カプサイシンの入った食品はトウガラシを使ったものですが、その摂り方は料理として食べる事が多いと言えるでしょう。しかし、種類や辛さは世界でもかなりの違いがあり、世界一と言われるほどの唐辛子もあります。
辛みの種類
辛みを持つ食品には、多くの食品がありますが、日本にも辛みを持つ食品として、通常食品としての摂り方がなされている唐辛子を始め、生姜や大根、またはわさびや和辛子、山椒や玉ねぎやネギ類、ニンニクや黒胡椒などと辛さを持っている食材の多くは、調味料や料理のアクセントとしての役割を持っています。同じ辛みを持つ食材ですが、それぞれの種類は違い料理によっても区別されています。生姜の辛みはショウガオールで、黒胡椒はピペリンと言われる物質です。また山椒にはサンショオールやサンショアミドがあり、毒性もある為に昔は魚を取るためにも利用されていました。わさびにはアリルイソチアシアネートという辛み成分があり、活性によって老化を防いだり、アレルギーを抑える効果があるのです。辛子にはアリルイソチアシアネートという辛み成分があり、古くから民間医療として気管支喘息や、肺血流の促進の治療薬として、効果を示していました。こうして見ると、多くの辛み成分を持つ食材たちは、食品といった摂り方以外にも、その効能を生かした利用法を考えていたことがよくわかります。
カプサイシンは健康にいい
カプサイシンの効能の特徴は、効き目や効果が早いという特徴を持っています。唐辛子の辛みの主成分ですが、唐辛子にはもう一つの辛み成分があり、ジヒドロカプサイシンという似た性質を持つ成分があります。これらの辛み成分は、他の辛み成分よりもかなり辛いという特徴があり、他の辛み成分と違って空気や酸化、熱によっても劣化しにくいので、世界中でその需要が高かった原因と思われます。辛み成分の多くは健康に寄与するものが多く、唐辛子も健康にはかなりの効果を発揮する成分のひとつで、エルギー代謝を高めて脂肪を燃やす効果があり、ダイエットに効果があると言われますが、国立健康・栄養研究所ではそうしたデータは見当たらないとされています。また、夏場などの食欲のない時期は、食が細ってしまい夏バテの原因となってしまいがちですが、唐辛子は食欲を増進してくれる効果がありますので、適度に用いると良いでしょう。また最近では、嚥下能力の衰えたお年寄りには一定の効果があるとされており、トローチにもなっています。
美味しいカプサイシン油の作り方
トウガラシは食品としての摂り方よりも、アクセントや辛み付けとしての利用法が手軽でしょう。特に昨今の和食ブームによって、七味唐辛子の人気は高まっており、七味の海外輸出も行われています。こうして手軽に、唐辛子の辛み成分であるカプサイシンを摂る方法としては、粉末状態のものはかなり使いやすいと言えますが、カプサイシンは油と非常に相性が良く、非常に溶けやすい特性を持っています。この特徴を生かしているのが、中華料理ではおなじみのラー油で、ラー油は家庭でも作る事が可能です。ラー油はショウガやネギと共に、唐辛子をごま油にエキスを抽出させますが、コツがあり高温で行わない事が挙げられます。油は高温になると酸化して味も劣化しますし、焦げてしまっては折角の風味も損なってしまいます。油を煮るようにして、材料の水分が飛んだらボウルなどで冷ましてこして使うといいでしょう。同じやり方でオリーブオイルを使ってできるのが、「ピカンテオイル」と呼ばれるもので、パスタやピザにトーストなどに使い、オイルには塩とニンニクが含まれます。
家庭菜園でも手軽にできる
トウガラシは虫も付かず、肥料もあまり必要としないので、家庭でも手軽に育てる事のできる植物のひとつです。特に実付が良いのが特徴で、新芽の摘心によって枝の数を増やしていくと、沢山の唐辛子を収穫する事もできます。特に花が咲き実が生り始めの青唐辛子は、非常に爽やかな香りが特徴で、薄く小口切りにしてお吸い物やみそ汁などに浮かべると、病みつきになってしまうほど美味しく仕上がります。またお酒が好きな方にも好まれており、この青唐辛子をかじりながらの一杯は、至福の時と語る程です。海外でも唐辛子入りのお酒があり、ウォッカを始めとする強いアルコールに使われています。家庭で唐辛子を育てる場合には、大量には必要ないので鉢植えにしましょう。苗を購入して植え替えるだけですので、水やりをおこたりなければ枯れる心配はないでしょう。育てるコツは特にありませんが、水はけを良くしておく事と、水やりを忘れずに行う事です。最近は観賞用の五色唐辛子があり、カラフルな彩を楽しむ事もできますので、こうした品種で楽しまれるのも良いでしょう。観賞用ですが食用も可能です。
「カプサイシン食品の色々とじょうずな摂り方 」のまとめ
トウガラシの美味しさを知るには、やはり家庭菜園で一度作ってみるのが一番と思われます。最近は外国の辛い品種も出回っています。それぞれいろいろな種類を作って、食べ比べてみるのも良いでしょう。