれば増えるほど肌は若々しくなることでしょう。コラーゲンは老化によって急激に低下していくので、その低下に従って保湿力も低下しみずみずしさが無くなってしまいます。そのためにもコラーゲン生成を促すことは保湿的な意味でも非常に大切なのです。
「キシリトールに保湿効果があるの?」のまとめ
キシリトールは虫歯予防に効果があることで非常に有名ですが、化粧品としても効果的で様々な品物に使われているので、キシリトールは今では日本に浸透した大切なものとなっているのです。