ナイアシン

[監修済] 皮膚の健康を保つ為に欠かせないナイアシンの働きとは

ビタミンB群の一種であるナイアシンには糖質や脂質などをエネルギーに変えるという大事な働きがあります。また皮膚の健康を保つ為にも欠かせない成分です。今回は皮膚の健康にナイアシンが必要な理由とその摂り方を紹介します。

健康的な皮膚とは

ナイアシンは健康な皮膚を作るために必要だと言われていますが、そもそも健康な皮膚とはどういった特徴があるのでしょうか。私たちの皮膚は大きく分けると表皮、真皮、皮下組織の三層からできています。表皮は私たちが目で見ることのできる一番外側にある皮膚です。表皮の厚さは手や足が0.8から1.4mmで一番厚く、顔などの表皮は0.07から0.12mmしかありません。表皮の役目は外からのウイルスや菌が入らないように守る機能です。外部からの刺激を感じ取り、体温の上げ下げを管理したり、汗や皮脂を出すなどたくさんの役目を持っているのが、真ん中にある真皮という場所です。一番下にある皮下組織はほとんどが脂肪細胞からなっており、主に栄養を蓄えたり皮膚のクッションのような役割を果たしたりしています。

健康な皮膚というのは、それぞれ三つの層が働きをきちんと行なえている皮膚です。また皮膚はターンオーバーといって、表皮の一番下で細胞分裂をした細胞がどんどん上にのぼってきて角質層となり、最後は垢となりはがれていくというサイクルを行っています。健康で若い人の肌だとターンオーバーの周期は28日といわれていますが、歳をとるにつれこの周期が遅くなっていきます。この周期が遅れたり乱れたりすることでもくすみやニキビなどの吹き出物が出てきて肌のトラブルになってしまいます。ではこれらの皮膚の健康にナイアシンはどのように働いているのでしょうか。

ナイアシンは皮膚のターンオーバーの正常化に役立つ

一つはナイアシンには血管を広げる作用があります。皮膚の真皮には毛細血管とリンパ管が通っています。これらの管を通して酸素や栄養を皮膚の細胞へ運んだり、二酸化炭素や老廃物を引き取ったりして皮膚の健康を守っています。しかし毛細血管は非常に細く基本は赤血球が一個通れるくらいの細さです。それゆえ滞りやすくなってしまいます。毛細血管の流れが滞ってしまうとえ、皮膚細胞が栄養をもらうことも老廃物を戻すことも難しくなり、結果皮膚のターンオーバーがうまく行なわれなくなります。それが薄い顔の皮膚であればくすみやクマといった目に見える形となって表れてくるのです。ナイアシンの血管を広げる作用によって、毛細血管までの血液の流れが良くなり、毛細血管と皮膚の細胞との栄養と老廃物の交換がスムーズに行われることで、皮膚のターンオーバーを正常に戻す作用を期待できます。

皮膚の保湿に一役かっているナイアシン

健康な皮膚は水分や油分のちょうど良いバランスを保っています。ナイアシンは表皮細胞の中にある、天然保湿因子が作られるのを促す働きを持っています。天然保湿因子は水分を空気や真皮から集め、肌が潤い柔らかさを保つ働きをします。天然保湿因子がなくなっていくと皮膚の水分を保つ事ができなくなるので、化粧水などをつけてもつけても乾燥するといったことが起こりえます。天然保湿因子はターンオーバーの過程で作られています。つまりターンオーバーが乱れると天然保湿因子が減っていき、皮膚も乾燥してくるのです。

ナイアシンは皮膚のターンオーバーを正常化する作用があるので、天然保湿因子がつくられ肌を潤す効果を期待できます。またナイアシンはセラミドを増やす働きもあると言われています。セラミドは皮膚の中で、皮脂、天然保湿因子と並んで角質層の水分を保つ重要な役割を持っています。実に角質層の80%の水分を保つと言われています。これらのバランスが崩れ、働きが悪くなると皮膚は乾燥していきます。乾燥してしまった皮膚は外部からの刺激に弱くなり、バリア機能も低下してしまいます。その結果皮膚のかゆみや荒れを起こしやすくなります。よく大人ニキビといわれる吹き出物も多くは乾燥が原因で起こると言われています。皮膚の健康を守るためには、皮膚本来のバリア機能を回復させるための保湿因子の存在が不可欠であることがわかります。ナイアシンはその点、肌の潤いを守る上で役立つ保湿因子の生成をサポートをしてくれます。

皮膚の健康に役立つナイアシンの摂り方

このようにナイアシンは皮膚の健康に大きな役割を担っています。逆にナイアシンが不足した場合は皮膚が炎症を起こすことがあります。また口の両端の口角の部分が炎症をおこし切れたり腫れたりする口角炎にもかかりやすくなります。またナイアシンが不足した状態が長く続くと、イタリア語で「荒れた肌」という意味のペラグラという症状がでてきます。これは手足の皮膚が炎症をおこして黒ずんだようになり皮がむけてくるといった症状です。日本人の食生活ではナイアシンが不足するといったことはほぼないので、ペラグラを心配する必要はあまりありませんが、例外的にお酒をものすごく飲む人はナイアシンが欠乏しやすいので注意が必要です。

ナイアシンの一日の摂取量は15mg程が基準とされています。ナイアシンは様々な食品に含まれているので比較的摂りやすい成分です。特に多く含まれるのはレバーやマグロ、カツオ、タラコ、干しシイタケなどです。摂りやすい成分とはいえ、体の中にためておけない成分ですので、皮膚の荒れが気になる場合や、お酒をよく飲む場合は意識的に摂ると良いです。ナイアシンのサプリメントからも効率よく摂ることができます。その場合は大量に摂取しないように注意しましょう。一度に大量に摂ると一時的ではあるものの、ほてりやかゆみがでてくる場合があります。

「皮膚の健康を保つ為に欠かせないナイアシンの働きとは」のまとめ

ナイアシンは皮膚の新陳代謝を活発にし、潤いを保つ成分の生成を助けたりと、皮膚の健康に欠かせない成分です。多くの食品に含まれていますがサプリメントからも摂ることができます。その場合は用量を守って摂取しましょう。

関連記事

  1. ニンジンエキスとその活用法【人参の効能・効果】 
  2. [監修済] 飲む機会が多い方にはナイアシンの二日酔い効果
  3. ビタミンB群のサプリメントでエネルギー補給【サプリメントの有効活…
  4. [監修済] ナイアシンには血行を促進させる健康効果がある
  5. [監修済] 気になるナイアシンの不足によって起こる体の不調

ピックアップ記事

カテゴリー

PAGE TOP