[監修済] シナノキエキス（フユボダイジュエキス）の効能

シナノキエキス（フユボダイジュエキス）

[監修済] シナノキエキス（フユボダイジュエキス）の効能

シナノキエキス（フユボダイジュエキス）の原料となっているのは、日本ではシナノ木と呼ばれているもので、このエキスに含まれている成分には、様々な用途に使える成分があり、その薬効も多種多岐にわたるとされています。

菩提樹と人とのかかわり合い

菩提樹はゴータマ・シッダッタが、悟りを開いた事であまりにも有名だが、この菩提樹は日本ではシナノキと呼ばれ、西洋にも同じように西洋シナノキが存在しています。シッダッタは、シャーキャ族の王子だった為、後に簡素化されて漢名で釈迦とされたわけです。さらにブッダとは悟りを開いた人が冠する名跡のようなものでした。菩提樹には、フユボダイジュやナツボダイジュという種類があり、インドの菩提樹とは近い種類とされています。

日本では、シナノキは繊維が非常に丈夫であった事から、麻とともに丈夫なロープ作りには欠かせない材料として用いられており、この繊維を用いてアイヌ人たちは、衣服などを作って暮らしに役立てていた事もわかっています。しかし、材質は柔らかく加工しやすい反面、耐久力が弱いために建築の材料としては不適切で、利用法としては、合板や割り箸にマッチの軸といったものに加工されるほか、鉛筆材やアイスクリームのへらに木彫りの民芸品など、身近なものに利用されてきました。更に花期には香りの高い蜜が採れ、養蜂家たちは季節になるとこの花の蜜の採取にやってきます。

シナノキエキス（フユボダイジュエキス）の育毛効果

若い頃に、あれだけフサフサだった髪の毛も、年を重ねるごとに髪の毛は細くなり、毛根は減少し剛毛だった髪の毛も柔らかく、そして艶も失われてくせ毛も目立つようになってきます。これは人体の生理作用によって起こる現象で、特に中年以降のホルモンバランスの変化によって、こうした現象が始まって行くものです。ひと昔前までは、ハゲおやじなどの言葉があるように、薄毛やハゲは親父の代名詞でもありましたが、女性も同様に起こる事が知られ、やはりホルモンバランスの狂う更年期障害というものによって、引き起こされてくるのです。

この薄毛やハゲという現象は、生理的現象以外にでも起こります。近年は西洋文化の影響で、肉食が多くなったことから、脂質の多い食事を取る事が多くなってきました。また、多様な食文化が花咲いており、ジャンクフードを始めとする、バランスの悪い食事がその主な原因とされています。シナノキエキス（フユボダイジュエキス）には、収れん作用によるマッサージ効果で血流が良くなり、保湿や抗菌に炎症効果があるとされており、多くの化粧品や育毛剤に添加されているのです。

シナノキエキス（フユボダイジュエキス）の服用効果

実はこの、シナノキエキス（フユボダイジュエキス）に含まれている成分には、頭皮だけではなく服用による効能が古くから知られていました。ハーブとしての利用方法は、ヨーロッパ文化で花開いていたもので、このシナノキにはストレスを解消するという効果が知られていました。ハーブとして利用できるのは、葉っぱや幹の部分に、初夏に咲くと言われる芳香なシナノキの花です。特にシナノキの花はとても香り高く、ハチミツの採取などにも利用されていますので、香り高いハーブティーとしての利用価値があったのです。

普通の紅茶のように、乾燥させた花を熱湯で注ぎ入れますが、神経を安定させる効果がありますので、不眠症や精神不安に効果的で、かんのむしや風の初期症状に利用されたといいます。18世紀頃より盛んに飲まれるようになり、葉も同じ様に乾燥させてお茶として飲む事もできます。また、心臓の鎮静効果もあるとされ、動機を鎮め、精神疲労からくる頭痛や高血圧に効果があるとされ、動脈硬化の予防にも期待されています。樹皮も同じ様に乾燥させて利用できますが、利尿効果や脂肪分解作用があるとされていますので、ダイエット時に飲まれると良いでしょう。

シナノキエキス（フユボダイジュエキス）の利用法

シナノキエキス（フユボダイジュエキス）には、頭皮に作用して育毛を助ける効果があり、精神疲労にも一定の効果があるとされています。この効果を一度に利用できるのが入浴時であり、浴槽の中に入れる事で、その効果を体感できるでしょう。もともと入浴は体を清潔に保つと共に、優れたリフレッシュ効果が認められているものです。特に海外の入浴事情と違って、日本の入浴方法は外国人のそれとは、全く違う事を知っている方がどれだけいるでしょう。

海外では、サウナという入浴方法があるほか、広く知られているのは、バスタブに入浴剤を入れ、バスタブの中に入ってその中で体をこすり、垢を落とすのが主流となっています。海外のバスタブでは、1人が入るとお湯を抜いて、更に新しいお湯を張り同じ様に入浴し、最後にシャワーで泡などを洗い流しています。海外のバスタブに追い炊き機能が付けられていないのはこうした理由で、日本人のようにゆったり温泉に浸かるような風習は無いのです。日本人の入浴方法は、ハーブ湯には適した入り方で、このエキスから出る有効成分を体感できる事でしょう。