肥満防止や免疫力向上など様々な効果が期待出来るキチン・キトサンですが、具体的にどのような食品に含まれ、またそれをどういった摂り方をすればいいのかをまとめてみました。
キチン・キトサンが含まれる食品
基本的にキチン・キトサンは、甲殻類や貝類、軟体動物、キノコ、昆虫などに含まれています。その中でも、もっとも一般的なものが甲殻類の中でも食べることができるカニやエビです。昆虫ではカブトムシなどの殻の部分、他にも菌類の細胞膜にも含まれています。
特にカニの殻はキチンの原料として多く利用されています。カニの殻は、キチンとタンパク質と炭酸カルシウムでできています。カニの殻を酸で加熱することでカルシウムが溶け、それを水酸化ナトリウムで処理するとタンパク質が溶け、キチンだけが残るのです。そのキチンをアルカリで処理をするとキトサンになります。
また、真菌類の接合菌類の細胞壁にもキトサンが含まれています。つまり、生物の中で硬い部分の強度を保つ成分として、そしてやわらかい部分を守る壁のような役割として存在しています。
ですが、カニの殻や昆虫の殻、菌類の細胞膜などキチン・キトサンはそのままでは食べることができない部分に含まれていることがわかります。ですので、食品として摂取する場合にはその部分からキチン・キトサンを抽出し加工しなければいけません。
カニやエビなどによる摂り方
まず、カニから摂取する場合、一般の食用蟹では調理することができないので摂取することができません。ですが沢蟹という蟹は、調理することで甲羅ごと食べることができます。ですが、沢蟹には寄生虫がいる危険性があるので必ず火を通す必要があります。決して生で食べてはいけません。
調理法としては唐揚げが一般的で、他にも煮付けて食べたり酒蒸しなどの方法があります。調理中や調理後は他の食材と混ぜないようにし、調理後は調理器具を熱湯で消毒するようにしましょう。
エビから摂取する場合、尻尾の部分に多くキチン・キトサンは含まれているので尻尾の部分を残さず食べるようにしたほうがいいでしょう。エビフライなど揚げてあるものなら多少硬くても尻尾も食べられますし、それでも抵抗がある場合は桜海老などでしたらそのまま尻尾まで食べやすいです。
カニもエビもそのまま摂取することができないので、どちらも調理してあるものから摂取する必要があります。調理法などを確認し、自分にあった摂り方にするよう心がけましょう。
きのこやチーズによる菌類からの摂取方法
カニやエビなどの甲殻類と違い、きのこやチーズでしたら種類も調理方法も豊富ですのでより日常的に摂取することが可能です。安価で購入しやすい椎茸やしめじ、舞茸、なめこなどから摂取できます。その為、調理方法としても、味噌汁はもちろん、天ぷらや、日本人には馴染みの深い和食を中心に摂取することができます。日常的に摂取することでより健康的な体づくりに役立つでしょう。
チーズから摂取する場合、チーズ全体が菌類で覆われているものがオススメです。例えばカマンベールチーズなどは菌類に覆われているため比較的キチン・キトサンを摂取するという面ではオススメできます。こちらも調理方法も豊富にありますし、ご飯の時以外にもおやつとして利用することや料理の味付けとして利用することも可能です。きのこを用いる際は和食、洋食の際はチーズを取り入れるなどして上手に摂取していきましょう。
サプリによる摂取方法
キチン・キトサンは余分な脂質や糖質の吸収を防ぐ効果があることから食後のアフターサプリとしても人気があり、さらに、その効果から初の特定保健用食品としても認定されています。手軽さで言えばサプリで摂取する方法が最も桜花的ではないでしょうか。もちろん食事で摂った方が様々な栄養素も摂取できるのでオススメではありますが、なかなか生活が不規則だったりするとそうはいかないものです。ですのでサプリを利用して効果的に摂取するようにするのがオススメです。
キチン・キトサンのサプリには、高分子のものと低分子のものの2種類があります。分子量が10万〜100万以上あるものは高分子キトサンであり、食物繊維の効果として毒素の排出やコレステロールを低下させる効果があります。
分子量が10万未満のものは低分子キトサンであり、腸内で吸収され体の免疫力を高める効果が期待できます。自分に必要な要素を見極めて摂取するのが望ましいと言えますが、高分子キトサンと低分子キトサンの両方が含まれているサプリもありますのでそちらを利用するのもいいでしょう。
「キチン・キトサンを含む食品とその効果的な摂り方」のまとめ
キチン・キトサンが含まれる食品は多くあります。日頃から料理の際に積極的に用いて調理するのが健康面においては最も効果的ではありますが、食事から摂取するのが難しい方はサプリをうまく利用し摂取するのがいいでしょう。キチン・キトサンは安全性も高く効能も多いので積極的に取り入れて健康な体づくりを目指しましょう。