カルダモン

[監修済] カルダモンとはいったい何なのか?

カルダモンというスパイスを皆さんご存知ですか。人によっては聞いたことが無いかもしれませんが、これは北欧でも人気があるスパイスになっているのです。このカルガモンは色々な効能や効果があると言われていて日本でも人気なスパイスとなりつつあります。そこで今回は、このカルダモンとはいったい何なんか、効果や効能は何なのかを解説します。

カルダモンって何?

カルダモンはショウガ科の多年草で日本では小荳蒄とも呼ばれております。原産地はインドでカレー料理によく使われるスパイスの一つです。清涼感のある強い香りがするため「香りの王様」とも呼ばれており、日本でも一部の方からは好まれて使われるスパイスとなっています。

このカルダモンの歴史はかなり古く紀元前4、5世紀頃には健康方面にも役立つ食品として使われていたという記述があり、現代でもカルダモンの実が口臭予防として役に立つとされ当時の風習である食後に噛む習慣が残っていると言われているのです。

インド原産のスパイスではありますが、古代エジプトでも「聖なる香煙」として使われていたようでその当時の神殿での祈祷に用いられたという情報もあります。他の国々でもこのカルダモンが使われていたという情報があり、今も昔も重宝されていたスパイスということが見えてきます。

カルダモンはどのような環境で採れる?

カルダモンは今ではインドやスリランカ、そしてマレー半島といったところで取れるものとなっていますが、その地方で良くとれるのはやはり気候によるところが大きいようです。特徴としては暑さに強い反面、寒さや乾燥は弱いというところでしょう。さらに水はけのよい土壌が適していて栽培が難しいと言われております。

さらに、収穫も手間取り育成や収穫といったすべての面を加味すると手間がかかって取り扱うのは大変であるとされており、現代でも貴重で高価なスパイスという扱いになっています。

実際に0から育てるとなると、根茎もしくは種子を埋めてから2~3年で実をつけることはできますが、安定して収穫できるようになるためには5年はかかると言われており、最盛期は10~15年ぐらいと言われているので、いきなりこれを育てて採取しようと考えるのは無理があるでしょう。日本では環境的に適していないので難しいというのもあります。

ちなみに、インドでは20年ごとに、セイロン島では40年ごとに植え替えを行っているようですが、一部の方々は野生に生えているカルダモンを収穫している人もいるようです。野生にカルダモンが生えているというのもすごい光景と言えるでしょう。

カルダモンの効果や効能は?

育成する環境としてやはりインドといった地方が適しているものとなっているカルダモンですが、実際にどのような効果や効能があるのかを確認していきましょう。まず、過去の伝承にあるように口臭を消す作用があります。それ以外にも強いにおいを消す作用があるので悪臭防止や体臭防止にも使われています。実際にスウェーデンでは魚の臭い消しに使われているようで生活必需品のような扱われ方もしています。

また、カルダモンは食後に噛むことで血の巡りが良くなるので消化器官の不調改善作用があると言われており、消化不良を起こしにくくしてくれ胃液や唾液の分泌を促進すると言われております。なんだか最近胃の調子が悪いと感じている方にお勧めできるものと言えるでしょう。その他にも食後に噛むことで血行促進作用が働くので脂肪燃焼効率も上がりやすく、利尿作用も働くようになるとのことで老廃物を排出しやすくなるでしょう。これらの効能を顧みるとちょっとしたダイエットに用いることもできそうです。

また、このカルダモンの香りにはリラックス作用もあると言われており、生理前のイライラに悩んでいる人にはホットミルクにカルダモンの粉末を入れたものが効果的とされています。生理前のイライラはなかなか解消できるものではないのでこのような作用は素晴らしいと言えるでしょう。

カルダモンの注意点は?

カルダモンは素晴らしい作用があるのですが、カルダモンの作用には熱を下げるといったものがあるので摂り過ぎてしまった場合は体に冷えをもたらす可能性があると言われております。それ以外にも料理をする人たちの意見として香りがかなり強いため大量に使うのは避けたほうが良いというものもあるようです。

カルダモンは特性上、色々な食材と相性の良い香辛料となっているのでこのカルダモンを使ったレシピはものすごい数があります。しかし使いすぎると漢方薬のような香りになってしまって、人によっては拒否感を覚えるようになってしまうでしょう。臭みをとったり、焼き菓子の材料に使ったりと使い勝手が良いのでついついなんにでも使ってしまう方がいるようですが、過剰摂取は止めてください。また、特に避けたほうが良いとされているのは妊娠中ということで、妊娠期間中の方は摂取しないほうがいいでしょう。これは精油として用いた時も同様で妊娠期間中は使わないほうが良いとされております。

「カルダモンとはいったい何なのか?」のまとめ

カルダモンは良い効果がたっぷりと含まれていますが、やはり過剰摂取は推奨されていないので避けたほうがいいでしょう。一日の摂取量は決まってはいないようですが、何事もやりすぎはよくないのでほどほどにしましょう。

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