アスパラギン酸は、アスパラに含まれる成分のひとつで、栄養ドリンクにも多く使われている事でも知られています。その優れた効能は古くから知られており、現在では栄養補助食品としての役割も担っているのです。
アスパラガスの話
アスパラガスに多く含まれる成分のひとつで、うま味成分でもあるアミノ酸の一種です。アスパラガスの種類には、日本国内でよく見かけるグリーンアスパラや、ホワイトアスパラなどがありますが、近頃はアスパラソバージュが輸入され見かける事もあります。名称にはアスパラの名前がついてはいますが、見かけが少し似ているだけで全くの別種です。調理方法がグリーンアスパラと同じ様に扱えますので、利用方法としては同じで構いません。一般的にヨーロッパなどで、アスパラガスというものは、ホワイトアスパラガスを指し示しているものです。ホワイトアスパラの発見は中世の頃で、戦争で荒れた畑に何か食べる者は無いかと、土の中をほじくり返していた矢先に、このホワイトアスパラを発見したものでした。食べてみると甘みや香りが強く、それ以降好んでこのホワイトアスパラが作られるようになり、王侯貴族たちがこぞって食する事になったのです。保存方法ですが、アスパラは茎ですので冷蔵庫に保存する際には、立てて保存しておかないと、自然に曲がってしまいます。
アスパラギン酸の効能の凄さ
アスパラには、このアスパラギン酸と言われる、優れた効能がある事で知られています。その効果は、糖質の代謝を促す効果があり、この効果によって体内でのエネルギー生成を活性化させ、それにより疲労を回復させるというメカニズムを作り出してくれています。また体内では、有毒であるアンモニアの排出を促す利尿効果などもあり、人間には大事なミネラル分であるカリウムやマグネシウムなどを、細胞に運ぶ役目も果たしているのです。人間の体内には、このアスパラギン酸が生成されており、大脳皮質や小脳を始め、脊髄など人間にとって重要な場所に存在し、興奮を起こすなどの神経伝達物質の役割を、この中枢神経で行っています。重要な役割を担っているアスパラギン酸ですが、これが不足するとエネルギーの代謝がスムーズに行えなくなりますので、体が極端に疲れやすくなるなどの症状が現れます。また、利尿作用が滞る事で、肝性脳症などの症状を引き起こす事も、十分考える事が出来ます。摂取しすぎて悪くなるといった成分ではありませんので、積極的に取り入れて行きましょう。
アスパラギン酸が利用されているもの
アスパラギン酸は、アスパラガスだけに含まれている成分ではなく、大豆などの加工食品のほか、さとうきびやかつをや牛肉、鳥肉に豚肉などに多く含まれていますので、手軽に手に入る湯葉や豆腐、黄な粉などの大豆製品を積極的に摂取する事を心がけましょう。加工食品も多くあり、栄養ドリンクを始め、最近はスポーツドリンクにも応用されている事が多く、スタミナ維持に期待できるために、沢山のアスリートたちがこれを利用しています。アスパラギン酸は、体内でも生成されていますが、加齢とともにその生産数は激減していきますので、外部からも積極的に取り入れる事も考えなければなりません。最近はこの成分を含んだ健康補助食品や、サプリメントも販売されていますので、これらを利用する事も視野に置かなくてはならないでしょう。多く摂り過ぎても副作用が起きる事は少ないので、年を重ねるごとに前向きに取り入れていく事が健康の秘訣と言えるでしょう。ただし、栄養のバランスが一番ですので、多くの食品を摂りいれる事も考えなければなりません。
疲労を弾き飛ばして健康に活用しよう
人間は疲労がたまってくると、体内に疲労物質が溜まってしまい、中々その疲労が取れなくなります。疲労の原因物質のひとつでもある乳酸は、大量にたまり続けると体の冷えや頭痛を起こすと考えられているほどです。アスパラギン酸は、グリコーゲンの生成を促進させる事でも知られており、このグリコーゲンは普段は筋肉や肝臓と言った場所に、とどまった状態で待機しているのです。そして、必要な時にエネルギーとしての働きを見せますので、このグリコーゲンが多い事はスタミナがある事を意味しているのです。逆に不足すると極端なスタミナ不足に陥る為に、疲れやすい体になってしまうと言うわけです。アスパラギン酸はサポートする役回りですので、エネルギー源となるグリコーゲンを活性化させるだけでなく、カリウムやマグネシウムと言った重要なミネラル分を、体内に取り込みやすくしてくれますので、クエン酸回路を働かせて乳酸を分解し、エネルギーに再分配しますので、疲労も取れるという仕組みを作り出す事ができます。
「アスパラギン酸の絶大なる効能とその利用法」のまとめ
優れた栄養素である、アスパラギン酸を積極的に取り入れるには、日頃の食生活も大事になります。特に夏場で食欲がなくなってきた場合には、積極的にこれを摂る事で夏バテなどの危機を、取り除く事が可能なのです。