ねぎエキス

[監修済] ポピュラー野菜のねぎエキスを上手く摂ろう 

ネギ類は常用効果の高いものとして昔から知られている食材のひとつです。ネギに含まれるねぎエキスは薬効があり、昔から民間医療にも使われて来たものです。馴染みの高い野菜ですが、利用価値をもう一度見直してみましょう。

ねぎの種類と歴史

ネギは古くから、薬効のあるものとして知られているほか、仏教においては5辛のひとつとして摂取することを禁じられてきた食物です。原産地は、中国の西部やロシアのアルタイ地方周辺と言われており、西洋ネギとしてポピュラーなボロアネギは、リーキと呼ばれており地中海が原産とされています。西洋ではこの東洋ネギはあまり好まれず、普及しなかったようです。日本へは8世紀ごろ伝わっており、日本書記にも「秋葱(あきぎ)」という名称が出てきます。日本ではネギは薬味として欠かせないもので、ほとんどの薬味にはネギが使われますが、葉茎を主食にする葉ネギと茎を主食にする白ネギとでは、その使い道も食べ方も違うのが普通です。白ネギは茎を主食とする為に、長い間の知恵で茎を柔らかく食べる方法が確立されてきました。それが多くの野菜に使われる軟化の方法で、土寄せを行い光合成を起こさせないようにして、白く柔らかい茎を作り出すのに成功したのです。和食で使われる食材でも、欠かせないものとしても知られており、様々な料理に多用されています。

ねぎエキスの効能と栄養

ネギの種類は、その栄養価は高いものではありませんが、逆にとてもヘルシーな食材とも言えるでしょう。しかし、優れた効能はとても多く、民間治療薬としても昔から使われた薬効植物でもあるのです。ネギエキスの成分には、高血圧予防に効くと言われるカリウムが多く含まれており、骨の形成に必要なカルシウムも比較的多く含んでいます。また、白ネギの軟白部分には硫化アリルの一種である、「アリシン」が含まれており、葉ネギにはβカロテンという有効成分が豊富に含まれているのです。これらには、最近の健康に関しての話題にもなっている、生活習慣病にも関わってくる効果のある抗酸化作用が、どちらもありますのでがん予防や老化予防にもすぐれた効果が期待できるというわけです。また、葉ねぎには血液の凝固や骨の形成に関わっているビタミンKと、血液を作る働きのある葉酸が多く含まれているのが特徴です。薬効成分の高いアリシンですが、ネギ特有の香り成分には、このアリシンが含まれているのも有名で、民間療法で風邪の時にネギを首に巻くのも、ビタミンB1の吸収を促進し、病を軽減する素晴らしい知恵でもありました。

ねぎエキスを上手に取るためのレシピ

ネギの有効成分であるねぎエキスは、体を健康に保つ為の有効な成分が豊富にあります。ただし、これらの成分を効果的に引き出すには、他の栄養素もバランス良く摂取する必要がある事を、忘れてはなりません。ネギエキスを上手く摂る方法のひとつに、ネギ油という利用法もあります。ネギの成分には水に溶けやすいものがある反面、油にしか溶けない成分も多く含まれています。ネギ油は料理にて月に使える半面、油が酸化しやすい事もありますので、こまめに作って早めに使い切る必要もありますが、ネギには抗酸化作用を持つ成分が含まれていますので、比較的長持ちすると言えるでしょう。中華ではこのネギ油をごま油で作りますが、ごま油はくせがあり万能ではありません。また油の種類をオメガ3脂肪酸を含む、α-リノレン酸に絞る事で、脂肪酸全体のバランスが良くなり、なお一層の抗酸化作用が期待できます。α-リノレン酸を多く含む油は、シソ油やエゴマ油、アマニ油などと高級な油が多いのですが、これを使いましょう。作り方は簡単でネギ、生姜、好みで鷹の爪を入れ、煮立たせるようにして、弱火で煮詰めます。泡が無くなったらそのまま冷まして使いましょう。

家庭でできるねぎ菜園

家庭菜園でも簡単にできるのは葉ネギで、種から簡単に作る事ができます。丈夫で塩害にも強い野菜として、どこでも育てる事が可能な野菜です。土も肥沃な土壌を必要としませんので、一般の土や野菜用の土で十分育てる事ができるでしょう。プランターで育てる事ができ、乱暴に葉の部分だけをむしっても丈夫に育ちますので、薬味が必要な場合でも必要な分だけ利用でき、非常に便利な野菜と言えるでしょう。暑さに比較的強く寒さにも強いので、春先から秋口まで種まきを行う事が可能ですが、真夏の暑さは直射日光を避けるか風通しのいい場所に移動させると良いでしょう。肥料も多くは必要としませんが、意味のない追い杷は病気の原因になってしまう事がありますので、あらかじめ元肥を施しておくだけで十分です。葉だけを使っていてもある程度成長してしまうと、とう立ちと言い葉が硬くなってしまいますので、3,4か月経てば一度収穫を行いましょう。根元から4,5㎝ほど残しておくと、新たに新芽が出ますので、この時に追肥を行うと良いです。大量に取れた場合は湯がいてあえ物か、冷凍保存も可能です。

「ポピュラー野菜のねぎエキスを上手く摂ろう 」のまとめ

ネギは、日本人の大好きな麵料理にも欠かせない薬味として、利用されている野菜ですので、育てる事も可能です。また簡単にねぎエキスを摂取する方法として、サプリや健康食品なども販売されています。

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