サポニン

[監修済] 天然の界面活性剤とも言われるサポニンによる血行促進効果

古くから生薬としても使われ、体にとって多くの効能をもたらしてくれるサポニンですが、そのサポニンは血行促進効果もあり健康面でとても注目されています。そのサポニンはどう摂取すればいいのか、その血行促進効果が人の体にどのような影響をもたらしてくれるのかまとめてみました。

サポニンは天然の界面活性剤

サポニンは本来、高麗人参や大豆などに多く含まれ古くから生薬として用いられてきました。高麗人参に含まれるサポニンを高麗人参サポニン、大豆などに含まれるサポニンは大豆サポニンと呼ばれています。

サポニンは水にも油にも溶けます。水に溶けると発泡し、また脂質を溶かす働きもあり、さらに殺菌作用などもあることから天然の界面活性剤と呼ばれ石鹸などに利用されても来ました。近年主に使用されているのは合成界面活性剤であり人体にとっては有害な物質も含まれていますが、サポニンは天然の成分なので安全性が高いのです。

このサポニンの脂質を溶かす成分が健康面においても注目を集めました。漢方などに用いられることも多く人の体にとって様々な効果をもたらしてくれます。

サポニンを含む食品も多く、またその含む食品によって異なる効能を持つことから未だに解明されていない効能も多いようです。

過酸化脂質が血行促進を妨げる

血行促進という言葉はよく聞きますが、血行が滞ってしまうストレスやコレステロール、食生活の乱れや喫煙など様々あります。そのうち大きな理由の一つが過酸化脂質と言われるものです。過酸化脂質は脂質が酸化してしまったもののことですが、この過酸化脂質が血行の促進を妨げる大きな原因の一つとなっています。

人が呼吸をして酸素を吸収することで体内には活性酸素が発生します。この活性酸素が体内の脂質を酸化させ、過酸化脂質を作ってしまうのです。金属類が空気中の酸素に触れ酸化し、サビてしまうのと同じで人の体も酸化して錆びてしまうのです。この過酸化脂質が人の体に害を与え、様々な病気の引き金となってしまいます。

過酸化脂質は体外に排出されず体内に蓄積されてしまいます。その過酸化脂質が他の脂質も巻き込み増加してしまいます。その増加した過酸化脂質が血管内に蓄積されると血栓が生じ、血液の流れが悪くなってしまうのです。

過酸化脂質が体外に排出されないということはその原因である活性酸素を減らす必要があります。人が呼吸をする以上活性酸素が発生してしまうことは防ぐことができないので食品やサプリメントなどで摂取する必要があるということになります。

サポニンによる血行促進

活性酸素によって過酸化脂質が発生し、その過酸化脂質によって血栓ができてしまう原因となるので活性酸素を減らし、さらに血栓ができてしまうことを防ぐ必要があります。そこで効果を発揮してくれるのがサポニンなのです。

活性酸素を減らすには抗酸化作用のある栄養素を摂取する必要があります。サポニンは抗酸化作用が認められています。この抗酸化作用によって体内の活性酸素の増加を防ぐことによって過酸化脂質の発生を防ぐことができるのです (この文面は薬学的に全くのでたらめが書いてあるので訂正しました)。

さらにサポニンには油を溶かす働きもあるため、体内に脂質が蓄積されてしまうことを防いでくれます。また、血液中に含まれる悪玉コレステロールの増加を防ぎ、コレステロール値の低下にも役立ちます。悪玉コレステロールが増えると血液がドロドロになってしまいます。ですがこのサポニンによって血液をサラサラにし、血液の循環を良くしてくれます。サポニンに肥満予防の効果があるのもこのためです。

つまりサポニンには活性酸素の増加を防ぎ過酸化脂質の発生を抑制する作用、脂質の吸収を抑制する作用、さらにコレステロールの増加を抑える効果があります。これらの効果によりサポニンは血行促進において大きな役割を持っていると言えます。

血行促進におけるサポニンの目安摂取量

サポニンは様々な食品などに含まれており、含む食品によって効能が違います。ですので一言でサポニンと言っても目安の摂取量や副作用などが違ってくるのです。ですが漢方としても使われてきたものですので比較的安全性は高いと言えるでしょう。

例えば大豆サポニンや高麗人参サポニンは具体的な副作用は認められてはいないようです。もちろんどんなものでも過剰摂取は危険ですのでこちらも安全とはいえ適量を摂取しましょう。

高麗人参サポニンは具体的な摂取量などはありませんが、目安としては1日3回、一回1gといったところです。一度に摂取するのではなく食後などのタイミングで数回に分けて摂取しましょう。大豆サポニンの場合1日60mg~75mgが理想的です。

桔梗にもサポニンは含まれていますが、この桔梗の場合は過剰摂取すると赤血球の膜を壊してしまう溶血作用や吐き気などの副作用が見受けられています。他にもごぼうなどもサポニンは含まれていますが食物繊維が豊富なこともあり過剰摂取によりお腹を壊してしまうこともあるようです。サポニンは日本では馴染みのない食品に含まれていることも多い為サプリメントで摂取するのが最も効果的です。用法用量をしっかり確認して摂取しましょう。

「天然の界面活性剤とも言われるサポニンによる血行促進効果」のまとめ

サポニンは血行促進を妨げる過酸化脂質の発生を防ぐ役割から血流を促す為に大きな働きを持ちます。含まれる食品やなどにより効果も違うので用途に合わせて、食品からが難しい場合はサプリメントを有効に利用しサラサラな血液を保ちましょう。

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