レチノイン酸は美白目的で使用します。一般的な美白化粧品と呼ばれるものはこれからできるシミを予防するものですが、レチノイン酸は既にできているシミに働きかけ、シミを薄く目立たなくする効果が期待できます。ハイドロキノンとの併用でより効果が高まります。
レチノイン酸ってどんな成分?
レチノイン酸はビタミンA誘導体のことです。トレチノイン酸と呼ばれることもあります。ビタミンAとの違いは浸透力の違いです。ビタミンAのままでは肌に浸透しにくいので、誘導体化させることにより浸透力を高めます。さらに、レチノイン酸は浸透後に、肌の奥でビタミンAに変わり効果を発揮します。
ビタミンAとして取り入れるよりも、誘導体化させてビタミンA誘導体にすることで、100倍近い活性力になると言われています。ビタミンAは体内にも存在していますので、レチノイン酸として取り入れてもアレルギーが起こりにくいのも特徴です。
レチノイン酸の効果と働き
レチノイン酸の効果や働きを紹介します。
ターンオーバーを促す
レチノイン酸は皮膚に直接塗布することで、角質を剥がす働きがあります。肌細胞を活性化させ、ターンオーバーを促進させる作用もあり、肌表面の古い角質や色素沈着を取り除くことができます。既にできてしまっているシミはメラニン色素が沈着した状態ですが、ターンオーバーを早めることで古い角質をはがしていくのでシミを薄くしたり、目立たなくしたりできるのです。
多少の個人差はありますが、通常、ターンオーバーは28日周期で繰り返されます。年齢や体調によりターンオーバーが乱れ遅くなることがありますが、これもシミの原因となります。レチノイン酸にはターンオーバーを2週間サイクルに早める働きがあります。
レチノイン酸を摂りいれることでターンオーバーを早め、肌細胞を活性化させ、肌の再生を促すことができます。
皮脂のコントロール
レチノイン酸には皮脂の分泌量を改善する働きもあります。レチノイン酸の皮脂の過剰分泌を抑える働きは、ニキビ治療にも取り入れられています。
レチノイン酸の摂り入れ方と注意点
レチノイン酸は、日本では処方薬として扱われています。皮膚科や美容クリニックで、シミ対策に取り入れられていますし、シミの治療に処方してもらうこともできます。しかし一般の化粧品には使用が認められていないので、レチノイン酸配合の化粧品は、国内のドラッグストアなどでは入手できません。
海外ではレチノイン酸配合の
- 化粧品
- クリーム
なども販売されていますので、個人輸入なら処方箋がなくても入手できます。しかし海外と日本では薬事法が違いますし、レチノイン酸には濃度があり、濃度が濃いほどシミへの効果が高まりますが、刺激が強くなるので肌に炎症を起こしたり、皮がむけたりするトラブルも起きています。個人輸入の場合は完全に自己責任になるので、使用には十分な注意が必要です。
皮膚科でシミの治療にレチノイン酸を使う場合は、肌の漂白剤と言われるハイドロキノンを併用することがあります。ハイドロキノンと併用することで、より効果が高まると言われています。
ただし併用する場合も、使い方が決まっているので医師の指示を守ることが大切です。
レチノイン酸の副作用について
処方してもらったレチノイン酸を使う時も、1日や1回に使う量は医師の指示を守り正しく使います。多く使っても効果は変わりませんし、濃度が薄くても肌に負担をかけてしまう可能性があります。
レチノイン酸には肌のターンオーバーを強制的に早める働きがあるので、医師に処方された物を使っていても、
- 肌が赤くなったり
- 皮がむけたり
する副作用が出ることがあります。綺麗になることを目的としてレチノイン酸を取り入れるわけですから、こんな状態になったら副作用では?と不安になります。余りにも炎症がひどいような場合は、医師に相談が必要ですが、初めてレチノイン酸を使う人によくあることです。
もしもこのような症状が現れたら、一旦落ち着くまで使用を中止して、落ち着いてから再開すればOKとされています。強制的にターンオーバーを早めるので、肌が驚き赤くなったり皮がむけたりするのです。
レチノイン酸でトラブルが起きたら?
シミやニキビ治療にレチノイン酸を取り入れる場合は、短期間ではなく数ヶ月という長い時間をかけて行います。医師の指示に従い処方されたレチノイン酸を自分で塗布します。もしもレチノイン酸を使ってトラブルが起きたら、まずは医師に相談するのがおすすめです。
自分の判断で、炎症があるのに使い続けると余計に炎症がひどくなり色素沈着を起こすこともあります。レチノイン酸を処方する時にいくつか注意点を聞きますし、説明書きを読めば使い方が分かります。
しかし予期しないことが起きた場合は、自己判断は危険なので、医師に相談して指示を仰ぐようにしましょう。
レチノイン酸で美肌を目指そう!【驚きの美白効果】のまとめ
レチノイン酸は高い美白効果が期待されています。シミを予防するのではなく、今あるシミに作用するので、シミに悩んでいる方におすすめです。ただし濃度によっては刺激が強く肌荒れの原因になるので、使う時には注意が必要です。