様々な栄養素が発見され今まであまり脚光を浴びていなかった食品にもスポットライトが当たるようになり、あまり馴染みのない名前もちらほらと商品として見かけるようになりました。今回は健康面でプラスの作用があると言われているカレンデュラとはどのようなものなのかをお伝えします。
カレンデュラという花
カレンデュラとは別名「キンセンカ」と呼ばれるキク科のお花です。大きさはだいたい30～90cmで開花時期は3～6月。原産地は南ヨーロッパで栽培するのは比較的簡単と言われているものに該当します。カレンダーと同じ語源のカレンダエというラテン語名が有名ではありますが、南ヨーロッパの地中海沿岸地域を中心に20種ほどの原種があって、古くから切り花として用いられてきました。
このように品種も多いものとなっているので、品種によっては花の大きさもまちまちで花弁の数や色も異なっています。日本でも育てやすいと言われている由来は性質が強くて育てやすいといった一面があるためで、花壇に植えている人も多くいます。日本にも17世紀の中頃に渡来したと言われており、皆さん一度は見たことがある花と言えるでしょう。
この花の中で最も広く栽培されている品種がカレンデュラ・オフィシナリスといったものでこのオフィシナリスは薬用という言葉を意味しており、古くから民間の方々に用いる薬として重宝されてきました。また、マリーゴールドやポット・マリーゴールドといった種類のものはハーブとしても重宝されるのでこちらの名前で聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
カレンデュラの摂取方法は？
カレンデュラにはカレンデュラオイルといったものもありますが、食用のカレンデュラオイルはほとんど見かけないのでカレンデュラオイルを使った調理法はほとんどないと考えたほうがいいでしょう。一部の方は独自にオリーブオイルにマリーゴールドを浸してオイルを自作して使っている方もいるようです。ただ、このように自作オイルとして食べられるものにした場合でも苦みが出ることが多く食べにくいと感じる方もいます。他の方法はハーブとして市販されているので、普通にハーブティーとして摂取したり料理に使用することで摂取することができるでしょう。おそらくこちらの方が一般的で多くの方が実行している方法になります。
また、サプリメントとしてカレンデュラが含まれているものを選んで摂取するというものもあるので、ハーブティーが苦手という方や気軽に摂取したいという方はサプリメントを購入して栄養補給を行ってください。
カレンデュラの効果は？
カレンデュラの効果は抗酸化作用・老化防止作用・胃の粘膜保護・免疫力増加・目の健康を守る・血行促進作用といったものがあります。カレンデュラオイルの場合はこれらの作用を利用してスキンケアとして用いることもできるでしょう。多くの肌トラブルに効果的ということで欧米ではよく使われている商品のようです。
まず、カレンデュラはポリフェノールを大量に含んでいるのでそのポリフェノールの効果である抗菌作用と抗酸化作用が期待されます。活性酸素の働きを抑制してくれるので老化防止にも使うことができ皮膚トラブルが発生しにくくなるでしょう。
次に花の色素成分としてカロチンが含まれているのでビタミンAに体内で変わることで胃の粘膜を保護してくれる作用があります。それ以外にもケルセチンなどのフラボノイド類が含まれているので胃が荒れている方にはうってつけと言えます。また、タンニンやカレンデュリンが含まれているので白血球が活性化されやすくなり免疫力も向上しやすくなります。この効果を利用して風邪になってしまった場合うがい用として使われることもあるようです。それ以外にもルテインという市販されている目に効果があるサプリメントに含まれることが多い成分もあるので、パソコンやスマホを見る機会が多い現代人にとってはありがたいものとなっています。あとは、血行促進作用があるので体の血の巡りが良くなりやすく老廃物除去効率が上昇し、血行不良によって引き起こされていたトラブルを防ぎやすくなります。
カレンデュラの注意点は？
カレンデュラの注意点はキク科アレルギーがある方は使えないということと、妊活中・妊娠中・授乳中の方は避けたほうが良いということです。それ以外にもオイルの場合は酸化が起こりやすいので保管の仕方には気を付けましょう。また、肌に優しいオイルではありますが、人によっては全く合わない方もいるので肌に異常が出たら使用を止めてください。
基本的にハーブに対する注意点は「妊娠中に摂るのは控えてください」といった注意書きがされていることが多いので、チェックを怠らないようにしてください。健康に良いものであったとしても摂取できない期間があることを把握しておきましょう。
「カレンデュラって何、どんなもの？」のまとめ
カレンデュラはオイルとしても非常に人気がありハーブとしても人気があるものですが、使い方に両方とも注意点があるので、しっかりと注意点を理解するようにしてください。
